カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 この冬は暖冬ですが、薪ストーブは例年同様に毎晩焚いています。
購入しているナラ材の薪が太くて火持ちは良いのですが、細い方が火を着けた最初の頃は燃え易いため、焚き付けの確保も含めてナタで半分くらいの太さに割って使っています。
一週間毎に薪割をするのですが、薪を割っていると結構木の中から小さな芋虫が現れてきます。
すると、以前にもご紹介した様に、どこからともなく背中が黒くお腹の茶色い小鳥が現れて、木の枝に留まって人間がいなくなるのを待っています。モズです。
10年ほど前でしょうか、初めてモズが現れて薪割の度にその芋主を啄んで食べる様になりました。そのモズは随分人懐っこくて、然程警戒することもなく、すぐ近くの枝に留まってじっと待っていました。そこで“モッくん”と名付けて、モズとの交流が冬の間続きました(第37話参照)。

 春先などにトラクターなどで畑を耕していると、掘り返された土の中に住む虫を探して、耕し終わった後を鳥が歩き回ることがありますので、鳥の習性として、薪割りなどで木の中に住む芋虫が見つかることを知っているのかもしれません。そこで、薪割り最中に木の中から出て来た芋虫をモズ用に並べてあげます。割った薪を運んで、新しく割る薪を積んで戻って来ると、しっかりとモズが芋虫を食べてキレイに無くなっていました。

 その後“モッくん”は居なくなったのですが、また二年程前にモズが現れました。しかし、モズ(百舌鳥)の寿命は2年程度だそうですので、10年程前の最初の“モッくん”ではなく、恐らく全く別のモズだったのでしょう。謂わば“モッくん”2世です。
 そして昨年は全く見掛けなかったのですが、今年、また芋虫を並べて置くと無くなるようになりました、まだモズそのものは見掛けてはいないのですが、また別のモズが現れて食べているのかもしれません。今度は“モッくん”3世なのでしょうか。姿を現してくれるのを楽しみにしています。
【注記】
写真は2年前の“モッくん2世”と(嫌いな方もおられるかもしれませんが・・・スイマセン)木の中から現れた芋虫です。