カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 春の遅い信州松本でも桜開花が宣言されて1週間が経った4月15日の土曜日。『梓川・桜ウォーク2017』が翌16日と二日間開催されました。
当初16日の梓川周辺の桜スポットを巡る「桜コース」28kmを申し込んでいたのですが、生憎奥さまが実家に行く用事が出来たため、前日15日の清流梓川の河畔を歩く「梓川コース」21kmに変更してもらいました。上高地から流れ下る、この梓川河畔のコースは「新日本歩く道紀行100選 水辺の道」認定コースなのだとか。
 それぞれの体力に合わせてコースを選ぶのですが、15日は9kmと21kmで、16日は8km、13km、28kmという設定です。因みに、参加費は事前申し込みで1000円(二日間だと1500円で、高校生以下無料)。
帰路のことも考え、十分な駐車場が確保されていると事前に確認出来たので、車で集合場所の松本市波田体育館へ向かいました。

昨秋の「松本城ウォーク」(第1154&1155話)は650人程の参加でしたが、今回の初日の梓川コースは400人とのこと。しかも三割の方々は県外からのご参加とか。凄いですね。桜のシーズンで、上高地から流れ下る“清流”梓川の好イメージなのでしょうか?・・・。ゴールデン君や柴、トイプーも飼い主さんと一緒に参加のご様子。皆さんも21kmの様です(大丈夫かなぁ?・・・)。この日の早朝は風こそ強かったものの天気は晴れていたのが、9時のスタート時には、あろうことかにわか雨の様相。
 「オイオイ、マジかよ~!?」
 我々は、出発地点から少し離れていたので、ちょうど列の真ん中辺りでのスタートとなりました。
10ヶ所のチェックポイントを回る「松本城ウォーク」と違い、梓川ウォークの途中でのチェックポイントは1ヶ所のみ。しかも地図を頼りにコースを探すのではなく、梓川河畔の両岸を歩くという分かり易いコースであるためか、要所には係員の方々やコース案内の矢印が掲示されています。
おそらく(パンフレット写真の様に)本来であれば、河畔の桜も咲いて、天気さえ良ければ残雪の北アルプスを眺めながらの絶好のウォーキングコースである筈。しかしあろうことか、この日は生憎途中から時折雨風混じりの悪天候。そのため、ロゲイニングでもないのに皆さん只ひたすら歩くのみ。しかも途中のチェックポイントも一つだけなので、極端に云えば“八甲田山死の彷徨”的に、とにかくゴールを目指します。
途中、松本平の枝垂れ桜で有名な安養寺もチラホラ咲き始めたところ(殆どの方々は立ち寄らずにそのまま歩かれて行きます)。また、倭橋辺りの“北アルプスと桜の絶景ポイント”も、冷たい雨に煙って前山すら見えず、河畔の桜も咲いてもおらずに殆ど蕾のまま。
梓水園でのチャックポイントでスタンプを押印してもらい、幸い張られていたテントの下で雨を除けてお弁当を食べてトイレ休憩もそこそこに、(暖も無い寒い中では)長居は無用(家内ではありませんが、隣の屋根付きのBBQスペースで何やら集まっていた若者グループのBBQの火が、何とも暖かそうで羨ましく感じられました)。
とにかく、見るべきビューポイントも無ければひたすらゴールを目指して歩くしかありません。コース途中で、唯一工場団地で咲いていた(普段なら珍しくも無いであろう)2本のヒガンザクラを皆さん記念写真としてカメラに収めていました。
最後の折り返し点の八景山(やけやま)付近(上高地線の新島々駅近く)では、水芭蕉が咲いていたり、珍しい沈下橋を渡ったりという興味深いポイントもあったのですが、とにかく氷雨の中(きっと北アルプスの山頂は吹雪だろうと予想しつつ)ひたすらゴールを目指しました。
 全長21km。休憩時間も含め、9時にスタートして13時半にゴール。弘法山や林城址に登った松本城ウォークに比べ、距離は3㎞程長いものの、梓川の両岸を歩くだけでしたので(殆どが舗装されていない堤防上の砂利道であることを除けば)大変歩き易いコースです。
二日目の波田から梓川や三郷エリアの桜の名所を巡るという最長28㎞のコースは、途中室山へ登るアップダウンがあるので、結構大変かもしれません。しかしこの日の悪天候では、梓川河畔の平坦なコースも只々長く感じられたのみ・・・。その21kmを歩き切って、スタート地点の波田体育館へ到着。 「ゴ~~ル!」
・・・と、先にスタートしたゴールデン君が、雨に濡れて伏せていました。(“ゴール”でん君もちゃんと“ゴール”したんだね、お疲れ様・・・などと洒落も言う気力なし・・・しかも、ゴールしたら晴れて来たんジャン!)
 トホホ・・・漢字で書けば正に“徒歩々”な“感じ”でありました・・・!?
奥さまは、いたく残念がって、(本来であれば、パンフに写っている写真の様に、桜が咲いて絶景の北アルプスが望めるであろう)来年も同じコースを再チャレンジ(≒リベンジ?)されるそうです(トホホのホ・・・!?)。