カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 娘が、新鮮な瀬戸内産の牡蠣を送ってくれました。
当初は、娘たちも休みが重なったからと一緒に帰省して来て、皆で食べるつもりで実家宛に送って、こちらはその前提で準備して待っていたのですが、結局忙しくて滞在時間が余り取れない(夜食べて寝るだけ)こともあり、移動に時間が割かれる(特急だけで片道3時間)のも勿体ない(松本へも新幹線があれば・・・)ので、結局二人共直前になって断念(二人で、東京での夕食を共にした由。お礼に料理の写真をLINEで送ったら、食事中の二人の写真が送られて来ました)。

 前日瀬戸内で水揚げされたという剥き牡蠣が、翌日の昼過ぎには信州松本に到着。新鮮なので、採取後2日間(従って到着日まで)は生で食べられるとのこと。
そこで、生ガキ、蒸し牡蠣、焼き牡蠣、カキフライ、牡蠣ご飯と、家庭で調理可能な(?その日、結局娘たちが戻って来られなかったため、年寄三人だけでの)牡蠣尽くしのフルコースと相成りました(十分過ぎる品数に、牡蠣鍋は「ま、イイか・・・」と断念)。
先ずは、我が家では誰も食指が動かぬようで、一人で生ガキ。斯く云う私メも昔は生ガキを食べられませんでした(従って、Rの付く月に新婚旅行で行ったパリで、氷の上に山盛りにされたオイスターバーには見向きもせず)が、シンガポール赴任中、何かのパーティーで薦められて止む無く食べた生ガキ(確かオーストラリア産)でその美味しさを知り、今回もシンガポール流で(邪道なのかもしれませんが)たっぷりのチリソースとレモン果汁でいただきました。
蒸しガキは、アルミホイールで舟を作り、日本酒を振り掛けて生醤油を数滴垂らします。そしてアルミで蓋をして直火で蒸します。焼きガキは、味噌を味醂(緩さにより砂糖で塩梅を調整)と刻みネギでペースト状に混ぜて、(殻付ではないので)蒸しガキ同様のアルミホイールに味噌ペーストを下地に塗り牡蠣を並べ、更にその上にペーストを塗って直火で焼きます。
そして千切りキャベツを添えた定番のカキフライ(大粒!)。牡蠣ご飯は、薄目に下味を付けた煮汁で牡蠣を煮て、その煮汁でご飯を炊き、炊き上がったご飯と味付けされた牡蠣を混ぜ合わせて完成。
とりわけ、生ガキは臭みが全く無く甘味が感じられるほど。「美味いなぁ!」と思わず感嘆符付きで溜息が零れました。レモン汁を数滴掛けた蒸しガキも上品で、冷酒に良く合います。焼きガキは、牡蠣自体は勿論ですが、牡蠣の出汁が浸みた味噌ペーストをご飯に載せると、それだけでご飯が進みます。カキフライも、牡蠣ご飯も、どれもぷりっぷりで実に美味!やはり、牡蠣に限らず、食材は鮮度が命なのでしょうか。
以上、牡蠣尽くし、牡蠣のフルコース、何とも贅沢な牡蠣三昧の(食べ切れなかった分は翌日に回した)二日間でした。
 因みに、帰省出来なかった彼女たちのために、その日の内に(奥さまが)下拵えをしたカキフライを新鮮なまま冷凍にして、いつでも次回帰って来た時に食べられるようにしてあります。
(だから、「オーイ、また帰って来いヨー!」)