カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 風薫る五月。野山の新緑が目に鮮やかです。
この時期、通勤路の峠道は、さしずめ“若葉街道”でしょうか。里山も若いエネルギーに満ち溢れている気がします。
 朝の峠道を走りながら、道路に迫る山肌を見ていると、淡かったり濃かったり、柔らかだったり、黄味がかっていたり、白っぽかったり、赤味がかっていたり・・・と、同じ緑色といっても随分色々な“緑色”があることに気付きます。
世界中の言語の中で、「緑」を表す語彙(若緑、黄緑、深緑、萌木色などなど)が一番多いのは日本語だというのも頷けます。
 厳冬期の大型トラックの往来で凸凹に傷んだ路面の補修工事がまた始まり、大掛かりな工事になると途中片側交互通行の箇所(三才山トンネル松本側入り口手前の本沢橋。どうやら舗装ではなく橋そのものの付け替えらしく、11月上旬まで半年間の工事とのこと)もあって、信号待ちになります。
イライラしそうになっても、逆に停車中にじっくりと若葉の緑を観察することが出来、むしろ心が和みます。11月上旬まで、ということは、三才山峠の素晴らしい紅葉も今年は間近で楽しめそうです。
広葉樹の山肌が道路脇まで迫り、折角の初夏の若葉や秋の紅葉の素晴らしい峠道ですが、これまで写真を撮りたくても車を停車させる場所もありませんでした。たまたま偶然にも、この本沢橋は絶好のポイント(もう一つは上田側の鹿教湯大橋付近)なので、工事が終わっても、この仮設道路をそのまま停車スペースとして残しておいてくれたら良いと思います。
 蓼科の御射鹿池(みしゃかいけ)で、その時に脳裏に流れていたというモーツァルトのピアノ協奏曲第23番の第二楽章アダージョを白馬に例えて描き入れ、新緑の美しさを“響く”と評したのは東山魁夷ですが、毎朝通勤していると、日に日に緑が鮮やかに、そして濃くなって、日光に照らされてまるで輝いているような気がします。
(写真は、5月の連休明け7日から20日までに撮り溜めた、通勤路の峠道と上田市荻窪地籍付近の里山の様子です)

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