カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 3月24日を過ぎたので、遂に禁煙をして6ヶ月が経ちました。
多分、“禁煙達成!禁煙成就!”と宣言しても良いのではないかと思います(この間、飲み会の時も含めて一本もタバコを吸っていませんので・・・おそらく大丈夫ではないかと思います)。

 これまでも何度か禁煙(休煙?)をしたこともあったのですが、長続きせず、結局は吸い続け、娘たちからは「イイ加減にせぇ!」と叱られて(呆れられて)おりました。・・・しかし、リタイア後に奥さまから
 「お酒かタバコか、どっちを止めるの?」
と至極当然のように聞かれ、その流れで思わず・・・、
 「(あくまで、どうせ)止めるならタバコかなぁ・・・?」。
 「じゃあ、止めれば!年金生活者なんだから・・・」
といった様なやりとりがあり、売り言葉と買い言葉も多分あって、遂に禁煙をすることに相成りました。しかし、ただ吸わないでいると、何かそれに代わるモノ、例えば良く云われるキャンディーや、私の場合は中野物産の「おしゃぶり梅昆布」に頼ったり、或いはせっかく頑張っていたのに、飲んだりするとやっぱり一服!・・・となり、結局数週間でまた喫煙・・・と長続きしませんでした。
結局ニコチン依存症=病気である以上、医学的療法が必要(≒手っ取り早い)と思い、禁煙外来に行くことにしました。
家内が事前に方法などをお聞きしていたこともあり、家内のお友達のご主人が開業されている松本郊外のクリニックを受診しました。先生から処方や進め方などの説明の後、
 「本当にやる気があるんですか??」
 「一日20本の40年間ですか・・・ギリギリの限界ですね。このまま吸い続けていたらアナタ死にますよ!!」
(要するに・・・その気が無いならヤッテも無駄。断念した人を何人も知っている。禁煙が成功するかどうかは、結局は本人次第・・・云々)
と、結構冷たく念押しされました。それは、恐らく受診者の“本気”度(=本人の意志かどうか)の確認であり、ある意味、反抗心を煽る(本人がナニクソ!と意地になる)ことが目的だったのかもしれません。

 その上で処方箋により薬局で薬(チャンピックス)を先ず2週間分もらいました。チャンピックスという薬は、タバコを吸うことでニコチンが受容体に結合して快感を生じさせる物質ドーパミンをニコチンに代わって放出させることでニコチン切れ症状を軽減させ、また受容体にニコチンが結合するのを邪魔することでタバコを吸っても美味しく感じさせなくする・・・という効果を持った薬だそうです。従って、ニコチンそのものをタバコの代わりに体内に取り込むニコチンガムといった、これまでの処方とは全く異なります。
 最初の1週間は喫煙しながら少量の服用から開始し、2週間目から服用量を増やして禁煙をスタート。その間、医師の診断を3回受けてながら12週間(3ヶ月)で禁煙治療(チャンピックス服用)終了というスケジュールになります。薬代が保険適用の上で2万円。従って、決して安価ではありませんし、もし失敗すると、次の保険適用は2年後だそうです。初期の薬の副作用として、吐き気を催すことがあるとのことで、吐き気止めの薬も一緒に処方されましたが、私の場合はそうしたことは全くありませんでした。また一日に朝と夜の2回服用するのですが、一度忘れても特にタバコを吸いたくなることも無かったので、開始後8週間経っての3回目の診察の際に先生に伺うと、薬を飲まなくても問題無ければ一日1回の服用に減らして、その分(12週間分で保保険適用終了となってしまう)服用期間を延ばしても良いとのこと。
 「薬を飲まずに済むのなら、それに越したことはありません!」
とのことから、途中で一日2回(朝夕食後)服用を1回(夕食後は早めに寝てしまえば良いので、朝食後のみの服用)に減らし、その後暫くすると飲み忘れても特に禁断症状が出る(≒タバコを吸いたくなる)ことも無かったので、その内服用そのものを止めてしましました。
そして、結局薬に拠る治療期間全体12週の1/4に当たる3週間分(一日1回の服用にすれば1ヶ月半分)を残して、チャンピックス服用を終了しましたが、その後も、例え飲み会の席であってもタバコを吸いたいということも一切無く、9月末の禁煙開始から1本もタバコを吸っていませんので、3月末で半年経過したことから「禁煙達成、禁煙成就」と宣言しても良いのではないかと判断した次第です。
この間、一服の時に必ず飲んでいたコーヒーですが、結果としてかなり量が減りました。また、禁煙してモノが美味しくなったということもなく(喫煙中も旨いモノは旨かったし、禁煙しても味は特に変わらなかったので)、結果として(良く聞く様な禁煙によって)体重が増えたということもありませんでした(ただ、禁煙しても血圧低下が見られなかったのが残念というか、唯一の誤算でした)。

 思うに、結果として禁煙が出来たのは確かに医学療法(チャンピックス効果)だったのかもしれませんが、個人的には先生の(心を鬼にした)脅迫的問診効果が一番大きかった様な気もします・・・!?(先生に深謝!)。
【追記】
実際に、その後先生からは、奥さまと家内を介して、禁煙を何とか成し遂げてもらうため、最初突き放すように冷たく接したことへのお詫びの言葉を頂きました(いえいえ、そのお陰で・・・。改めて先生に心からの深謝でありました)。

コメント

小生も10年前に、
1日2箱以上を20年以上の生活から足を洗いました。
最大のキッカケは、吸っても美味いと思わなくなったからでした。
また、購入費用400万円以上と、相当の喫煙時間を煙にしてきたことの気付きによるものでした。
一言で言えば価値観の変化でしょうか。
何気なく口の周辺を指で弄ぶ習慣が、喫煙を促す動作だったこと。
喫煙するとストレス発散できると、自己暗示をかけていたこと等への気付きも大きかったように思います。
何はともあれ、身体は大切な資本です。
禁煙おめでとうございます。
痛み入ります。
お陰様で多分禁煙出来たとは思うのですが、特にタバコが不味くは感じなかったのはマダマダなのでしょうね、きっと。気をつけねば・・・。
医学的根拠は不明ながら、先生に因れば、一日の本数(私メは一箱20本)×喫煙年数(同40年)=800という数字が限界値/ターニングポイントなのだそうです。私もギリギリ・・・でした。

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