カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 京都での最終日。午後の移動なので、午前中に願掛けのお参りに行くことにしました。自分たちでは無く、親バカながら当然子供たちのためのお願いです。神社も多い京都ですが、今回の参拝は下賀茂神社。以前家内のご友人から下賀茂神社のお守りを子供たちにいただいており、今回は直接お参りしたいとのこと。
そう云えば、京都での学生時代も、お寺はたくさん回ったのですが、神頼みをしたくなかったのか、神社は殆ど回っておらず(せいぜい京都のシンボルである八坂神社くらいでしょうか)下賀茂神社も近くは何度も通っているのですが、参拝するのは自身初めてです。
ホテルのチェックアウト時間までに戻れる様に朝7時に出発。バスで河原町今出川へむかいました。

 鴨川と大原をから流れて来る高野川の合流地点に拡がる広い境内。世界遺産の下賀茂神社(賀茂御祖神社)。聖域として古代の林の名残を留める原生林「糺ノ森」。下賀茂神社へ続く道を歩いていると古代へタイムスリップして行く様な神秘的で不思議な感覚に包まれます。都会でありながら、うした森が残っているのが、奈良の春日大社の森も然りでしょうが、京都が千年の都として古都足る所以なのでしょう。
 しっかりとお参りをしてから糺ノ森を戻ります。そう云えば、帷子(かたびら)の辻や椥辻(なぎのつじ)、また車折(くるまざき)神社なんて最初は読めなかった地名を聞くと、あぁ京都だなぁ・・・って感じます。途中、境内にある末社の一部なのでしょうか、新調した大きな祠をクレーン車で設置している場面に遭遇。造られた宮大工さんや社の宮司さんか禰宜さんも立ち会われていて、如何にも京都らしい風景に暫し見入っていました。
 京都駅には市バスで戻ったのですが、予約してある新幹線にはまだ時間があるとのことから、必要なお土産も既に購入してあったことから、
 「じゃあ、東寺に行って見よう!」
学生時代、私メは東から“上洛”していたので、東山トンネルを抜けるとすぐ左手に清水寺などの東山が見え、京都タワーが見えると「さぁ、着いた」と認識に、ホームに降りて目の前に聳える東寺の五重塔に「あぁ、京都だなぁ・・・」。京都タワーと共に、東寺の塔が京都のシンボルでもありました。
東寺は弘法大師ゆかりの真言宗総本山のお寺。正式には教王護国寺。シンボル五重塔は55mと日本一の高さ。金堂、講堂、五重塔も一般公開されていて、それぞれご本尊の薬師如来、大日如来を始めとする数々の国宝・重文指定の仏さまを間近で参拝することが出来ます。
勿論、明るい博物館で貴重な“文化財”として拝見出来る仏さまも良いのですが、やはり御仏は、我々民衆の祈りを千年以上にも亘りじっと受け止めて来られた崇拝の対象として、現代においても本来鎮座される薄暗いお堂の中でこそお会いして、そして静かにお祈りすべき存在なのだと感じました。

 見返り阿弥陀さまにお会い出来なかったのは残念でしたが、久し振りの京都を楽しんだ4日間でした。
京都駅の新幹線のホームから見える東寺の五重塔に見送られて、古都を後にしました。

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