カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 ロシアの非道なるウクライナ侵攻で、世界各国色々な処に影響が出て来ています。
例えば、小麦やエネルギーなどの値上げもそれに依るものです。しかしTVの報道を通じて知るウクライナの人たちの雪が舞う寒さの中で、避難先では暖房も無く、補給路を断たれたために十分な食料も水も無いという悲惨な状況を考えれば、平和ボケと言われかねない我々日本人などは多少なりとも我慢して当然という気がします。
しかし、そんな状況下でも我々日本人は(ただ我慢するだけではなく)もっと知恵を絞ることも必要ではないか・・・という気がしています。

 それは、多くを輸入に頼っている小麦・・・です。
戦火のウクライナと攻撃側のロシアが世界の小麦生産のトップ2で、とりわけ戦火のウクライナが一番目の小麦生産国としての世界の穀倉地帯なのです。
日本が戦後の食生活の変化(占領国アメリカとして、支配する敗戦国を、それまでのコメ食文化から欧米風のパン食文化に変えて日本の小麦消費量を増やし、その結果として近い将来の米国から日本への小麦輸出を拡大するための遠大な占領政策だった・・・という説があります)でパン食が増えてコメが余り、長年の減反政策や農家の高齢化による作り手不足等も更に加わって休耕田が増えています。
JA(旧農協)もそれなりに工夫しながら減反の持ち回りで、休耕田での蕎麦や麦の栽培などを奨励していますが、この際、日本各地に拡がる休耕田全てで一斉に小麦を栽培すれば良いと思うのです。
株の分結を促すための追肥や除草、消毒などが必要な稲作に比べれば、小麦栽培の方が(今では「麦踏み」などは死語で実際は実施しないでしょうから)遥かに楽な筈。農家の省力化にもつながると思うのです。

 例え戦争が短期戦で終わっても、少なくともロシアからの輸入等は世界的な経済制裁が継続されて当面は無理な筈。
さすれば、小麦不足は少なくとも今後もずっと続いていくという前提での対応として、先ずは国策で、少なくとも国内での小麦の栽培面積を増やすことを検討していくことが重要だと思うのですが・・・!!??
(余りそうした世論が高まらないのを、少なくとも国会で先ずは国内の重要瀬策の一として議論すべきなのにと些か疑問に感じています)