カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
前話に続き、(・・・ということで)寝室での天井投影用のプロジェクターの買い替えについて・・・です。
娘のいう、EPSONのホーム用プロジェクターの新製品で、天井投影にも向いているEF‐72 が購入出来れば良いのですが、いくらスペック的にその良さを十二分に理解しても、年金生活者の身分ではさすがに17万円は手も足も(お財布からも)出ません。
そこで今回の3万円の予算枠をふまえて、天井投影を前提におススメのプロジェクターをネット検索で探してみました。
先ずその前提は、今まで使っていた現行モデルAnker Nebula CapsuleⅡから既に6年も経って、やはり(群雄割拠で競争が激しい中国メーカーを中心に)競争論理が働いた中で、価格が半分位になり且つ半導体技術の進展で半導体技術の進展に伴いそのスペックも向上している筈だということ。ただ、そのPR(場合によっては、報酬を与えて書かせたレビュー)はかなり誇張されている場合があるので、特に中国ブランドについては自分自身としての客観的な評価・判断が必要なこと。
そうした前提の中で、レビューの中の何となく“サクラ”的に感じられる様な記事は避けて、出来るだけ客観的なレビュー記事を検索し且つ自分なりに評価して、私メの様な年金生活者向けの少ない予算枠で選んだプロジェクター候補は次の通りです。
(掲載した商品写真はH/Pや紹介記事からお借りしました)
今回の購入にあたってリストアップする前提としたのは、これまで使ってきたAnker Nebula CapsuleⅡの故障を直すとすれば、故障個所に依りMax3万円掛かります。ですので、その修理にお金を使う前提で新たに購入することとし、年金生活者としては出来るだけ安価でコスパが良いモデルであることに越したことは無いのですが、難交渉の末にナントカ奥さまの了解を得た臨時(補正?)予算枠は3万円です。
そこで、多少(ネットで時に特価になっている場合もあり得るので)定価を5万円以内まで拡げて、天井投影可能なプロジェクターをレビュー記事などを参考にネット検索してみました。
その結果リストアップしたのは、Anker Nebula Capsule Air(定価は税込49,990円) 、TCL C1 ポータブルプロジェクター(以下同36,990円円)、XGIMI (エクスジミー)Nova ポータブルプロジェクター(39,900円)、Xiaomi(シャオミ) プロジェクター L1 Pro(39,980円)、JUUE Netflix公式ライセンス取得プロジェクター(35,999円)、Dangbei プロジェクター N2 mini(39,900円)の6機種でした。予想通りに結局全て中国ブランドの所謂中華製プロジェクターになりました(余談ですが、オーディオの世界でも、今や中華製アンプが決して“安かろう悪かろう”ではなく、そのコスパの良さで想像以上に人気の様です)。

長女から譲り受けてこれまで使ってきたNebula Capsule II は世界で初めてAndroid TVを搭載したモバイルプロジェクターだったのですが、さすがに現行モデルの対応OSは全てGoogle TVに変更されていました。
そのシリーズの中で、Capsule IIの後継モデルと言えそうなのはNebula Capsule 3でしょう。値段(定価)がCapsule IIと同じ税込69,990円で、解像度はフルHDにアップし、台形補正がこれまで垂直だけだったのが水平方向も含めて自動補正になっていますが、明るさは同じ200ANSIルーメンと変わっていません。これが上位モデルのNebula Capsule 3 Laserになると、光源がLEDではなくレーザー光源になるので明るさが300ANSIルーメンになりますが、値段も119,900円と大幅にアップします。
結局Ankerでリストアップ出来たのはシリーズの中での廉価モデルのCapsule Air(同49,990円)ですが、解像度はCapsule IIと同じ1280×720画素のHD。しかし、明るさは150 ANSIルーメンとCapsule IIよりもむしろ暗くなります。Nebula シリーズはモバイルと銘打つだけに、全てのモデルがバッテリー内蔵で(キャンプなどアウトドアでの使用を想定し)コンセント無しで2時間程度の稼働が可能です。因みに天井投影用には、さすがに今では個装箱ではなく、現在は公式ジンバルスタンドがアクセサリーに用意されていました(但し別売りのオプションで6,990円)。

明るさが230 ISOルーメンで1080PのフルHDで4K対応。壁から天井まで自由な角度285°で投影できる内蔵ジンバルスタンドと、完全密閉型光学エンジンでGoogle TVを搭載。

次はスマホで知られるXiaomi(シャオミ)の L1 Proです。400 ISOルーメンでフルHD、Google TV搭載。但し背面排気なのでそのままでは天井投影は無理だと思われます。
続いてJUUE プロジェクターは、このクラスでは圧倒的な明るさのカタログ値1500ANSIルーメンでフルHD・4K対応で、Netflix公式ライセンス取得済みプロジェクターとの触れ込みですが、OSはGoogleではなくLinuxです。

しかし、JUUEとDangbeiはLinuxなので、Linuxのままだと推奨環境外としてブロックされるため、そのままではTVerを視聴することは出来ません。

・寝室での天井投影用なので、明るいに越したことはありませんが、昼間見る
ことは無いので、輝度が200ルーメン以上あれば視聴可能
・天井投影するためには、投影角度が変えられるジンバルスタンドが最初か
ら付いていると便利
・視聴するのはTVer(たまにYouTube)のみなので、Google TV(もしくは
Android TV)が搭載されていること
・寝室のみでの使用なので、バッテリー内蔵でなくても良い
・天井投影するためには、ベッドの上で枕元に置くことになるので、音質は
それ程拘らないが、排気音(排熱用のファンの音)は出来るだけ小さいこと
(うるさく無いレベルであること)
・・・でしょうか。
比較する中で、先ずJUUEとDangbeiはOSがLinuxなので、Linuxのままだと推奨環境外としてブロックされるため、そのままではTVerを視聴することは出来ません。私がプロジェクターで見るのはTVer一辺倒で、「たまにYouTubeを見る程度。
これらLinuxのプロジェクターでTVerを視聴するためには、Google ChromeやVivaldiなどのブラウザに拡張機能を追加して、アクセスしている端末の情報をWindowsのブラウザに“偽装”しないといけないとのことなので、最初から除外です。
Anker のNebulaシリーズは価格が高い。金額枠内のCapsule Airでも49,990円ですし、DLPエンジンのプロジェクターで、輝度は150 ANSIルーメンしかありません。しかも天井投影用には、オプションでジンバルスタンドを別に購入しなくてはいけません。また寝室だけで使用するので、モバイルバッテリーは無くても構いません。
Xiaomiの L1 Proは400 ISOルーメンでフルHD、Google TV搭載ですが、背面排気なのでそのままでは天井投影は無理ですし、天井投影する場面を紹介している記事は探しても見当たりませんでした。
・・・ということで、残ったのがXGIMIとTCLの二つです。
XGIMIの Novaは250 ISOルーメンで、一体型のスタンドで天井投影可能。そして、TCLのC1は230 ISOルーメンで、同じく天井まで自由な角度285°で投影可能なジンバルスタンドが内蔵されています。
このTCLのプロジェクターは家電量販には置かれておらず、ネット通販で購入するしかありませんが、TCLのテレビはどこの量販にも置かれていて、TVメーカーとしては日本市場でも(コスパモデルとしては)既に受け入れられていますので、少なくともTVで培った画像作りは信用出来ます。
片やXGIMIは(飽くまで私にとっては)あまり馴染みのあるブランドではありません。そこで、結局選んだのはTCLのC1でした。

以前ご紹介(第1886話)した様に、寝室用にはPanasonicの4K液晶TVの42インチVIERAとDENONのサウンドバーDHT-217で、見たい番組が家内とは異なる時などのTV放送や、或いは見たい放送が無い時はプロ野球などのスポーツ中継のTV視聴の他にも、YouTubeやTVerなどのネット番組を楽しんでいるのですが、唯一の問題だった寝っ転がって長時間見ていると、首が疲れる(痛くなる)ことでした。
そこで、4年前に長女がNYへの渡米に際し、向こうでは使わないからとAnkerのNebula CapsuleⅡというモバイルプロジェクターで置いていってくれたので、それを寝る前に天井に投影してこれまでずっと見てきました。

ところが先日急にリモコンでは電源が入らなくなり、最初は本体のスイッチを使うと電源が入ったのですが、その内それでもダメになりました。そのためACアダプターが壊れたのかと思い、プロジェクターと同じAnkerのアダプターを購入して交換してみたのですが回復せず。
そこでネットで調べてみると、このAnkerの商品には結構多くある故障の様で、プロジェクター本体の内蔵バッテリーや基盤の故障が考えられ、その場合はメーカー修理で故障個所により1万円~3万円近く掛かるとのこと。

とはいえ、仮に3万円近く掛けて修理するとしても、CapsuleⅡは最新モデルではなく、販売開始されてから既に6年以上も前の製品ですし、現在は同じ価格で明るさなど性能アップされた後継モデルと思しきCapsule3も出ています。
また、その後のプロジェクター製品の技術進化を考えると、もし3万円を掛けるのであれば修理するよりも最新モデルを購入した方がマシかもしれません。そこで、AnkerのNebula CapsuleⅡは諦めて廃棄することにして、買い替えで新しいプロジェクターを購入することにしました。
新しく購入するに際し、今まで使っていたAnkerのNebula CapsuleⅡに関して、飽くまで私の使用環境での問題点と改善点を挙げてみました。
私の寝室でのプロジェクター使用は天井投影オンリーです。且つ、昼間ではなく就寝前でしか使用しません。またその際に見るコンテンツはほぼTVerのみと言えます(たまにYouTubeを見ることもありますが、それ以外のNHKやスポーツの生中継などの番組は寝室用のTVで視聴しています)。

・天井投影がし辛い
側面使用で投射角調整に使う三脚が天井投影時には使えず、その場合は
購入時に本体が入っていた箱を使う様ですが、娘は使わなかったので既に
破棄されていますし、仮にあったとしても個装箱を使えというのはあまりに
前時代的(結果、100均で購入した箱で自作しましたが)
・寝る前で部屋を暗くするにしても、明るさ200ANSIルーメンはさすがに暗いの
で、輝度がもっと明るいプロジェクターに越したことはない
・7万円は高い
・垂直方向しか画面補正が出来ない(水平方向の台形補正機能が無い)の
で、出来るだけ手動で真上に投影するしかない
・映写方式がDLP方式なので、人によって画面に虹が見えるカラーブレイキン
グ(レインボーノイズ)が生じる可能性がある
・解像度は1280×720画素のHDでフルHDではなく、4K映像は投影不可
といったところでしょうか。

また、当初から買い替えを計画していた訳では無く、突然の故障により止むを得ずの買い替えなので、技術革新により出来るだけ安くなっていて欲しいと思いますし、とりわけリタイアした年金生活者としては出来るだけ安くてコスパが良いモデルであることに越したことは無い。その前提で、難交渉の末にナントカ奥さまの了解を得た臨時(補正?)予算枠は3万円。
以上の前提で新しいモデルを探すことにしました。
因みに、NYに居る娘に故障したので廃棄することを伝えると、
「その方がイイよ。今なら中華ブランドに安くて良いモデルあるから。 因みに、自分も今新しいプロジェクターを買おうと思ってて、出来れば今度からBOSEのスピーカーが内蔵されるようになったEPSONの新製品のホームプロジェクターにしようと思ってるんだよ!」

(彼女の言うのは、多分EPSONのホームプロジェクターの新製品、EF‐72のことだと思うのですが、羨ましい。イイなぁ・・・トホホ)
昨年の秋、『奥さまが何を思ったか、急に“ミシュランシェフ監修”という冷凍の宅配弁当を申し込んだとのこと。それは14食セットで通常一食当たり760円位なのが、TVショッピング等で良く見る様な、初回限定特典で一食ワンコインの500円なのだとか(次回の注文からは、注文するセット数に依り一食650円~850円の由)。』とご紹介した(第2033話)のですが、その後半年間、その冷凍宅配弁当を食べてきた感想とご報告です。

この三ツ星ファームには3つの料金プランがあり、7食コースが通常6486円で一食当たり927円、14食コースは通常114598円で一食当たり819円、21食コースだと通常14918円で一食当たり711円。
・・・という様に、まとめ買いでよりお得になり、21食コースの場合1食分は711円(税込)です。そしてその定期申し込みだと、通販で良くある初回限定のみの特典で14食セットが4,500円OFFになり、1食497円(税込)で利用できるというキャンペーンもあります。色々検討した結果、家内は14食プランを選びました。
(掲載した写真は最後を除き、H/Pからお借りしました)


三ツ星ファームには、和洋中、エスニック、ピザ、パスタ、丼の具、朝食用、更には子供向けメニューやスイーツに至るまで、全部で125種類以上のメニューがあるとのこと。
売りは“ミシュランシェフが監修”ですが、全てのメニューではありません。また一食当たり、カロリー350kcal以下・糖質25g以下・たんぱく質15g以上という"三ツ星基準" を設定して、健康にも留意しているとのこと。
メニューは、その人気度合いで定期的にメニューの改廃もされている様です。




家内が色んな冷凍宅配弁当の中から吟味検討して選んだ三ツ星ファーム。半年間、人気メニューや選んだ中から食べた印象です。
味付けとしては「美味しい」、少なくともどれも「不味くはない」・・・。特にエビチリや酢豚などの中華系の主菜は、総じて味付けも良くてとても美味しく感じます。また「コクと旨味のオニオンソースのハンバーグ」も美味しかった。
その一方で、毎回副菜が2品、場合に依っては3品付くのですが、どれも(個人的には)味付けが薄味の様な気がするのですが(家内は十分だそうです)、とかく信州人は野沢菜漬けなど漬物好きで塩分摂り過ぎと言われますので(佐久総合病院で農村医療の先駆者として知られる若月先生等が提唱されて、その後県全体に拡がった減塩活動が有名ですが)、ある意味それも良いのかもしれません。




ただその味付け以上に不満に感じるのは、もっと高齢になれば良いのかもしれませんが、全体的に量が少な過ぎる点です。我が家では、それぞれ好みの主菜を選んだ上で、それに同じく家内がオーダーしているスープストックの一品を、その都度副菜的にプラスして二人でシェアしています。
おそらく三ツ星ファームにもそうした不満の声が届いているのでしょう、何品かは「メガ盛り」なるメニューを最近追加しているのですが、個人的にはPR内容程は“メガ盛り”とは感じられませんし、もう少しメガ盛りメニューの数を増やしても良いのではないかと思っています。
そう書くと私が“大食い”の様に思われるかもしれませんが、家内からは「最近食が細くなった」と言われており(一方で酒量が減らないのを毎回の様に非難されていますが)、間も無く古稀を迎える男性の“食欲”としての食べる量は極々普通だと思っています。
(実際は下の様な紙製容器に入って送られて来て、食材に依りますがパッケージの蓋の左下部分を指示通りに少し開け、レンジで5~6分暖めて完成です)


ただ、個人的には(作るのが面倒臭いと感じた時は)冷凍宅配弁当ではなく、都度買いに行く手間はあるのですが、「ほっともっと」の方が暖かく好きな主菜を選べるので、飽くまで私個人の意見ではありますが、メニューは揚げ物や炒め物が多くはなるものの、量的な満足感は高いのではないかと思いますし味付けも悪くない・・・。
ですので、三ツ星ファームに限らずですが、冷凍宅配弁当はどれを選ぶかはそれぞれ個人的嗜好に依るとして、例えどれを選ぶとしても(飽くまで個人的な感想ではあるのですが)、もう少し高齢になって更に小食になり、且つ買い物に行くのも億劫で(しかも田舎暮らしでは買い物に必須の車も運転出来なくなって)、毎日作るのが大変になったりした時に気分転換で頼むのが良いかもしれないナ・・・と感じています。
以前NYに住む長女が「松本にも美味しそうな焼き鳥屋さんあるヨ!」と言って教えてくれたのが、炭火焼き鳥の「正ざわ」。
こちらは、漫画「美味しんぼ」でも取り上げられたこともあるという銘柄鶏、それは「脂肪分が非常に少なく、味が淡白だか歯ごたえが快く、肉が臭くない、皮が旨い」とされる、南信州は伊那谷の地鶏「ぎたろう軍鶏」を使った焼鳥で人気の店で、知りませんでしたが、これまでに食べログ百名店の「焼き鳥」の部に二年連続で選出されたこともあるのだとか。
年末年始に久しぶりに長女がNYから帰国したので、何とか松本滞在中に娘と一緒に行こうと思ったのですが、生憎予約が一杯で食べに行けずにいました。
その後も機会ある度に「食べに行きたい!」と奥さまを誘うのですが、長女とは東京で何度か焼き鳥のコースを食べに行っているのに、「松本には美味しい処が無い!」の一点張りで、何度誘っても(懇願しても)、「絶対にイヤ!一人で行けば?」と断固拒否・・・(以前上諏訪で気に入っていた焼き鳥屋さんに誘った時に、たまたまレバーが生っぽくて私の薦める焼き鳥はもう金輪際懲りたのだとか・・・因みに長女はその店を気に入ってくれたのですが)。
それに加えて、実はかなり前(10年以上?)に「正ざわ」には一度食べに行ったことがあったのですが、その時に然程好印象ではなかったことも影響している様なのです。
ところが何を思ったか、先日「行ってもイイわよ!」とのこと。そこで、気の変わらぬ内にと早速予約しておきました。

お店は5時半営業開始で、我々は6時に予約したのですが、着くと既に数席を残して既に結構埋まっていて、その空いている席にも「予約席」と札が置かれていました。席数はL字型カウンターが10席ちょっと、半個室のテーブル席が大小4つだったか、全部で30席程度でしょうか。空いていた席も徐々に予約された方々が来られて満席となり、次々と来られる方々は皆さん断られていましたので、店としては最初の一順目の客が終わる頃を見計らって次の予約を入れるでしょうから、客層は地元客中心だと思われますが、この日の様に平日であってもやはり予約した方が無難の様です。
焼き方は大将お一人ですが、焼き鳥以外の料理、飲み物、接客とそれぞれ主な担当ごとに女性スタッフが3人おられ、テキパキと動かれていました(接客と精算を担当されていた方が、おそらく年齢とその接客振りから女将さんではと推察)。

お通しに、サラダと少しドレッシングが掛けられた定番の生キャベツ。そして最初に湯葉。














また家内に依ると、せせりがやや生っぽかったとのことですが、私は気になりませんでした(これは個人的嗜好の違いなので止むを得ません)。
都会の様に色々な選択肢があれば兎も角、また「百名店」かどうかのレーティングも個々人の評価に委ねるとして、少なくともこの松本で食べられる焼き鳥としては及第点ではないでしょうか。
今までは絶対拒否の奥さまでしたが、また焼き鳥が食べたくなったら、多少強引に誘って(泣き落として?)でもまた食べに来たいと思います。
「ごちそうさまでした!」
松本市が今年「東アジア文化都市2026」の日本での開催都市に選ばれ、この5月を皮切りに12月までの半年間に様々なイベントが開催されることになりました。
この「東アジア文化都市」は、日中韓文化大臣会合での合意に基づき、日中韓3か国において、文化芸術による発展を目指す都市を選定し、その都市において、現代の芸術文化や伝統文化、また多彩な生活文化に関連する様々な文化芸術イベント等を実施する国家プロジェクトで、日本では文化庁が統括しています。
あまり浸透しているとは言えませんが、初回は2014年。日本が横浜市、中国が泉州市、韓国が光州広域市を開催都市に開かれました。今回松本市は、前回2025年の開催都市である鎌倉市からバトンを受け継いでの開催なのだそうです。
5月17日に市内の中心市街地で開幕イベントが開かれました。
本町通りから大名町通りが歩行者天国になり、 日中韓や東アジアをイメージした出店、ライブパフォーマンスやステージパフォーマンス、祭舞台の展示が行われたのですが、その舞台を曳行する際の人数(曳き手)が足りないとのことから、我々の「源智の井戸」の清掃ボランティアにも応援要請があり、有志で参加しました。
当日は、早朝6時からそれぞれの舞台庫から出して所定の場所まで舞台を移動し、日中は街中に展示します。そして午後3時にまた展示場所から舞台庫まで戻すのです。
この舞台というのはお祭りの山車のことで、松本市の祭舞台は、主に松本城下町の鎮守である深志神社の祭礼などで曳き回される伝統的な山車です。江戸時代から各町会毎に受け継がれ、豪華な彫刻や松本平独自の形式を持つ18基が「松本市重要有形民俗文化財」に指定されています。
この内、16基が天神祭りの深志神社の舞台。氏子は商人の町であった女鳥羽川の南側の町会。残る2基は女鳥羽川の北側の東町2丁目と六九町だけで、それぞれ岡宮と四柱神社の舞台なのだそうです。
当日はこの内8基が駅前広場など4ヶ所に展示されました。

六九町舞台は建造が明治30年(1897)と伝えられ、江戸時代には六九町には舞台は無かったのだそうです。
というのも、深志神社の天神祭りは女鳥羽川の南側の商人町のお祭りであり、女鳥羽川の北側は大名町に代表される様に基本的に武家町で、「六九」という珍しい町名はこのエリアが桝形の隣ということで、武家屋敷と細長い厩があって、6×9=54頭の馬が飼われていて、その54頭の馬を飼育する「六九厩」がおかれたことが町名の名前の由来と言われているのだそうです。
今回参加したことで、六九町会の長老の方々からそんな初めて聞く様なお話を伺うことが出来ました。
私の子供の頃の六九と云えば、嘗ては松本市の中心的な商店街として栄えていた通りで、昭和の頃は「松本の街で買い物」といえば、この六九のアーケードの商店街と隣接する老舗デパートの井上百貨店が定番でした。それが、井上が松本駅前に移転したのを契機に六九商店街から賑わいが消え、2001年(平成13年)にはその象徴だったアーケードも撤去されました。
しかし、今では新しく若者向けのファッション系の店舗も増えているそうですが通いの方が多く、それが応援要請の理由でもあるのですが、この町会も空洞化で住人は減っているのだとか。
因みに、六九町の舞台は、やや小ぶりながら、端正で典型的な深志舞台の姿をしていて、明治になってから女鳥羽川の北側の地に創建された四柱神社の神道祭りに合わせて、伝統的な手法で飛騨の匠により造営された舞台だそうです。


朝6時。集合場所である今町の六九舞台庫へ。
町会の方々が倉庫を開けて舞台を覆ってあったシートを外すなど、運び出す準備をされてから、舵棒を舞台に差し込んで金串で固定して引き出し、我々曳き手は全員六九町会の法被を着て、舵棒と舞台本体を押す形で曳行を開始します。
今町から西堀通りを通って、曳行先の市立博物館前まで。朝6時とはいえ、車の通行もあり先に行かせて安全を確認しながら、且つ道路脇の街頭に当たらぬ様に気を付けながら慎重に押して行きます。
(下の写真の中で、黄色い枠で囲んでいるのが舵棒です)

今回曳行される舞台の中では、六九の舞台は舞台庫の在る今町から市立博物館の在る大名町までですのでせいぜい300m弱。そう長距離の移動ではなく、また小振りの舞台とのことで思ったよりも楽でした。それに前へ進むだけなら、女性だけでも10人弱でも動かすことが出来ます。
市立博物館前に到着し、慎重に歩道から玄関前のスペースに車止めで固定し、町会の方々が提灯やスダレなどの外観の飾り付けをし、全員で記念撮影をして終了しました。反対側の枡形広場には小池町の舞台も到着していて、同じく飾り付けがされていて、小池町の井戸清掃メンバーの方や知り合いの方も何人かおられてお互い労いの挨拶。小池町は深志神社の舞台なので、六九の舞台に比べると一回り大型で、二本の引綱で引っ張って来られ、曳き手の人数も倍の20人以上おられました。



朝とは逆に市立博物館前から今町の舞台庫まで舞台を押して戻ります。早朝と違い、街中の歩行者天国でイベントも行われていることもあって、人出も多く、舞台を曳いて行く西堀通りは、“ホコ天”で通行止めの道路を迂回して来る県外車も含めた車の通行も多くて、時々後ろにずらりと並んだ車列を警備会社のスタッフが交通整理をしながらの運行です。道端の街灯に当たらぬ様、また交差点では力を合わせて舵棒を担いで方向転換をしながら、無事に舞台庫にお納めすることが出来ました。
町会の方々から口々にお礼を言われ、我々はお互いを労って現地解散です。
帰路、伊勢町で飯田町の舞台が“ホコ天”の本町を大きく迂回して戻るところ。そこで飯田町の清掃メンバーから声を掛けられ、今度は飯田町の舞台の曳行を手伝うことに。飯田町の舞台は一回り大型で、引き綱二本を前方で10人程で引っ張りながら、舞台と舵棒をまた10人程が手分けして押しながら、神明町から駅前通り、そして最後は深志神社の参道でもある狭い一方通行の天神通りを両側の家の“ひさし”に当たらぬ様に慎重に進んで、漸く深志神社境内に在る舞台庫まで戻り、中に納めて終了しました。




