カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 7月27日、事前に申し込んであった城北地区の公民館行事でのバスハイクで、木曽大桑村の阿寺渓谷へ出掛けました。
平日の月曜日ですので、15名限定だった参加者は殆どお年寄り。我々が一番年下の様な感じです。

 木曽川に注ぐ支流の阿寺川の渓谷沿いの遊歩道が、ここ数年“阿寺ブルー”と称される程の人気で、特に夏休み期間中は狭い谷合に車が入り込んですれ違いも出来ないため、夏の期間だけはマイカー規制がされています。
阿寺渓谷の在る木曽谷の南部に位置する大桑村は、上松町と県境の南木曽町に挟まれていて、松本からだと木曽谷を走る国道19を南下して2時間は掛かります。結構遠いので、阿寺渓谷の評判を知りつつも行くのは躊躇していましたので、自分で運転せず、バスに乗っているだけで連れて行ってもらえるのは本当に助かります。
7月末でまだ梅雨も明けておらず、当日も雨予報はずっと変わらないままでしたが、中止連絡も無いので朝8時過ぎの集合場所に向かいました。
当日は30人乗りの市のマイクロバスですが、密を避けて15名の参加人数で、マスク着用の上お互い離れて座ります。マイカーであれば、木曽へは奈良井川の堤防道路から洗馬経由で、国道には“そば切り発祥の地”本山宿で合流するのですが、バス故に白板からずっと国道19号をひた走ります。
出てからすぐに雨が降り始め、木曽路はずっと雨の中でした。時より小降りになって少し安心していると、また土砂降りの繰り返し。いずれにしても、梅雨前線が南にありますので、長野県も南に行くほど本降りになりそうです。
バスは順調に走行し、最後に木曽川を渡り2時間10分程で阿寺渓谷入り口に到着しました。着いて分かったのは、川は「あでら」川ですが、渓谷名は「あてら」渓谷とのこと。土砂降りでしたので川も濁っているのではないかと思ったのですが(事実木曽川は茶色の濁流が渦巻いていましたが)、阿寺川の川底は岩石で土砂が無いために雨の日でも濁らないのだそうです。

 バスを降りると幸い雨は小降り状態で、これなら歩けそうです。歩き易いようにカッパを着て、念のため傘も持って寺側の渓谷沿いに歩き始めたのですが、少し行くと急に雨脚が強くなり土砂降り状態になりました。そのまま暫くは歩いたのですが、雨脚は全く衰える気配はありませんでした。そのためリーダーである公民館スタッフの判断で、ホンの100m足らず歩いただけで今回は残念ながら散策を諦めてバスに戻ることになりました。
 今回は残念な阿寺渓谷でしたが、松本から2時間足らずで行けることが分かりましたし、次回の参考になる公民館スタッフの方がコピーしてくれた大桑村教育委員会の阿寺渓谷の資料やパンフレットなども頂き、また実際に“阿寺ブルー”と呼ばれる美しいエメラルドグリーンの阿寺川の一端を垣間見られたのは収穫でした。
公民館のスタッフの方は、「出来れば紅葉の時季のリベンジを計画したい」とのことでしたが、お年寄りが多く余り歩きそうもなかったので、その前に自分たちだけで来て、渓谷入り口から上流のキャンプ場まで片道6.3㎞の渓谷を歩くのも良いかもしれません。また、夏のマイカー規制中は中間の駐車場まで有料のシャトルバスが運行されているので、半分や帰路はバスに乗っても良いかもしれません。
 阿寺渓谷の散策が出来ず、予定が随分早まったことから、スタッフの方と市の専属バスの運転手さんが相談して、その後“日本の電力王”福沢桃介(福沢諭吉の娘婿)に因む、南木曽町に在る重要文化財の桃介橋(橋は残念ながら改修工事中で渡れませんでしたが)を間近に望む天白公園で昼食を取り、帰路は久し振りに上松町の木曽川の名勝「寝覚の床」にも立ち寄り、また道の駅で買い物をしてから松本に戻りました。