カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 さて、前編でご紹介した、二代目となるカリタの手動コーヒーミル KH-3AM。
蓋付きではないモデルの一番の欠点は、挽き終わる最後の方になると、毎回コーヒー豆が(グラインダーで挽く時に、割れた勢いなどで弾かれて)外に飛び出てしまうことでした。

そこで当初は蓋付きのモデルを探したのですが、蓋付きでは入れられる豆の容量がせいぜい25g(コーヒー豆2杯分)で、我が家の様に朝4杯分を一度に淹れる場合、最低でも(我が家の計量スプーン4杯分)36g入るホッパーが必須条件ですが、その場合蓋付きモデルは無く、結果選んだのが前編でご紹介した、これまで使っていたミルの後継と思われる同じカリタの製品一択だったのです。
 そこで、豆が飛び出ない様にするために、止む無く自前で対策をすることにしました。
・・・と偉そうにいう程の“対策”でもないのですが、要するに蓋付きでないのなら蓋付きにすれば良いだけのことなので、自前で蓋を作ることにしたのです。
そこで、以前多面体フォトフレームのガラス製の表面カバーが落ちると割れたりして危険なので、100均ショップにあったA4サイズの透明プラスティックの下敷きを使って代わりのカバーを作った(第1999話)のですが、取ってあったその残りを使って、手動コーヒーミルの蓋(カバー)を作ることにしました。
 先ず、豆が入るホッパーのお椀部分に紙を当ててそのまま大まかになぞり、コンパスでそれに近い円を描いて半径を特定します。その円より少し大きめ(半径5mm程度)の円を紙に描いて切り取り、その円を透明なプラスティックに貼って正確にハサミで切り取り、一ヶ所1㎝幅くらいで、円の中心を挟むように半径の長さの溝を切り取ります。円の中心部分にミルの回転軸が嵌まる様に、少し円の様に丸く切り込みを入れて軸が引っかからずにスムーズに回る様にします。・・・以上、たったこれだけの簡単な工作で、DIYと呼べる程の内容でもありません。
4杯分の豆は盛り上がっているので、ある程度豆を挽いて、ホッパーの縁(ふち)から1㎝弱豆が下がってから、プラスティックの蓋を回転軸の部分に差し込んで蓋にします。
固定は出来ないので、ある程度指で押さえながらハンドルを回して豆を挽いていきますが、素人工作で子供騙しの様な簡易的な蓋ですが、これが予想以上に効果抜群なのです。
今まで毎回何粒も飛び出して来た豆が、この蓋があることで殆ど飛び出してこなくなりました。プラスティックの円盤には1㎝の溝がきってありますから、そこの溝から豆やその欠片が飛び出して来ることは理論上あり得ますが、それは確率論の世界の問題で、使い出してから1ヶ月以上経ちますが、今のところ一度もありません。
 誰も褒めてくれないので、飽くまで自画自賛ではありますが、見た目はともかく、「なかなか、これはイイんじゃない!」と感じています。ヤッタね!!
【追記】
一ヶ月近く使ってみた感想です。
近頃の製品はどれもそうなのですが、原材料費のコストアップを価格に転嫁するか、それが出来ない場合はナントかコストダウンでその分を吸収するか、現場では一円単位での涙ぐましい改善努力をしているのだろうと、製造メーカーにいた者としては十分理解をしているつもりですが、しかしながら、そうは言っても今回の後継モデルで気になっている点です。
 一つ目は、豆を挽いている時の底のズレ防止用に滑り止めシールが3枚貼ってあるのですが、それがたった数回の使用で剥げてしまいました。そこで、廃棄する前の以前のミルの底に貼ってあったシール(10年間全く剥がれずに使用)を慎重にカッターで剥がして貼り換えたのですが、その後特段の問題は発生していません(写真は貼り換えた後です)。
 次に二つ目の問題。
それはトップネジのゆるみ(緩み)です。
回転軸に、上からトップネジ、ハンドル、ストッパーが順番に嵌められていて、その下に挽き具合を調整する調整ネジが上下ワッシャーで挟まれて固定されています。それが殆ど毎回使用する度に緩んでしまうので、必ず挽く前に毎回トップネジを締めてからハンドルを回すようにしています。
因みに、カリタのH/Pをネット検索するとFQAの頁があり、そこには、
『・ハンドルを速く回しすぎるとブレが生じ、ネジが緩みやすくなりますので、一
 定の力で時計回りに回すのがコツです
・挽いている最中にハンドルが逆回転(反時計回り)するとネジが緩むため、
 必ず時計回りに回してください
・分解して、ワッシャー(平座金)が正しい順番で入っているか確認してくださ
 い。これが抜けていたりズレていたりすると、ネジがしっかり固定されません
・ネジの緩みは構造上どうしても起こりやすいため、挽いている最中に時々
 締め直すことも手動ミルのメンテナンスの一部です』
と説明がされているのですが、全く同じ構造の初代ミルは10年間使っていましたが、その中でトップネジが緩んでガタついたという記憶は全く無いのです。
コストダウンのための材質の変更で緩みが生じ易くなっているのか、或いは何らかの理由での素人目には分からぬ構造変更がされているのか、一体何が違うのでしょうか・・・???
前を挽く前にネジを締めれば良いだけなのですが、とはいえ、正直些かストレスを感じています。
【注記】
因みに調べた中で、カリタのミルの中で、コーヒー豆を入れるホッパーに36g以上入って、挽いた粉を受ける容器が零れぬ様に40g以上という製品は、手動ミルでは2種類ありました。
それは「銅板ミル ac 」11500円 ホッパー最大容量:70g 粉受け最大容量:45g 
喫茶店で見かける様な「ダイヤルミル」 27,500円 ホッパー最大容量:50g 粉受け最大容量:60g
ダイヤルミルは家庭用としては論外として、銅板ミル(蓋無し)は魅力的だったのですが、購入したKH-3AMに比べるとかなり高価なので、今回は対象外としました。
(但し、銅板ミルは粉受けが箱型の引き出しなので、コーヒーメーカーの円錐形のフィルターバスケットに粉を入れる時に、四角形の引き出しでは上手く入れられるのか、入れにくくはないのかは不明です)

 おそらく、10年近く使って来たカリタの手動のコーヒーミル。
以前はスーパーで挽いた豆を買っていたのですが、週末など時間がある時には(長女から勧められ)豆を挽くようになって、記憶ではその時に長女と一緒に買いに行って(何処に行って良いか分からず、近くのホームセンターへ行ったので)そこに唯一置いてあった木製の手動のコーヒーミルを買って、その後リタイアしてからは、専ら豆を自分で挽いて、ドリップ(こちらはメリタのコーヒーメーカーで)する様になりました。
以前も、コーヒーミル(学生時代は手動、結婚後は電動)も使っていたのですが、その後朝は忙しいので、挽いてある豆を買う様になっていました。
 その手動のコーヒーミルが遂に壊れてしまいました。挽き具合の調整が出来なくなってしまったのです。原因は、回転軸とハンドル部分と、挽き具合を特定しそのレベルで固定するストッパーの穴が経年劣化で変形し、ストッパーが動かせず外れなくなってしまったのです。ですので、今の挽き具合のままで調整が出来なくなってしまいました。実はその前に、ドリップ用に自身の好みの中挽きでずっと固定してあった筈が、最近何だか粗挽きに近くなってしまったので、再度挽き具合を調整しようと色々試していて、一旦細挽きにしてそこから粗さを調整しようと試していたら、ストッパーが動かなくなってしまいました。最初はラジオペンチを使えば動かせたのですが、最後はそれでも無理で、穴が更に変形してしまうので、これ以上は無理と断念。しかも次第に回転軸がブレている様に感じられ、何となく楕円軌道を描いている様に見えるのです(ただ豆はそれでもちゃんと挽けてはいるのですが・・・)。そこで、奥さま曰く、
  「10年も使ったんでしょ?もう十分元が取れているわヨ!」
とまぁ、言われてみればその通り。そこで止む無く、新たに買い替えることにしました。

 個人的には、電動でなく手動の方が好み(年金生活者の暇老人なので、時間はたっぷりあります!)。ミルで豆をじっくり挽いている時間そのものも、コーヒーを淹れる際の楽しみの一部なのです(だったら、自分でハンドドリップしろと言われそうですが・・・。しかも、家内が米国土産に買って来てくれたケメックスもあるんですけど、ま、それはそれとして)。
長女もコーヒー好きで、以前彼女が使っていたハリオの手動のスケルトンのセラミックコーヒーミルを、NYへの引っ越しの際に日本へ置いて行きました。でも二つもいらないので、キレイに清掃作業をした上で、同じくコーヒー好きの次女の婿殿にあげて使ってもらうことにしました。
ですので、予備のミルは無し。電動だとやはり味気ないので、今回も手動のミルにしようと思い、とりあえずはネットで探してみました。
(以下4枚の製品写真は、各メーカーの製品紹介頁からお借りしました)
 国内外幾つもメーカーでの様々なタイプの手動ミルがあって、値段も千円台から高い物では5万円台とこちらも様々。
10年程前、たまたま長女余一緒に買いに行ったホームセンターにあって購入し、今までずっと使って来たのがカリタのコーヒーミル(カリタの木製ミルは台湾製です)。
そのカリタのH/Pの手動ミルだけでも検索すると15種類。同じ様な小型のモノから、何となく素敵な“クラシックスタイル”と呼ばれる箱式の引き出しタイプや、更には鋳鉄製のダイヤミルと呼ばれるレトロで、如何にも昔の喫茶店にあった様な大型のミルまで様々です。
また長女の使っていたミルのハリオにも、現代的デザインでスマートなミルだけではなく、「これイイなぁ」と思えたカリタの様な木製の手動ミル(中国製)もありました。
 但し、手動のミルを検討し選ぶに当たっては、当方にも拘りというか条件があります。
それは、豆4杯(最低でも35~40g程度)が一度に(一回で)容器(ホッパーと云います)に入ること。そして、その挽いた粉を受けとめる容器についても同様。そして、出来れば挽いている時に豆が飛び出さない様にホッパーに蓋が付いていること。
他には当然挽き具合の粗さ調整が可能で、出来ればそれが最初から分かる目安の目盛が付いていること。更には分解可能で、刃の部分とかの掃除(洗ったり刷毛で粉を落としたり)が出来ること。その結果、出来るだけ長く使えること・・・でしょうか。
 これまでもコーヒー専門店などに行った時に、器具が並んでいると探したこともあったのですが、結論から言うと、豆を入れる部分(ホッパー)に40g入るというのは殆ど無く、しかも蓋付きではせいぜい2杯分の20gが限度で、40gなど皆無。やはり挽いている時に豆が飛び出して来るのはイヤになるので、蓋付きの方が勿論良いのですが、4杯分なら2回入れれば良いと思われるかもしれませんが、その挽かれた粉を受ける容器もそのくらいの容量しか入らないモノが殆ど。そのためにコーヒーメーカーの粉を入れる部分(フィルターバスケット)に、二度も入れるのは面倒臭い(というか一度で済ませたいし、二度もやらなくてはならないのは無駄)。
そこで、ホッパーの容量が40gで、挽かれた粉を受ける容器の部分が少なくとも50g程度(40gではギリギリで、開けた時に零れかねない)を条件に探すと、カリタにもハリオにも他のどこのメーカーにもそれに合致する蓋付きは皆無で、蓋が無いタイプで検索で唯一1モデルあっただけでした。
 それは、今使っている製品のおそらく後継モデルだと思われる、「カリタ コーヒーミル KH-3AM」一択でした。
『カリタ Kalita コーヒーミルKH-3AM。木製 粒度の安定性が高いアルミ製グラインダー KH-3AM。 粗さ調整可能、手挽き コーヒーミル。ホッパー最大容量:約35g、粉受け最大容量:約55g。』

詳しい商品説明では、
『Kalita(カリタ)の「コーヒーミル KH-3AM」は、豆の投入口が広いオープン式構造で、計量した豆をそのまま入れやすくなっています。内部には粒度の安定性に配慮したアルミニウム製グラインダーを採用し、挽きムラを抑えて仕上げます。粉受けはねじ込み式です。』
ただ、このKH-3AMというモデル。カリタの公式H/Pには載っていないのです。どうやらアマゾン限定モデルの様でした。
ホッパーの容量が35gと我が家で使っているコーヒー豆一杯分の軽量スプーンは9gなので、4杯分は36g。しかし逆にこのモデルが蓋付きで無いことのメリットで、多少は山盛りに盛り上がっても大丈夫なのです。
 そこで、このカリタのアマゾン限定モデルKH-3AMに決定。値段は3480円でした(楽天にも同じ様なモデルがあり、そちらは5400円でした)。

 松本に生まれ松本に暮らしながら、終活で戸建てを離れて市街地のマンションに引っ越して、65歳を過ぎて初めて、朝に夕に北アルプスの峰々を毎日眺めて暮らせるようになりました。
勿論それまでも、会社員時代に諏訪に電車で通勤していた時は松本駅の駅舎や電車の車窓から、また松本市内の島内の事業所へ車で通っていた時は、宮淵で通称“常念通り”に合流すると目の前に聳える常念岳を始めとする北アルプスの峰々を眺めながら、季節毎にその景色を変える山容を眺めてきました。
 春夏秋冬どの季節をとってもその姿は、例えば白く輝く雪山も、そしてバラ色に染まる夕映えを背に黒い屏風の様に聳える夏の峰々も、どれもその季節季節で素晴らしいのですが、個人的に一番好きなのは初夏の雪解けが進む頃の北アルプスです。
 『 山たかく 水清くして 風光る 』(平林荘子)
まさに風薫るこの季節に、真っ白かった峰々の雪解けが段々進んで雪形が現れ、そして田んぼに水が張られる頃になると、芽吹きの木々の柔らかな新緑越しに、水田にその姿を映しながら聳える常念岳や遠く双耳峰の鹿島槍などを眺めることが出来ます。
 清々しい風薫る季節と相俟って、一番爽やかに感じられる北アルプスの峰々です。それは松本平から眺める北アルプスの“シンボル”である同じ常念岳一つとっても、背景の空の色や雲一つを含め、細かく見れば毎年その姿を変え、おそらく一つとして同じ情景ではないでしょう。きっと、その日、その時間、そしてその一瞬だけ見ることの出来た常念・・・なのです。

 ・・・ということで、これまで“風薫る”五月の頃に撮り貯めてあった、常念岳や北アルプスの写真の幾つかです(もしちゃんとした記録であれば、撮影時刻も本来記載するべきかもしれませんが、素人写真ですので月日だけでご勘弁ください)。

先ずはアルプス公園で一番良く見える「ピクニック広場」から見た常念です(2016年5月5日撮影)。
次は、岡田から山田へ行く途中、個人的に気に入っている“北アのビューポイント”から眺めた常念(2017年5月20日)。

そして、アルプス公園の「展望広場」から撮影した常念と松本平越しに臨む鉢盛山方面(2018年5月11日)。
引っ越した渚のマンションの部屋から望む常念(2022年5月23日と2024年4月28日)。
アルプス公園の「ピクニック広場」から見た、田んぼに水が張られ始めた島内地区から安曇野越しに見た常念(2023年5月12日)。
“百名山の展望台”美ヶ原の王ヶ鼻からの松本平越しの北アルプスと、常念岳の向こうに聳える“北アルプスのシンボル”槍ヶ岳(2024年5月11日)。
マンションからの暖冬で雪解けが早い今年の常念(2026年4月21日と5月5日)。
そして同じく今年の常念で、アルプス公園の展望広場付近からと、我が家のマンションから見た直近の常念から燕岳までの山並みです(2026年5月7日と5月18日撮影)。
これらの写真からも分かるように、4月から5月に掛けては、例え里が春の雨でも、北アルプスはまだ依然冬山で降雪の日も結構あるので、日によっては降雪で前よりも白くなることもあるのですが、そこは春先の雪なのですぐに融けて、やがて雪形が現れると徐々に黒い山肌の面積が増えて、次第に夏山へと姿を変えていきます

最後はオマケで、北アルプスでは岐阜県堺のため雪の多い乗鞍岳と、白馬方面で松本からも見える後立山連峰の双耳峰、鹿島槍ヶ岳(2026年5月5日)・・・です。ちょうど双耳の部分が、雪解けでまるで猫耳の様に見えています。

 以上、今までスマホで撮り貯めてあった中からですが、“風薫る”五月に松本から望む北アルプス、その中でも松本平から眺める北アルプスのシンボルとも云える常念岳の情景・・・その幾つかでした。

 GW中の5月3日。
松本の天気は朝から曇り気味で、前日の快晴とは打って変わって肌寒く、今年のGWは余り天候に恵まれていませんでしたが、毎日が日曜日の我々はGWも関係ありませんし、電車での移動も大変なので次女一家も松本には来ないこともあってどこにも出掛ける予定も無く、混雑する観光地には行かずにじっと家で過ごすのみ・・・。
 昔会社で部下だった女性が現在の安曇野市の穂高の出身で、GW中に毎年実家を継いだ弟さんの田植えの手伝いに(お互い会社が休みになることもあって)行かれていたのですが、彼女曰く、
 「GWの安曇野は観光客の車で大混雑で、最近ではNAVIのせいでどんな狭い農道にも県外車が入って来てしまうので、地元の農作業の軽トラとかが渋滞に巻き込まれ、家からすぐ近くの田んぼまで行くのに30分以上も掛かることがあるから、もう、ホントに大迷惑!」
と憤慨していましたが、その気持ちは良く分かります。
会社が休みなるGWだからこそ田植えをやるしかない兼業農家の皆さんは大変ですが、そうではない地元民も混雑するGWには観光などせず、出歩かずに家でじっとしているのが一番!です。

 とは言いうものの、家の中にじっとしているのも些かストレスが溜まるので、渋滞する車ではなく歩くのなら大丈夫とばかり、この日は気分転換で登山への足慣らしと体力増強も兼ねて、ウォーキングで城山公園から松本城経由で、四柱神社まで参拝に行くことにしました。
城山公園にはさすがにGW中なので、小さな子供さん連れの若いご夫婦が何組も遊具などで遊んでいました。駐車場には県外車も10台程。城山公園は桜の時期も過ぎているので、せっかく松本まで来られたのならアルプス公園に行かれた方が良いと思ったのですが、後で分かったことは、5月3日のこの日は毎年恒例のアルプス公園での「こどもまつり」が開催されていたので、恐らく駐車場が満杯で停められなかったのかもしれません。
城山公園で少し休憩してから下って、中央図書館脇から旧開智学校横を通って松本城公園へ。二つの国宝はさすがにGWの観光客で一杯でした。特に松本城は180分待ちの表示。今年からだったか導入されている、旧開智学校と松本城の“文武両宝”の二つの国宝を両方見学出来てしかも割引されているWEBチケットは、見学する時間も指定出来るため、行列に並んで待たなくて良いのでとても便利なのですが、それも既に完売している様で、黒門前ではWEBチケットを持っておられないお客さんは本丸への入場が制限されていました。。
ちょうど昼時間だったので、どこかでランチを食べて帰ろうかと思ったのですが、市内の蕎麦屋さんは有名店だけでなく、どこの(いつもはガラガラの)店も行列。都会の皆さんは行列に慣れているのかもしれませんが、我々は行列を見ただけで「ダメだ・・・。じゃあ他へ行こう!」となります。
しかし蕎麦屋さんは全滅で、ラーメンは奥さまが絶対拒否。お目当ての和食店はこの日はランチ営業無し・・・。
そこで、行列も無く席も空いていそうな店に入ることにしました。
 選んだのは、タイ料理の「タイ・インターテラス」。
お城の大名町入口からも近く、日銀松本支店の斜め対面で、和食の「しづか」の隣。以前、長女が選んでテイクアウトで買いに来たことがありました。
こう見えて松本にもタイ料理のお店は結構あるのですが、老舗の「ケーラン」始め本場のタイ人のシェフが料理をしているので、味はどこも本格派。
ただ、シンガポールでは(内装は高級店ぽく見えても)タイ料理やベトナム料理は庶民的で、中華料理と比べるとおサイフに優しかった記憶があるのですが(日本からの出張者や友人を自腹でもてなす時は、値段のこともありますが、味付けが中華に比べ濃過ぎず油も少なめで優しくて、また生野菜も使われるので日本人向けということもあり、ベトナム料理店に良く行きましたし、タイのスチームボートは日本の鍋料理の様で子供たちも大好きでした)、タイ料理でも色んな選択肢がある東京に比べると、松本のタイ料理店は結構値段が高い気がします。
こちらの店もバンコクの老舗ホテルでタイ料理とベトナム料理のシェフをしていたという、タイ人の女性シェフが7~8年前に開いたタイ料理とベトナム料理の店で、二号店を別の松本市内にも出店している人気店です。
1階は4卓と厨房で、二階にも席がある様ですが、我々は空いていた一階のテーブル席へ。
 この日は日曜日だったということもあり、土日祝日のみ提供というカオマンガイ(税込1660円)があったので私はそれを、奥さまはパッタイ(同1530円)を注文しました。
カオマンガイは、シンガポールの海南鶏飯(チキンライス)のタイバージョンです。
どちらも中国からの移民たちによってもたらされた海南島が起源というチキンライスが、それぞれの中国人コミュニティーの中で現地の調味料などを使って独自に進化したものです。
シンガポールのチキンライスは、ブラックソイソース(黒しょうゆをベースにした甘辛いタレ)、ショウガとレモンのソース、チリソースの3種類のタレを好みで使い分けて食べるのですが、カオマンガイは日本の味噌の様な現地調味料をベースにしたニンニクや生姜、そして香菜(シャンツァイ、タイ語でパクチー)の効いた甘辛いタレの一種類だけ。
鶏の煮汁で炊かれたタイ米が添えられているのは同じです。キュウリのスライスが添えられているのは、これまたシンガポールと一緒です。ゆで卵が付いているのは、現地ではどうか分かりませんが、日本の親子丼の様に“親子”ライスという意味でも掛けているのでしょうか?
奥さまの頼んだパッタイは、珍しくオムライスの様に薄い玉子焼きで麺を包んであります。またガーリックシュリンプも添えられています。そして、マレーやインドネシアのサテーなどに良く使われる、細かく砕かれたピーナッツが薬味で添えられていました。
カオマンガイのチキンはホロホロととても柔らかく、タレも美味ですが、例えば東京で食べるシンガポール料理の海南鶏飯に比べると(値段は同じ位なのに)チキンの量がかなり少ない気がします(参考までに、下の写真は東京田町「威南記海南鶏飯」のチキンライスとロースト・チキンヌードルです)。


一方の甘目の味付けが特徴のパッタイ。包んである玉子焼きが面白い。シェフのオリジナルの様で、家内も初めてと驚いていました。
  個人的には“チキンライス”では、今まではシンガポールの海南鶏飯一択だったのですが、シンガポール料理が食べられない松本でこのレベルのカオマンガイが食べられるのは大変有難い。チキンライスが食べたくなったらまた来たいと思いました。
GWで混雑してどこも行列だった蕎麦屋のお陰で、久し振りのエスニックの東南アジア飯のタイ料理を、この松本で楽しむことが出来て大いに満足でした。
 「ごちそうさまでした!」

 桜の咲いた後の楽しみはハナミズキでしょうか。
他にも、ボタンやフジも、桜の散った後で初夏にかけて街に彩をもたらしてくれる花の代表格と言えましょう。
今ではすっかり日本に定着したハナミズキですが、元々は東京から贈られたポトマック河畔の桜の返礼として、1915年にワシントンからハナミズキ(アメリカヤマボウシ)贈られて来たのが最初。以来たった100年ですっかり日本に定着しましたが、その由来を知ると、或る意味桜に代わってハナミズキが街を彩るというのも何となく意味有り気な気がします。
ハナミズキが、明治になって新たに桜の後の春の彩を我が国にもたらした花だとすると、古来この国に似合っていたのは、やはり藤や牡丹なのでしょうか。
牡丹は中国原産で、日本での栽培が盛んになったのは意外と新しく、江戸時代の元禄の頃からだとか。

 一方の藤は日本の固有種で、日本人の生活や伝統文化に密接な関連を持つ植物であり、他のつる性植物同様に民具の素材とされてきました。丈夫なつるを編んで椅子や籠を作ったり、また繊維を取って布や紐の材料にも利用されたりしてきました。そして藤原氏に代表される様に、飛鳥時代から氏にも用いられて来たように、高貴な紫色の花の藤は日本人にとって馴染み深い存在でもありました。
その藤の花を、松本市でもあちこちで見ることが出来ます。そんな初夏の街中で見かけた藤の花の幾つかです。
 先ずは“蔵の街”中町の早咲きの藤(4月19日)。続いて、城山公園の奥にある見事な藤棚(4月25日の撮影です)。
もう街中の藤は終わっているかと思ったら、まだしっかりと咲いていた国宝旧開智学校の庭の藤と松本城埋橋横の藤(2026年5月3日撮影)。


開智駐車場近くの松本城公園北西横の藤棚。ここは毎年見事な房の長い藤の花が咲くのですが、今年は剪定でかなり枝を刈り込んだためか、殆ど花がありませんでした(同じく2026年5月3日の撮影。比較するために2年前の2024年5月3日の藤棚です)。
そして西側の内堀脇の藤棚。長らく壊れていた藤棚とその下の休憩用の長椅子が、漸く改修整備されました(しかし藤は今年はあまり咲かなかったようです。5月3日の藤棚と、そこから眺めた天守閣)。
最後オマケに、2019年5月9日撮影の“サムライトード”を歩き、馬籠峠から下って妻籠宿入口の古民家の庭先に咲いていた藤と、2024年4月11日に撮影した箱根ガラスの森美術館のクリスタルの藤棚です。

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