カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 伊豆二日目の翌日、6時前からホテル周辺をワンコたちと早朝散歩。
到着した昨日は春の様な陽気で、立ち寄った伊東マリンタウンでは半袖姿の若いカップルまでおられ、冬支度の奥さまはブー垂れておられたのですが、予報ではこの日から日本列島に寒波襲来。伊豆でも皆さんしっかりと冬の装いですが、しかし信州と比べれば伊豆はさすがに暖かい。
朝6時半、部屋から望む相模湾の伊豆大島越しに昇る真っ赤な日の出を眺め、部屋で朝食を食べてからゆったりと温泉に浸かって、午前10時。
「ホンじゃぁ、そろそろ行きまっか!?」
と、ワンコたちも一緒に、ホテルからすぐの大室山に出発です。

 伊豆のシンボル大室山は、滞在しているホテルからは車でホンの10分足らず。ホテルからも海と反対側から、プリンの様な姿をしたすり鉢状の大室山が望めます。
大室山は4000年前の縄文時代に噴火した標高580mの独立峰の火山。噴火により大量に吹き出し、流れ出した溶岩が山間を埋めてなだらかなこの高原を作り出し、更に4㎞先の海まで流れ出た溶岩流が城ヶ崎海岸を形成したのだそうです。
 この独特の円錐形の形状は、マグマに含まれるスコリアと呼ばれる塊が火口の周囲に蓄積されたものでスコリア丘と呼ばれ、国の天然記念物に指定されています。何となくどこかで同じ形の山を見た感じがするのは、阿蘇のカルデラ内にある米塚も同じスコリア丘なのだとか。
この大室山は、700年来茅葺き用の茅(カヤ)を採って来たことから、木々が一本も生えていない草山で、秋には山一面がススキで覆われています。天然記念物指定の環境保護のために登山等の立ち入りは禁止され、山頂へは登山リフトで上がることが出来ます。
広い無料の駐車場がありますが、平日の10時頃はまだそれ程混んではいませんでした。道を挟んだ反対側には伊豆シャボテン公園があり、この辺りが伊豆高原の観光スポットです。
大室山の登山リフト(スキーリフトと同じです)は、ダッコをすれば(大型犬は無理ですが)犬も一緒に乗ることが出来ます。この日も、イタリアンハウンドやジャックラッセル、そして柴君も。結構たくさんのワンコたちが飼い主さんと一緒に来ていました。ナナとコユキもそれぞれ抱っこして一緒に頂上へ登ります。往復700円で6分間とのこと。リフトはかなりの急傾斜(33度とか)ですが、ずっと山肌に沿っていて地上高はせいぜい1m足らずですので、仮に落ちても大事には至ることはなさそうです。そうは言っても、しっかりとナナを抱いて乗ります。ただ、(旅行自体が)初めての経験で怖いのか、家内に抱かれたコユキはずっと震えていました。
無事到着し、「お鉢」と呼ばれる直径300mで一周1.1㎞の火口縁を巡ります。独立峰ですから、まさに360度のパノラマが拡がります。
この日天気は良かったのですが、生憎富士山は雲の中。でも、眼下には伊豆高原が広がり、海岸線の先には大島を始めとする伊豆諸島、そして、ぐるっと天城山系から横浜から東京方面と対岸の房総半島まで、それこそお鉢巡りのアップダウンを一周すると、360度ぐるっと見渡すことが出来ました。この日はそこまでは確認できませんでしたが、天気が良ければ(視界が利けば)スカイツリーまで肉眼で見えるとか・・。
残念ながら登山は(保全保護のため)禁止されているので、大室山はただリフトに乗って上から眺めるだけではあるのですが、それでも絶景を楽しむことが出来ますので、帰りのリフトに乗って降りる頃には第1駐車場は満車。観光バスも10台近く駐車していて、遠足なのか、東京からの小学生の団体やインバウンドの中国人観光客の集団など、既にリフト待ちの長い行列が出来ていましたので(東京からの日帰り旅行だと、この昼近い到着時刻になるのでしょう)、我々はまだそれ程混んでいなかった午前中に来て正解でした。
犬連れで来られる場所であることが先ずは肝心なのですが、スコリア丘というユニークな形状とはいえ、登山とは言えない程の山でしたが、実際登って見ての絶景に結構満足感は高く、来て良かったと感じた“伊豆のシンボル”大室山でした。

 ちょうど昼時だったので、ワンコたちの休憩のために一旦ホテルに戻ることにしました。

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