カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 日曜日の新聞には、朝日も日経も新刊書籍の書評欄が毎週掲載されていて、斜め読みですが興味のありそうな本があるかどうか探しています。

 9月22日(日)の朝日新聞の朝刊。書評欄に並んで、全面で載っていたのが「みをつくし料理帖」の全面広告(キッコーマン)でした。
初夏だったか、一年振りに第8巻「残月」が発刊され読んだばかり(第765話)。そして、その8巻には巻末に付録として、ひょんなこと(確か、歩き疲れて埃まみれで倒れていたのを澪が助けた)から澪が絶賛し、料理に使ってくれている自家製の白味醂を広めようと全国行脚している相模屋店主の紋次郎が、澪の作ってくれた料理を料理屋を手伝う「りう」に渡され、また励まされながら元気を得て「つる屋」を後にするところで終わるという短編として掲載されていたのですが、今回の朝刊の全面広告も「富士日和」と題された書き下ろしの短編が掲載されていて、それがその8巻の付録の続編とも呼べる内容だったのです。

 高田郁著の「みをつくし料理帖」(ハルキ文庫)は、時代小説として人気(女性に?)シリーズだと思いますが、ここまで企画されて仕掛けられていたとは思っていませんでした。
短編とはいえ、本編同様にちゃんとレシピも写真入で二つ添えられており手抜きはありませんし、愛読者として嬉しかったのは、周囲の暖かな思いやりに支えられ、一度はお互いの約束をしながらも、やはり料理の道を全うしたいという澪の決意を汲んで、自分を悪者にして別れた御膳奉行の小野寺数馬が、この番外編で本当に久し振りに再登場したこと。

文中では、澪との絡みは全くありませんでしたが、茶店でたまたま居合わせた相模屋とのやりとりから、偶然にも彼女の作った二品の料理を口にし、「そうか、お前はここまで来たか!」と料理人としてのその後の澪の成長振りに驚き、また納得し、そして暖かく見守る様がほのぼのと描かれていて、私メも含めて愛読者は、必ずやほっとした感情(安心感)を抱いたに違いないと思いました。
「上手い企画だなぁ・・・!」。いやはや、恐れ入りました。

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