カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 今年は2日間しか年末休暇が無く、大掃除に明け暮れました。家中の窓拭き、すす払い、フローリングの床拭き・・・。
奥様はキッチンを離れず、食品庫、キッチンの大掃除とお節作りにかかりきり。下の娘も「大学のレポートが」とか。「なして一人で?」と、まさに「犬」の手も借りたいような状況でした。
 大掃除の後は、母宅の松飾を飾り、床の間の掛け軸を正月用に替えて・・・。途中正月用品の買出しも含め、全て終了したのは大晦日の漸く夜7時でした。
それから、やっとお年取り。松本(信州?)では、お正月より大晦日のお年取りの方が重要?です。古くは『鰤街道』と呼ばれ、富山湾から飛騨を越えて松本へ運ばれて来た出世魚の氷見の鰤を必ず食べて神様に感謝し、一年間の無事と苦労を労います。日頃は質素倹約の農家も、この日ばかりはりっぱな鰤の切目を買ってきて。父などは氷見の天然モノに拘り、正月用の数の子と一緒に鰤を半身で買ってきては煮付けと鰤アラ大根で、というのが大晦日の決まった風習でした。そして今年も、親戚の叔母が打ってくれた玄人はだしの田舎蕎麦を年越しに頂いてと、大晦日の夜がふけていきます。
 今年は、紅白の後で久し振りに(いつもは酔って、既に一人夢の中・・・)市内のお寺数箇所から聞こえて来る除夜の鐘を、行く年を偲びまた来る年を思いつつ聞くことができました。

 明けて元旦。我家は、先ずは三ヶ所の神様にお参りをしてから新年の挨拶を家族全員で交わしたあと、豆、栗、柿で「まめでクリクリ掻き回す」との願懸けでお茶を飲み、何故か必ず長芋のトロロ汁(母の松本の実家も同様です)。そして、正月二日の朝に初めてお雑煮になります。そして、恒例の初詣へ。

 今年は、上の娘が夕方高校の同級会とのことで、二日昼から妹夫婦一家が来ての新年会。昨年まで注文していたお節を止め、今年は家内が黒豆や煮しめ、海老やローストビーフなどななど年末から準備した手作り中心のお節のお重が並びました。三段重に松飾で残った松や母宅にある南天を使ってお正月らしく飾りつけ。

 そして三日には娘達が帰京し、一時の賑わいが去りまたいつもの生活に・・・。慌しくも平和に2010年の我家のお正月が過ぎて行きました。

 『 変わりなき 正月こそが ありがたし 』(オソマツ)

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