カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 10月中旬の三連休。松本は恒例の「そば祭り」で、お城の周辺を中心に市中は大混雑。それもその筈で、来場者は三日間で何と12万人だったとか・・・凄まじい。県外車も多く、地元にとっては大変有難いことではありますが、木曽観光を取り止めてこちらに来られたのでしょうか・・・。

 我が家ではチロルのお墓を作るために、チロルが亡くなってから初めて次女が戻って来てくれました。連休初日にお墓を作り、皆で納骨をして白馬の「村の鍛冶屋」さんに作っていただいたモニュメントを据えて無事終了。
翌日は、娘が夜のあずさで東京へ戻るので、せっかくだからナナも連れてドライブへ。最初は紅葉の見頃を迎えたであろう乗鞍高原へでも、という前日の予定だったのですが、空港のシフト勤務明けでの前日の移動疲れで、娘が起きて来たのが昼近く。時間が無くなったので、結局近間で過ごすことに。

 向かった先は、前回白馬からの帰りに場所が分らずに辿り着けなかった、安曇野市穂高の有明エリアにあるカフェ「ティータイム ガルニ」。木立に囲まれた静かな喫茶店で、テラス席は犬連れOKとの事前情報です。
最近ではペットと一緒に泊まれるペンションは、各地の高原を中心に県内でも増えてきたようですが、食事処となると、安曇野にも幾つもの喫茶店やレストラン(想像以上に蕎麦屋さんが多い)があるのですが、店内までワンコOKという店は殆ど無く、唯一以前行った豊科の「ドッグ・カフェWith」(第741話。ワンコメニューもあり)のみ。
他に、テラス席ならOKという喫茶店やレストランも意外と少なくて(安曇野のみならず、松本や蓼科、白馬も同様で、この辺がそうした客層に慣れていて蕎麦屋でもOKの店があった軽井沢との大きな違い)、こちらも事前のネット検索で見つけた有明エリアで僅か数軒ある中の一つなのですが、必ずしも犬連れ向けというだけではなく、喫茶店そのものが評判で人気のお店のようです。

 場所は、穂高有明の別荘エリア(安曇野学者村?)の中。
松本平の西側を走る、塩尻から大町に続く県道25号線、別名「アルプスサラダ街道」から安曇野穂高山麓線(20近いという小さな美術館が点在するため、一帯は“安曇野アートライン”とも呼ばれているとか)沿いで、少し道路から入った林の中で場所が分りにくく、隠れ家的雰囲気とか・・・。
家内の車だと住所入力で一発検索可能ですが、今回は私メの古いSUVだったため、事前にネットの道路検索ナビで地図を出力してから出発。
我が家からだと、松本から大町に繋がる国道147号線(旧千国街道“塩の道”)の方が、市街地を通るのでドライブ気分は劣るものの、サラダ街道から回るよりも時間距離が短いので、今回は既に昼近かったこともあり、そちらを選択(但し、147号線からのアクセス路は結構分り辛い)。
山麓線だと、大町方面からは安曇野ちひろ美術館のある松川を過ぎて有明地区に入ってすぐ。道沿いにある果樹園の直売所の大きな看板を左折して林の中の道を暫く下ったところ。堀金方面から北上する場合は、有明を大分走って松尾寺を過ぎて同果樹園を右折。林に囲まれた中に佇んでいます。

 1時近かったのですが、5台ほど停められる駐車スペースは満車で、止む無く通行の邪魔にならぬよう道端に駐車。木々に囲まれたコテージ風の建物で、犬連れOKのテラス席(4卓)が満席(室内もそれ程広くありません)だったため、私メは林の中の道をナナと散歩をして時間潰しです。
暫く歩いて戻って来たら、ちょうど席が空いたとのこと。車は殆どが県外車でしたが、次から次へと来店し、皆さん順番待ちの盛況。大したモノです。
正直、取り立ててメニューが素晴らしい訳ではないと思いましたが、木々に囲まれた風情もご馳走なのでしょう。敷地内と思われる林は、背の高い赤松を中心にした雑木林で、シャクナゲや紫陽花などの花木も植えられ、樹上には巣箱が取り付けられて、ベンチも置かれています。木漏れ日の中を優しく吹く風に、何だか時間も優しく過ぎて行くような気がします。
別荘エリア内で、ある程度隣家とは距離も取られているので、周囲に人間臭さ(生活臭)がしないのが、都会から来られると癒されるのでしょうね。
三人ともオムレツ(キノコ/トマトソースのプレーンオムレツ他に、バターライス/自家製マフィンを選択。数種類の季節の温野菜が添えられているランチプレート)を注文(調理されているのがお一人なのか、サーブされるまでに結構時間が掛かるので、ここでは待ち時間もサービスだと思って、焦らずにゆったりとお待ちください)。味は至って普通です(と思いました)が、この内容で800円ならCPは良いと思います。野菜も地物で新鮮。また、自家製ケーキも人気とか。それに、犬連れにも慣れておられるようで、ちゃんとペット用の器に入れたお水も持って来てくれました。
食後のコーヒーを飲みながら、結局2時間近く(奥さまと娘が)談笑。その間、犬連れは我が家のみでしたので、皆さんワンコ同伴OKが理由ではなく、あくまでこのカフェに来るのが目的のご様子。冬場はどうか分りませんが、いやいや、なかなか大した集客力だと感心した次第。
安曇野一帯は、必ず訪れるべき名所旧跡がある訳ではないので(強いて言えば、観光農園とも言うべき「大王わさび」と碌山美術館に寄って、どこかでお蕎麦を食べるのが標準コースでしょうか。ちひろ美術館も東京の方が展示作品は多い筈)、北アルプスの山並みを眺めながら、都会の喧騒を逃れてのんびり散策し、自然の中に滞在する(自らを置く)ことそのものが観光です。
 ここでは時間も優しく過ぎて行くような、林の中の小さなカフェ「ティータイム ガルニ」。癒しの喫茶店でした。
またナナを連れて、ノンビリしたい時に来ようかな・・・。林間を渡る風の涼やかな緑の夏がベストシーズンなのでしょうけれど、意外と、凛とした静けさを求めて雪化粧した白い冬も良いかもしれませんね(但しテラス席は凍える程寒いでしょうから、ワンコ連れには冬は無理)。

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