カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 先日、国立がん研究センターが大豆食品と発酵性大豆食品の摂取量と死亡リスクの関連について専門誌で論文を発表し、全国的なニュースになりました。それによると、納豆・みそなどの発酵性大豆食品の摂取量が多いほど死亡リスクが低下。特に納豆の摂取量が多いほど循環器疾患死亡のリスクが低下する傾向がみられたとのこと。かと言って、多く摂り過ぎても効果は無く、一日一パックの納豆摂取が理想的とのこと。
納豆菌の効能は以前から知られていましたが、この報道で更に納豆や味噌などの発酵食品が注目されることでしょう。

 長野県は信州味噌に代表されるように味噌生産日本一で知られていますが、実は“納豆王国”でもあるのだとか。
それは、「全国納豆協同組合連合会」が主催する、納豆の製造技術改善と品質の向上を目指して行われる審査会「納豆鑑評会」。これまで19回行われてきたこの審査会において、日本一の農水大臣賞受賞回数が一番多い都道府県は誰もが想像する“水戸納豆”の茨城県ではなく、通算5回受賞している長野県なのだそうです。因みに二番目は北海道とのこと。
確かに、信州味噌に代表される様に長野県は大豆の発酵食品が昔から盛んですので、納豆もその延長線上にあるのかもしれません。
 その「全国納豆協同組合連合会」のH/Pに拠れば、「納豆鑑評会」は、
『・・・「納豆」の日本一を決めるコンクールとして毎年開催され、 審査員が、納豆の「外観(見た目)」「香り」「味・食感」の3つの項目を評価して、5点満点の整数で出展納豆それぞれに点数をつけて審査が行なわれ、最優秀なものに対して農林水産大臣賞が送られる・・・』
納豆の全国コンクールなのだそうです。
このコンクールで日本一になっ長野県の納豆は、「川中島納豆」、「道祖神納豆」など。そして大粒納豆派の奥さまが昔から買って食べているのが、この「川中島納豆」なのです。
 因みに、小粒派の私メもこれまで色々試しては見たものの、結果として昔から好きなのが本場水戸の「くめ納豆」(過去の経営不振により現在はミツカン傘下)。
余談ながら、高校の大先輩でもある太田和彦先生が「ニッポン居酒屋放浪記・疾風編」の中の「水戸」の中で書かれていた「・・・天狗でもおかめでもなく、納豆はくめに限る!」の一文を読んで以降、その思いは遂に確信に変わりましたが・・・。
さて奥さまのお気に入りである、地元長野市篠ノ井の増屋納豆店の大粒納豆「川中島納豆」。大手メーカーではないので生産数量も限定されるのか、イオンや西友などには並んでおらず、この辺りではツルヤでしか入手できません。この川中島納豆は過去2回日本一になっているのだそうです。現在使われている大粒納豆は松本平で生産されるツブホマレという品種なのだとか。他の納豆に比べ少しお高いのですが、大豆の粒だけでなく容量も90gと倍の大きさです。
また同じく長野市若里にある村田商店の安曇産のナカセンリとい小粒納豆を使った「道祖神納豆」も日本一を受賞。きっと「道祖神」という商品名も、大豆の産地である安曇野からの命名なのでしょう。
そして更には、中野市にある阿部納豆店も北海道産の大豆を使った納豆が農水大臣賞を受賞しているのだそうです。
 観光等で信州に来られた際に、もし機会があったら“納豆王国”の納豆を是非試してみてください。