カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 お盆明けの17日。前回のリベンジ(第1572話参照)で、“阿寺ブルー”の木曽郡大桑村の阿寺渓谷に出掛けました。
8月中は車規制がされていて、最上部のキャンプ場を予約してある車だけがキャンプ場まで行くことが出来ますが、一般の車は阿寺渓谷入り口周辺の駐車場に車を停め、有料のシャトルバスで渓谷中間部の駐車場まで行くか、或いはキャンプ場まで片道6㎞の渓谷沿いを歩くかしかありません。
我々は、前回土砂降りのために100m足らずで終わった散策のリベンジのためのウォーキング故、今回は6㎞を歩くことにしました。帰りは、体力次第で、駐車場のバス乗り場までは歩くしかありませんが、最後はシャトルバスに乗っても良し・・・。

 入り口から1㎞ちょっと歩くと、大正期から昭和40年まで活躍したという旧森林鉄道の鉄橋が現れます。そして雨が降ると現れるという雨現の滝ですが、大雨だった梅雨の影響か、この日も細くはなっていましたがまだ水が落ちていました。2㎞程の所に、狐ヶ淵と狸ヶ淵があり、河原まで下りられます。ここでエメラルドグリーンの“阿寺ブルー”を実感。
そして、昔猟犬も断崖に進むことが出来ず引き返したという犬帰りの淵を過ぎて、シャトルバスの乗降場所となる中間点の駐車場へ。真夏の規制期間以外ならここまで車で来ることが出来ますが、但し途中の渓谷美は(道が狭く道端に駐車不能なので)自分の足で歩かないと実感出来ません。
駐車場脇の東屋に山の清流を引いてきた水舟(丸太をくり抜いて流水を貯める)があり、その水で顔や手を洗って汗を流しましたが、冷たくて生き返りました(松本の湧水に掲示されている様な水質検査の表示が無かったので、飲むことは諦めました)。
ここから上流のキャンプ場まで更に3㎞です。駐車場脇から1.3㎞という遊歩道があったので、その吊り橋を渡り歩いてみました。林の中を歩き、アップダウンがあってちょっとした登山気分でしたが、渓谷美などの景色は見られないのでイマイチ。そこからまた車道に戻り歩いて行くと、熊ヶ淵、牛ヶ淵があり、ここで今回初めてイワナか数匹の魚影が見えました。
そこから間もなくキャンプ場に到着。入り口で検温をしてから入場します。
お盆を過ぎていますが、この日も予約で満杯とのこと。途中の淵などでもそうでしたが、ここでもキャンプに来た家族連れや若者が水着やライフジャケットを着て水遊びをしていました。キャンプ場には水道やトイレ、売店などの設備もあるので、然程お金を掛けずに、涼を求めて自然の中で夏を楽しむのも都会の人たちには良いかもしれません。ここには信州の名水にも選ばれているという“美顔水”という湧き水があり、勿論飲めるそうなので、持って行った水筒やペットボトルの中身と入れ替えて飲んでみましたが、天然のミネラルウォーターは冷たくてとても美味でした。
 前回のバスハイクで頂いた阿寺渓谷のフィールドガイドというパンフレットによると、渓谷入り口からキャンプ場までは6.3㎞で徒歩2時間。遊歩道はプラス1時間とのことですが、我々は2時間半で到着しました。帰りにシャトルバスに乗るにしても、駐車場までの3㎞は歩くしかありませんし、帰りは下りですので結局そのまま全行程歩いて渓谷入り口まで戻りました。
途中、六段の滝の辺りでも水遊びに興ずる人たちが。この六段の滝の河原に行くには遊歩道の途中から川に下るしかありませんが、遊歩道からは滝は見えませんでした。
途中、バスに乗ってきたのか、歩いている人もちらほら。でも歩いている人は極端に少なく、阿寺渓谷はウォーキングよりもキャンプや渓谷での水遊びに(車で)来る人たちの方が圧倒的に多いようです。ただ、キャンプは無理ですが、水遊びだけならむしろ渓谷入り口の阿寺川が木曽川に注ぎこむ河口の方が河原も広く、特に小さな子供たちがいる家族連れにとっては、むしろ安全に楽しめる気がしました。
我々は水遊びではなく、エメラルドグリーンの渓谷美を歩いて楽しむことが目的。往復12㎞は結構疲れましたが、存分に“阿寺ブルー”を堪能しました。
 帰路、昼食を兼ねて、バスハイクの時に教えてもらった地元で人気という食堂に寄って五平餅を食べてから帰りました。
【注記】
掲載した写真の中で、阿寺川の水の色はフォトソフトで一切加工していません。“阿寺ブルー”オリジナルの色です。