カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 今年も、スーパーから買ってきたクレソン(ウォーター・クレス)一束をビンに入れて発根させ、水を張ったプランターに移植しての水耕栽培に挑戦しています。
過去に一度だけ、越冬した芽が春になって1本だけ出てきたことがありましたが、やはり冬の寒さの厳しい松本だと、野生のものは水辺で越冬出来るのかもしれませんが(もっと寒い軽井沢でも野生化しているそうです)、プランターは土が浅い分どうしても寒さで凍って根が枯れてしまいますので、毎年新しく植え替えが必要です。

 ビンに入れて3週間ほどで、びっしりと白いヒゲ根が出てきました。
その間、最初にスーパーで買った時の、ハウス栽培の大き目の葉は黄色くなり、代わって小さめですが、自然の丈夫そうな葉に生え変わりました。そして、伸びた葉は一度サラダで食卓へ。茎も、ハウス栽培での柔らかそうな緑色から、自然の逞しい黒緑に変色しています。
それから、多分枯れた根が腐食しているので、昨年使ったプランターの川砂を良く洗ってから移植します。ヒゲ根を埋めるために一緒に付け根に生えてきた小さな芽も砂の中に埋めてしまいましたが、やがて砂の上に頭を出して来る筈です。
繁殖力が旺盛で、我が国では明治時代初期に欧州から初めて輸入され、料理に使った切れ端が流れ出て野生化した(注記)と言うクレソンですので、柔(ヤワ)ではなく想像以上に丈夫で逞しい植物です。なお、クレソンは、なぜか青虫の大好物なので、(消毒をしないのであれば)防虫網は必須です。さすがに4シーズン目ともなると、自作した防虫網の木枠が外れそうだったので、木工用ボンドで再度接着しました。
近くに綺麗な湧き水でもあれば自然栽培も可能ですが、田舎とはいえ川上の集落を流れて来た母屋横の川では水質も心配なので、人工的に水耕栽培可能な環境を作るしかありません。そこで、今年も水を張った発泡スチロールの箱にプランターを入れて、修理した防虫網を被せて準備完了。あとは、日当たりの良い屋外ですと、どうしてもアオコが発生しますので、3~5日毎に水を入れ替えます。(掲載の写真は、ビンに入れて3週目までの一週間毎の発根の様子と、プランターに移植直後と10日目、20日目、そして1ヶ月後の様子)
一時のハーブブームの時に出回った地植え可能な種類(アメリカン・クレス)なら楽なのですが、その後は園芸店にも見当たりません。その時は生え拡がってたくさん収穫できたので、サラダだけではなく、さっと炒めたり、お浸しにもしたりして好評でしたが、ただ茹でてポン酢を掛けただけのお浸しが一番美味でした。
 プランターに移植して一ヶ月弱。大分茂ってきました。最初芽生えた茎は、薹が経って一部の葉が黄ばんできましたので、今シーズン初めて摘んで、ルッコラと一緒にサラダ(無骨な“男”サラダですが)にして食卓へ既に三度ほど。今年も、上手く育ってサラダ用にたくさん収穫出来ますように・・・。
【注記】
Wikipediaに拠ると、文明開化のシンボルでもある上野の精養軒(上野は明治9年開業。ごく自然に、店内に数点大観の絵が飾られていたのはさすがです)の厨房から排水と一緒に流れ出た切れ端が、不忍池で野生化したのが我が国で確認された最初とか。こんなところにも登場するとはさすがは精養軒です。なお、全国的には、外国人宣教師が布教で軽井沢など各地に居留した際に持ち込んだクレソンが、野生化したものとのこと。クレソンの繁殖にも歴史的背景があります。

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