カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 先週末は、松本も29日の湿った雪が日中雨に変わり、翌30日は朝までまた雪が降るなど、寒い一日でした・・・などと感じていたら、自然の脅威。
東山々系(地図では筑摩山地との表示)の、三城から美ヶ原に向かう入山辺の奥の扉温泉(古来、泉質の良さで“西の白骨、東の扉”と地元で称えられる名湯です)や、反対側の西山々系(北アルプスの鉢盛山)の麓の山形村(清水高原)などで、雨氷による倒木(その数それぞれ150~200本とか)により道路が寸断されて通行不能になり、多数の宿泊客が孤立したことが全国ニュースになりました。場所によっては停電も重なったとか・・・。
全国的にも知られる料理旅館や日帰り公共温泉「桧の湯」を抱える扉温泉は、市街からも30分ちょっとで行ける筈です。そんな近くで里とは違った光景が起きていることなど、ニュースを見るまで同じ市内に居ながら全く気が付きませんでした。
山の植生を見ると、普通の状態でも広葉樹(根の浅いニセアカシア=ハリエンジュは問題外ですが)よりもすらっと真っ直ぐに高く伸びる落葉松の方が一般的に倒木が多い様な気がしますので、もしかすると今回も信州に多い落葉松が雨氷による倒木被害を更に助長拡大させたのでしょうか・・・。

 明けての月曜日。通勤の三才山峠を上って行くと、やはり数本の倒木があったようで、既に道路脇に伐採されて片付けられていました。
周囲の山肌の木々は、最初雪化粧かと思ったら、朝日を受けてキラキラと輝いていました。三才山峠でも標高が900m辺りより上は、同様に道路脇の木々にも透明な氷が付いているようです。見ている分にはキレイなのですが、程度によって自然は脅威になることを改めて実感した次第。
(写真は翌火曜日。後続が大型車で、追い越し禁止の峠道の登坂でノロノロ運転だったので、三才山トンネル手前で暫し停車して何枚か撮影したものです)