カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 伊那谷に春を告げるという『春の高校伊那駅伝』(男子は今年で33回)が春分の日の3月21日に行われ、長野県内では今年もTVで生中継(女子は録画)されました。因みに解説は今年も山梨学院大の上田監督です。どなたかと違って身贔屓も無く、子供たちへの暖かなコメントが印象的です。

 この大会は、地元長野の佐久長聖を始め、今回の優勝候補筆頭の須磨学園、対抗馬の西脇工業、昨年の都大路の覇者世羅、そして今年から仙台育英も初参加するなど、全国の強豪がこぞって参加することから、秋の都大路に向けての前哨戦として、各校の新チームの力量を占う大会でもあります(ここ2年は春の伊那駅伝での優勝チームがそのまま秋の都大路を制してします)。

 春とは言え時折り雪が舞う中、レースは1区から抜け出した須磨を3区で西脇が逆転し、最後2位に1分以上の差をつけて優勝しました。
佐久長聖は1年生エースともう一人の主力2人を故障で欠きながら(翌日の地元紙によれば、両角監督は最悪10位台も覚悟していたそうです)、3区新チームの主将臼田の区間新、最終6区山浦の区間賞の走りもあり、最後競技場直前で須磨を逆転しての2位。特に臼田は昨年の都大路3区で1位で襷を受けながらの失速、同じく1年生アンカー山浦は都道府県対抗でインフルエンザで走れなかった先輩の代役で急遽出場し、やはり先輩村沢から1位で襷を受け失速していただけに、二人共見事汚名返上の快走でした。また1区上野弟が最後遅れての5位とはいえ、兄裕一郎を彷彿させる積極的な走りで最初から先頭を走り、後1キロの体力が付けばと期待を抱かせてくれました。
       
 昨年優勝の世羅は留学生を含む主力数人を欠いたとは言え21位、同じく留学生を擁する仙台育英は5位、九州学院が4位でした。
しかし、11位の報徳を含め、兵庫県は予選を勝ち抜くのも至難の業。嘗て(留学生が出場する前)『全国で勝つよりも兵庫を勝つ方が難しい』と言われた報徳と西脇の黄金時代を思い出します。

 各高が春の新1年生を加え、これからどう鍛錬し秋の都大路に臨んでくるのか、駅伝ファンとしては大いに楽しみです。みんな頑張れ!