カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 習っているピラティスの先生の勧め(正しい姿勢での平地歩行)で、毎日大門沢ウォーターフィールド(松本市陸上競技練習場)に行かれて周回される奥様には付き合えない(景色の変わらぬトラック周回は面白味が無い)ので、暫く(ナナの散歩は毎日ですが)早朝のウォーキングを控えておりましたが、快晴のこの日(12月12日)、久し振りの北アルプスを眺めに、ウォーターフィールドに行かれる奥さまと別れ、独りこれまた久し振りのアルプス公園までウォーキングで行って見ることにしました。

 少し遠回りで、私メの生まれ育った場所でもある神沢地区(下岡田)を抜け、塩倉の東口駐車場からアルプス公園に入ります。市街地からは高台になる我が家からも標高800mのアルプス公園へはずっと上り坂が続きます。恐らく150m程は登ることになります。
アルプス公園が倍以上に拡張された際に設けられた東口駐車場から「森の架け橋」と名付けられた西大門沢川の谷あいに掛かる橋を渡り、更に園内の坂道を登っていくと、ログハウス風の休憩所のある「森の入り口広場」に出ますが、そこからカラマツなどの林越しに北アルプスの峰々が初めて目に飛び込んで来ます。
そこから更に坂を登ると、「小鳥と小動物の森」は穂高で確認された「鳥インフルエンザ」(最終検査の結果は陰性とのこと)の影響で予防のため臨時休園。大陸からの渡り鳥だけに防ぎ様も無く、こんな所にまで余波が及んでいます。
 草の広場を抜け、いつのも「ピクニック広場」へ。この日は久し振りの寒気で草原は霜で真っ白。そしてその向こうには、白く雪を被った常念を始めとする北アの峰々が凛として聳えていました(この雄姿を見たくて、わざわざ歩いて来たんですよね。何度見ても松本平の住人は励まされ、そして元気を貰います)。
 アルプス公園は、桜に始まり春から秋へと大勢の家族連れで賑わう広い公園で、入場無料。市街地の、例えば松本駅から車で10分足らずの所にある71hahという広大な高原風の都市公園で、松本市民憩いの場所です。家族連れだけではなく、北アルプスが一望できる観光スポットとしてもお薦めです。山並みを暫し眺めてから戻り、南口駐車場横を抜けて蟻ヶ崎台へ下ります。さすがに冬になり園内は閑散としていますが、朝早くからマレットゴルフに興じる元気なお年寄りたちだけは例外の様です。アルプスがくっきりと望めるのは(場合によっては白馬方面まで)、空気の澄んだこの冬の時期なんですけどね(勿体ない)。
 途中、古そうなバス停の看板を見やると「種畜場口」となっていました。
県の種畜場が塩尻の片丘方面へ移転統合されたのに伴い松本市へ払い下げられ、アルプス公園として開園したのが1974年とか。子供の頃は、牛や馬が放牧されていた種畜場に蝶などの昆虫採集でちょくちょく訪れた“裏山”でした。その記憶が、バス停の名前にそのまま残っていたとは・・・。今ではそのバス停の名前を見ても訝る人ばかりでしょう。何だか自分だけの“宝物”を見つけた様で、しばらくバス停を見つめていました。