カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 “ザ・ハーモニーホール”(松本市音楽文化ホール。略称“音文”)から、会員であるハーモニーメイト向けに2012年度のコンサートラインアップが送られてきています。
例年だと、前後半と年2回に分かれる筈ですが、大ホールが昨年の直下型地震で損傷を受けて2013年3月一杯改修工事のため、音文では無傷の小ホールしか活用できないことから、今回は主催する演奏会数も少なく年間まとめて。
そのため、あまり期待していませんでしたが、でもラインアップを見ると事務局の苦心の跡が伺えます。

 その中で興味を引いたコンサートが幾つかありました。
残念ながら出張で間に合いそうもありませんが、6月20日には県文(松本市県民文化会館)でのスウェーデン放送合唱団の演奏会。
合唱愛好家の間で昔ブームになったラフマニノフの「晩祷」の抜粋や、学生時代の後半に、大学の合唱団とは別にもう一つ所属していた一般の京都アカデミー合唱団で、当時の合唱コンクールの自由曲で歌ったドビュッシーの「3つのシャンソン」(リストには「シャルル・ドルレアンの3つの歌」となっていましたが、多分)など(懐かしいなぁ・・・)。

 11月9日には、同じく県文でのカメラータ・ザルツブルグ(60年前にザルツブルグのモーツァルテウム音楽院の教授と優秀な学生を中心に結成された室内オーケストラ)のオール・モーツァルト・プロ。
指揮者ハンスイェルク・シェレンベルガー自らが独奏を務めるオーボエ協奏曲(彼はベルリンフィルの元オーボエ首席です)や、フルートとハープのための協奏曲、ジュピターというお馴染みの名曲が並びます。

 そして一番の期待は、音文小ホールで12月14・15日の二夜連続で開かれるバッハの「無伴奏チェロ組曲」全曲演奏会。チェロは、フランス出身のジャン=ギアン・ケラス(ロストロ、ミュンヘン国際両チェロコンクールでの受賞歴のある、フランスの人気チェリストとのこと)。
ミッシャ・マイスキーで聴いているバッハの無伴奏チェロ組曲は、我が愛聴盤。抜粋ならともかく、二夜に亘る全6組曲演奏(1・4・5と2・3・6の組合せ)という(田舎では)滅多に無い機会ですので、これは何をおいても(リンゴの発送終わってるかなぁ?)絶対に聴きに行かねばなりますまい!
それにしても、座席数僅か190席の小ホールでは何とも勿体無いほど贅沢なコンサートです。

 また特筆すべきは、チェンバロ弾き振りの小林道夫氏率いる松本バッハ祝祭アンサンブル初の本拠地以外での演奏会となる「ブランデンブルグ協奏曲全曲」東京公演(明日5月5日東京文化会館小ホールにて。今回も松本出身でもある磯山雅国立音大教授の解説=プレトーク付きだそうです)。成功を祈ってます。

 ただ、今年はどうやらOEK(オーケストラアンサンブル金沢)の来演が無いのが残念です。