カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 以前ご紹介した様に、新居への引っ越しを機に、狭いが故に置くスペースの無いオーディオ機器も整理し、家を建てた時に購入した私にとっての“第三世代”を、実に25年振りに一新しました。
とは言うものの、スピーカーは狭いマンションにはスペースが無いため、シンガポールで自作した長岡式名器“スワン”は泣く泣く手放しましたが(第1704話参照)、社会人になった年に購入した40年も経つTORIOのLS‐202は、その音を気に入っているのでそのままメインスピーカーとして継続。
一方、家新築時にセットで購入したプリメインアンプやMD、CD、カセットディスクプレーヤーは全て処分して、今回唯一新しくオールインワンタイプのMarantzのネットワークCDレシーバーM-CR612に変更しました。
しかも、その時にご紹介した通り、スピーカー接続を従来の一般的なシングルワイヤからこのM-CR612(最新モデル故にバイアンプ接続も可能ですが、LS‐202は古いので対応不可)のもう一つのウリであるスピーカー駆動方式のパラレルBTLドライブに変更した途端、余りの音の激変ぶりに驚き、その音に感激した次第です(第1721話を参照ください)。
なお、M-CR612にはFONO INの端子が無く、また同じDENONですが、今回処分した25年前の他の機器とその時一緒に購入したレコードプレーヤーにもフォノイコライザーが無いので、150枚近くあるLPレコードをこれからも聴くために、今回フォノイコライザーも購入しました。

 さて、このオールインワンタイプのMarantzのネットワークCDレシーバーM-CR612の特徴は、ネットワークとあるようにD&Mグループの「HEOSテクノロジー」を搭載した先進のネットワークオーディオ機能で、所謂ストリーミング(Amazon Music、AWA、Spotifyなど)、インターネットラジオ、AirPlay 2対応が可能。
長女や家内はAmazon MusicやYouTubeミュージックの音楽をこのM-CR612にBluetoothで飛ばして聴いていますが、私メは年金生活者故、これまで愛聴していたのは、せいぜい無料のクラシックマネージャーだけ。むしろこのM-CR612で大いに重宝しているのは、インターネットラジオです。というのも新居のマンションの構造体のせいか、或いは住んでいる場所のせいなのか、以前の一戸建ての時は快適に受信出来ていたFM放送が、このマンションでは聞きものにならぬ程の(特にリビングでは)劣悪な受信状態なので、FM視聴を諦めざるを得ず、その代替としてのインターネットラジオなのです。
M-CR612で受信可能なインターネットラジオ局は「TuneIn」なのですが、このTuneInの世界8万局というデータベースから、ジャンルや地域、言語などをもとに簡単にアクセスを行うことができます。そしてそれをスマホを介してデノン、マランツが開発したネットワークオーディオ再生の総合的再生機能である「HEOS」に登録し、(表示出来る情報量がレシーバーの表示部よりも多い)スマホから聴きたい局を選択しています。
いくら“毎日が日曜日”の年金生活者であっても、まさか8万局も試せる訳でもありませんが、好きなジャンルのクラシック音楽とジャズ音楽のラジオ局を探し、HEOSに登録(HEOSは「お気に入り」に200局登録可能)してあるのが、クラシック音楽ではWCRB BSO Concert Channel(米国ボストン)、WDR 3、Klassik Radio Mozart(以上ドイツ)、 ABC Classic(オーストラリア) など。
Jazz では、Jazz Radio Bcn Jazz 90.1 WGMC (スペイン)、 ABC Jazz(豪) 、 Best Smooth Jazz、 Smooth Jazz Florida(米) など、全部で12局です。
今後も、もし気に入った局が見つかればお気に入りに追加登録をして更に登録局が増えていくかもしれませんが、お気に入り登録が200局まで登録出来るとは言っても、さすがにそこまでは必要無いでしょう。
 クラシックではドイツの局は高音質(192kbs)でしたが、案内がドイツ語。BSOは、古くはミュンシュに始まり、多くはマエストロ・オザワが常任時代に振った音源が多く、更には現在のアンドリス・ネルソンスが振った最近の録音まで。そしてこの局の嬉しいのは、他の曲がジュークボックス的に一楽章だけだったりするのに対し、ちゃんと全曲が通しで流れること。ただ、毎日聴いていると、結構同じ音源が繰り返されているのが“玉に傷”でしょうか。また全曲が流れるのでキチンと向き合って聴かないといけません。むしろ“ながら”的にBGMとして聴くのであれば、ジュークボックス的な局の方が却って気楽です。好みに依りますが、モーツアルトの楽曲は“悲壮感”が無いのでBGMには最適。例えばKlassik Radio Mozartはモーツアルトの曲だけですので、リラックスしてBGMとして聴き流すのに向いています。ただこの局に限りませんが、欧州の局は日本とは昼夜逆転してしまうので、例えば早朝に“モツレク”の「怒りの日」が流れるのは、些か気分的にめげなくもありません・・・。その点、オーストラリアの局であるABC Classicは時差が無いのは有難いのですが、古典派やロマン派に留まらず、現代曲まで色々なジャンルが流れるので、後は個人の嗜好が合うかどうか・・・。
またクラシックに限らず、BGM的に聴くのであればJazz もおススメ。勿論スタンダードからヒュージョン、コンテンポラリーなど、Jazz にも色んなジャンルがあります。Jazz Radio Bcnはスペインの局らしいのですが、割と有名なスタンダードナンバーが多く掛かるので、私メの様な初心者向きです。また色々選曲している中で知った、米国で云う“Smooth Jazz”。謂わば、Jazzのイージーリスニングといったジャンルらしいのですが、ソプラノサックスで知られるケニー・Gがその代表格とか。また、爽やかなアコースティックギターの演奏が気に入って、社会人になってからLPを何枚も買って良く聴いたアール・クルーもそのジャンルの一人とか。
このSmooth Jazz はBGM的にJazzを聴くのであれば最適です。やはり米国の局がおススメで、イチオシはSmooth Jazz Florida で、次にBest Smooth Jazzでしょうか。

 インターネットラジオ局「TuneIn」には、8万局が登録されていると云いますので、他ジャンルも含め、他にも色々興味深いインターネットラジオ局が見つかるかもしれません。探す場合は、パソコンで、ジャンル別におススメのインターネットラジオ局とその特徴を紹介している記事がありますので、そうした記事をご希望のラジオ局検索の手助けにすると良いと思います。ただ記事に依っては情報が古く、中には停止してしまっていたり、現在は有料になっている局もありますので注意が必要です。また、残念ながら日本はそうした局が海外に比べ少ないので、そういう意味でもITの世界では残念ながら日本は随分遅れている気がします。

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