カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 この日の夕刻は、「今度こそ絶対に蒲田の羽根つき餃子!」と宣言していたのに、いざ出る頃になったら外は生憎の雨模様・・・。蒲田へは歩いて行く予定だった(同じ蒲田駅でも京急とJRは離れており、電車だと品川経由のため、バスか歩いた方が早い)ので、「えっ、雨!?」となり、「じゃ、止めよう!」とあっ気なく前言撤回(だそうです・・・)。
 「(電車で行ける)空港なら濡れないし、傘も要らないから・・・」
と、次女の働く羽田空港へ行くことになりました。

 勤務中の娘に会える訳ではありませんが、そこはやはり雰囲気だけでもと国内線ではなく国際線ターミナルへ。
出発ロビーを見下ろす4階が「江戸小路」。和と江戸をイメージしたという通りに土産物屋さんやレストランが軒を連ねます。出発ロビーを見下ろす通路やフロアには、ちょうど時節柄桜がイメージされていて、ホンモノの山桜の大きな生け込みや造花の桜があちこちに飾られて春を彩っていました。また、5階には本物のヒノキで造られたという縮小サイズの「はねだ日本橋」も架けられていて、海外からの旅行者に如何にも喜ばれそうでした。レストラン街では、女性に人気の「つるとんたん」は相変わらず20人ほどの行列。ラーメンの「せたが屋」にも10人程の行列でした。
 結局、我々は前回も来た串揚げの「串の坊」へ。大阪法善寺が本店とのことですが、二度付け禁止の大阪の庶民の味の串揚げよりは遥かに高級店。
子供が生まれる前は良く行った新宿の伊勢丹会館の「串の坊」はとんと御無沙汰で、前回(昨年10月末)、米国から一時帰国する羽田着の長女を迎える前に、次女と3人で(女性陣が「つるとんたん」での代わりに、私メのために)「串の坊」で食べたのが本当に30年振りくらいだったのでしょうか(後で聞いた娘の言に拠れば、その時の久し振りの「串の坊」を気に入って、家内は再訪を希望していた由。ふ~ん、餃子じゃ無かったんだ・・・)。
 この日も我々はお任せコースです。お代り自由の野菜スティック(ニンジン、大根、キャベツなど)が先ずサーブされ、器に特製ソースやゴマ岩塩、ポン酢、辛子などを用意して串揚げを待ちます。お口直し(揚げ物が続くと油っぽいので)の細ネギも乙な味わいです。
お任せコースは、先ずは大好きな芝エビのシソ巻きからスタート。芝海老がプリプリで新鮮です。その後、牛フィレ、生椎茸のタルタル(刻みネギが良いアクセント)、茄子の味噌田楽、蟹の鱚巻き、鶏手羽先(但し鶏のチューリップの骨にツクネを巻いた感じ)、子持ち昆布と続きます。中でも、定番人気の、芝エビ、生シイタケ、ポン酢で食べる蟹の鱚巻き、そして(頭の殻を剥いだだけでミソとカリカリした足も付いた車エビが美味。基本はソースや岩塩ですが、串に併せて、都度適する調味料をアドバイスしてくれます
串の坊のお任せは、全部で100種類近いメニューの中から旬の食材を使った30種程が季節毎にサーブされて来るそうですが、この日も10種類ほどで満腹気味なってきたので、最後にアスパラの一本揚げだけは必ず出してもらう様にお願いして、早めにストップを伝えしました。
その旨声を掛けても、既に揚げるべく準備されていた串が2~3本はストップ後にも出されて来ます(と事前にその旨お断りがあります)ので、満腹になる少し前にストップした方がベターです。最後にデザートで黒糖ゼリーが出されてコースは終了。
 飲み代(私メのみで、生ビール2杯と「凱陣」で二千円也)も含め、二人で1万円とか。串揚げ店としては決してお安くはありませんが、大いに満足でした。
(昔、茅野市蓼科の三井の森の別荘地にも支店があって、諏訪の社宅に住んでいた頃一度行きましたが、まだあるかなぁ?・・・。もしあれば、信州でも「串の坊」で食べることが出来ますが、果たして食材の鮮度は如何に?)