カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 先日の朝の通勤路でのこと。
7時20分頃、三才山トンネル手前の三才山橋から本沢橋の手前付近を走行中。この辺りは、沢を跨ぐ橋が連続していますが、山側の崖が少し段丘の様になっている場所があり、そこに何とカモシカが立っていました。
橋の欄干から僅か10m程でしょうか。一瞬、「えっ!?」。目の錯覚かと思いましたが、何度か遭遇した鹿とは顔付きや体毛の様子が全く違いますし、また体形がイノシシ程太くもありませんでしたので、間違いありません。カモシカでした(カーブで車を停車する訳にもいかず、撮影は出来ませんでした)。
以前、上高地の河童橋から小梨平までの散策(トレッキング)中に、道沿いの崖の上に立ち、こちらを見下ろしている“孤高”のカモシカを見たことがあります。それが、野生のカモシカの唯一の目撃例でした。
北アルプスの上高地ならいざ知らず、東山々系の三才山でカモシカを見掛けるとは・・・とビックリ。
大型犬程で、カモシカとしてはそれ程大きくなかったように感じましたので、まだ子供だったのかもしれませんが、岩場にスクッと立って動かずにいる様は、やはり孤高の趣があり、貫録すら感じました。

 天然記念物に指定されているカモシカ(ニホンカモシカ)は、北アルプスなどの亜高山帯に生息しているというイメージがありますが、三才山トンネル付近は標高1000m。三才山(戸谷峰)から美ヶ原・霧ケ峰方面へと続く東山々系は概ね標高2000m級ですが、美ヶ原にもカモシカが生息しているそうですので、尾根伝いに三才山に現れても決して不思議ではないのかもしれません。
峠を下り、いつもの鹿教湯のコンビニで缶コーヒーを買った際に話をすると、「たまに、カモシカを見たって人いますよ」とのこと。
でも、大型トラックが頻繁に往来する道路脇でしたので、車道に出て来て車にぶつかったりしなければ良いが・・・と些か心配になりました。
「カモシカ君、早く山に帰りなヨ!」