カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 昨年は諦めかけた7月になってスーパーで“発見”(第494話参照)したネマガリダケ(チシマザサのタケノコ)ですが、今年は早々と5月末にスーパーに並びました。そこで、早速2パックを購入して(1パック5本入りで250円前後)、ルンルン気分で帰ります(美味しさは奥様も理解しているので大丈夫)。

 信州でも日本海に近い栂池や北部の志賀高原などで採れるそうですが、冬は雪深いような深山に生え採取困難なために大変希少価値で、地元のスーパーでも長野県産を見掛けることはなく(昨年乗鞍に行く途中に稲核の道の駅で売られていましたが)、3年前は青森産、一昨年は終ぞ見掛けず、昨年同様今年も東北地方の山形県産でした。
山形県でも庄内地方の月山には「月山筍」と呼ばれる根元が赤いネマガリダケが生えていて、“赤いダイヤ”として珍重されているそうで、毎年崖から転落したり遭難したりという事故もあるほど、それこそ目の色を変えて採りに行くのだと地元の方に伺ったことがあります(因みに、海にも近く海産物も豊富な庄内地方で、唯一採取する山菜だそうです)。今回は同じ山形県産でも、それほど赤くはないので月山筍ではなさそうですが、それでも大変貴重な“深山の恵み”には違いありません。

 ここはシンプルに皮付きのまま焼いて、味噌を付けて食べるのが一番!(・・・だと思います)。ネマガリダケは灰汁が無いので、そのまま焼いても大丈夫です。因みに北信地方(長野県北部)では、ネマガリダケに限らず、タケノコと鯖缶を入れてお味噌汁(タケノコ汁)にするのが定番だとか。しかし、どうして鮭缶ではなく鯖缶なのでしょうか?・・・。

 今年は豊作なのかスーパーに時々並んでいるので、週末の食料品の買出しの折に何度か買って食卓に上っています。