カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
次女が孫たちを連れて、お盆を挟んで松本へニ週間近く帰省して来ることになりました。我々ジジババとしては大歓迎なのですが、チビッ子怪獣たちに追い回されるコユキとクルミにとっては“地獄の日々”かもしれません。
それはそれとして、彼らの来る前に家の中をキレイにすべく、“真夏の大掃除”をすることにしました。
特に気になっているのが窓ガラスです。マンションの各部屋は二重サッシになっていて、ベランダの無い北アルプスを望む西側部分の窓は、小さい子などの転落防止のために“嵌め殺し”になっていますし、尚且つ万が一何かが当たって割れてもガラスの欠片が落下しないようにワイヤーが入っています。また同様に北アルプスが望める西側のベランダへ出られる二ヶ所のドアはガラス戸で、上下にスライド可能で風が入る様になっていて、外側が網戸になっています。
因みにリビングと長女の部屋の南側はベランダですが、その部分は全面サッシで、片面に網戸が付いています。

この南側に面しているサッシの網戸は移動可能なので、動かして窓拭きが可能ですが、問題は西側の部分の嵌め殺しのサッシとベランダへ出るガラス戸のドアです。
嵌め殺しは開かないので外側を吹くことは不可能。従って外側の窓ふきは諦めるしかなく、入居してから3年間、一度もこの窓は拭いたことはありません。
またガラス戸は外側の網戸が外れないので、こちらもこれまで一度も窓を拭いたことがありません。しかし、風混じりの雨が吹き付けることもあり、ガラスに付いた雨跡や黄砂などの埃などの汚れが目立ちます。


かなり汚れが気になるので、これまでも何とかしようとして、ネットで調べて「家のサッシやタイル・網戸洗いに最適」という「ポンプ式加圧スプレー」を購入してみました。これは取り付けるだけで、ペットボトルが便利なスプレーに変身し、ポンピングするだけで簡単に加圧出来、水をジェット噴射することが出来るという商品。PRでは「高所への噴霧や、すき間の汚れ落としに最適です。水の勢いはノズルを左右に回すだけで霧からジェットまで自在に変えられます。」とのことで期待したのですが、どんなに加圧して勢い良く“ジェット水流”を噴出させても、少なくとも網戸の汚れを落とすことは出来ませんでした。ですので、TV通販で視る様な高圧洗浄機でないと無理なのかもしれません。
そこで半ば諦めていたのですが、たまたまワンコたちのために松本でもさすがに猛暑日の日は昼間リビングもエアコンを入れる日が多くなり、そんな時は風が通る様に開けていたサッシやガラス戸を閉めないといけません。その時に何げなくガラス戸に貼ってある注意書きを見たら、「網戸の外し方」とあり、ナント室内側から網戸の取り付けビス一つをプラスドライバーで外すことが出来るとのこと。
一瞬、「えっ!?」と絶句。
気が付かずにしっかり読まなかったこちらが悪いのですが、「ポンプ式加圧スプレー」も不要でしたし、一戸建てでは無いので高圧洗浄機も買ってはいませんが、今までの苦労は一体何だったんだろうと唖然としました。

私メの担当は家の全部の窓ふきと網戸掃除です。マンションのアルミサッシはUVカットのために特殊塗料が外側のサッシに塗られているので、洗剤使用は御法度。そこで水に濡らした雑巾で埃を拭い、乾いた柔らかい布での乾拭きでその拭き後を拭き取ります。





「いやぁ、気分がイイなぁ!」
単に不注意での“身から出たサビ”ではあったのですが、初めて網戸を外してキレイになったガラス戸、すっかりきれいになって、孫たちを迎える準備が整いました。
松本から白馬岩岳へは、一般道を走って1時間半の行程です。
松本から白馬に行くためには、主に昔は松本から糸魚川へ至る“塩の道”千国街道がベースの国道147&148号線(松本から大町が147、大町から糸魚川は148)しか無かったのですが、この国道147号線は豊科や穂高、大町の市街地を通る生活道路でもあり、信号が多くて車が混むこともあって、現在では“北アルプスパノラマロード”県道306号線を走って、そのまま大町市の郊外を抜け、木崎湖で国道148号線に合流する道を走ることが多くなりました。
この通称“北アルプスパノラマロード”は、1998年長野オリンピックの際に国道147号のバイパスとして高瀬川右岸の道路が整備された、所謂“オリンピック道路”です。
県道306号線は、元々は安曇野の西縁の有明山麓を通過する“県道有明大町線”なのですが、この新設の“北アルプスパノラマロード”も県道306号線とされたため、今では有明山麓線の2路線が同じ306号線になっています。
この高瀬川の堤防沿いを走る県道306号線の方は、国道147号線に比べて遥かに信号が少ないので、松川村(因みに、県内には伊那谷の梨の産地、下伊那郡に松川町もあるので、時々どちらが「村」でどちらが「町」だったか迷うこともありますが、こちらはスズムシや「ちひろ美術館」で知られる北安曇郡の松川村です。余談ですが、冬季はこの松川村に入ると急に雪が多くなり、さすがにここからが北安曇郡なのだと妙に納得します)から大町市に近付くにつれ、次第に眼前に迫って来る爺ヶ岳や餓鬼岳、ニャンコの尖った耳の様な双耳峰が印象的な鹿島槍など、文字通りに北アルプスのパノラマを眺めながら走る気持ちの良いドライブコースです。
昔の都会からの信州へのスキー客は、志賀高原や野沢温泉は信越線でしたので東京方面からが多く、白馬ヘは中央線で松本経由だったので割と関西方面からが多かった(白馬のスキー場でリフト待ちをしていると、聞こえて来るのは主に関西弁でした)のですが、特にインバウンド効果での海外からのスキー客は、野沢温泉は勿論ですが、白馬方面へも北陸新幹線を長野(野沢温泉は飯山駅も)で降り、オリンピック道路経由の直通バスで来訪する人が殆ど。夏の登山で北アルプス方面を目指したりサムライロードを歩いたりするインバウンドでの外国人観光客以外、中央線での松本経由で白馬へスキーというルートの観光客は最近では殆どいなくなりました。
昔、子供たちがスキーをやっていた頃も、近間では朝日プライムに始まり、大町白馬方面でもせいぜいファミリー向けの爺ヶ岳や簗場(閉鎖)、泊まりでは八方尾根(名木山や咲花ゲレンデ)でしたので、子供たちが巣立ち年寄りだけでスキーをすることも全く無くなってからは、兎平や栂池へは夏の唐松岳登山や八方池や栂池自然園へのトレッキングで来たことはあっても、この岩岳へは結婚した前後のスキー以来ですので、本当に40年振りで来たかもしれません。
白馬岩岳マウンテンリゾートへは(スノーフィールドも同様)、昨年12月に38年振りに新設なったという新ゴンドラリフトの山麓駅周辺の、当時和田社長以下経営陣の皆さんが駐車場係をされたという広大な無料駐車場(1000台近くが駐車可)に駐車しました。ゴンドラ近く中心に、平日ですが既に長野県内も夏休みに入っていることもあるのか、300台近く車が停まっていました。地元ナンバー以外に県外車も結構見られます。
“マウンテンバイクの聖地”と云われる入笠山の富士見パノラマを筆頭に、夏のスキー場の集客目的でMTBのコースが幾つも作られており、ここ岩岳も過去には日本最大級のMTBイベントが開催された実績もあるとかで、MTBを積んだ車も何台も見られました。
事前に神城の国道沿いに在る「白馬道の駅」に立ち寄って、白馬岩岳マウンテンリゾートの前売り券(当日2900円が200円引きの2700円)を買ったのですが、残念ながらワンコチケット(800円)の前売り券は無く、ゴンドラリフトのチケット売り場で購入とのこと。WEBではオンラインチケットが前日まで購入出来るので、この日はそれ程の行列ではありませんでしたが、混雑を避けて事前に(特にワンコ連れの方はオンラインで)チケットを購入した方が良いでしょう。因みに、ゴンドラはケージやリュックに入れずにワンコも一緒に乗ることが出来ます(山頂駅近くに在るスキーリフトに乗る時はワンコをケージに入れる必要があり、乗り場で無料のレンタルが可能とのこと)。

10人乗りのゴンドラで、ワンコもそのまま乗車出来ますが、スケルトンで外が透けて見えるので少し怖そうで、特にビビりのクルミは落ち着かない様子。7分で標高1,289mの山頂駅に到着です。



この日は平日とはいえ、信州も含め既に夏休みに入っているので、結構家族連れの観光客がたくさん来られていました。ただ、1300mの岩岳山頂なのに30℃を超える様な暑さには参ります。下界よりも涼しいかと思って少し厚めのポロシャツにしたのですが、これが大間違い。汗だくになりました。
因みに後で分かったのですが、「白馬岩岳マウンテンリゾート」のH/Pの夏季シーズン向けの「GREEN SEASON」のサイトに、その日のアクティビティ情報やライブカメラ映像などと共に当日の予想最高気温が表示されているので、訪れる際は参考にされた方が良いでしょう。





(氷河の説明写真は、白馬村のH/Pからお借りしました)

そこで岩岳でのランチは諦め、もう10年位も前になるかもしれませんが、昔何度か来たことがあった信濃森上の国道沿いに在るレストランへ。


何でも最近ローカルTVで紹介されたとかで、後で分かったのは、こちらも前話の和田さんが代表を務める(株) ズクトチエが運営する施設だったのです。
昨年7月にオープンしたという青木湖畔ギリギリまで張り出したテラス席と店内席を有し、国内有数の透明度を誇る青木湖でのカヤックやSUPなどの湖上アクティビティや、他にもサイクリングの拠点としても機能する大型オールデイ・カフェ「ao LAKESIDE CAFE(アオ・レイクサイド・カフェ)」とのこと。




ただ願わくば、“第2のニセコ”だけにはならんことを!
今年はお盆に次女一家が松本に帰省して来てくれるとのこと。次女からすれば、子供たちをジジババに任せてのそれこそ自身の夏休みで、日頃の育児疲れを癒すための文字通りの“骨休み”なのでしょう。
滞在中に行きたいところを聞くと、婿殿が「白馬岩岳マウンテンリゾート」に行ってみたいとのこと。そこで、事前の情報収集も兼ねて、混むであろう週末を避けて平日に、孫たちが来る時の“予行演習”で、コユキとクルミも一緒に連れて行くことにしました。

H/Pに依ると、『白馬村にある白馬岩岳は、四季を通じた雄大な景色の中で、様々なアクティビティが楽しめるマウンテンリゾートです。
白馬三山(白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳)が最も美しく望める絶景スポットをはじめ、トレッキングやマウンテンバイク、ウィンタースポーツなど、特別な時間を過ごせるマウンテンリゾートとして、世界中の旅行者を魅了し続けています。』とのこと。(最後の写真を除き、H/Pから画像をお借りしました)

一時期、スキー人口が減ってどのスキー場も経営が厳しくなったのですが、現在ではその雪質とアクセスの良さから、インバウンドでのスキー客が海外からニセコのみならず白馬や野沢温泉にも大量に押しかける様になり、特に白馬は最新のデータで地価上昇率が日本一とか。
そうした中で、“通年リゾート”として、従来の冬のスキー客だけではなく夏の観光客の呼び込みの先駆けとなったのが、この「白馬岩岳マウンテンリゾート」だったのです。

テレ東の「カンブリア宮殿」で昨年10月に放送された内容から抜粋させていただくと、
『閑散とした“真夏のスキー場”を一大リゾートに変えた男がいる。東大出身、農水省の元キャリア官僚という経歴を持つ、和田寛(ゆたか)48歳。和田によって大変貌を遂げたのは、98年の冬季オリンピックも開催された長野県白馬村。ウィンタースポーツを目当てに国内外から観光客が訪れる屈指のスキーリゾートだが、シーズンが終わると一気に客が減ってしまうのが長年の課題だった。しかし2016年頃から放ってきた数々の仕掛けによって、グリーンシーズンも活性化。ついに"夏"の来訪者数が冬の1.5倍となり、「冬よりも夏に稼ぐ」リゾート地となった。
10ほどある白馬エリアのスキー場の中で、夏でも客が殺到するのが「白馬岩岳マウンテンリゾート」。目玉は、雄大な白馬三山を正面に見据えるテラス、「マウンテンハーバー」。360度大自然に包まれる感覚を味わえるよう設計された展望台は映えスポットとして動画や写真はSNSで拡散され、集客につながっている。またテラス内にはニューヨークに本店を構える人気カフェ「THE CITY BAKERY」が出店。ハイクオリティのパンやコーヒーを、絶景を望みながら楽しめると、若者を中心に人気を呼んでいる。そしてマウンテンハーバーの横で連日大行列を作るのが、アルプスの絶景に飛び出す感覚を味わえるブランコ「ヤッホー!スウィング」だ。2分間で500円と有料だが、年間4万人が体験する超人気アクティビティになっている。このように「絶景」という隠れた資産を見つけ出し、「何か」を組み合わせてオンリーワンの価値を作りだし、客を呼ぶリゾートになったのだ。』

『きっかけは2020年。スキー場を営む私たちにとって、思い出したくもないくらいつらい時期でした。
この年は記録的な少雪にコロナ禍が重なり、来場者数が急減してしまいました。売上は前年度の7割程度に落ち込み、過去10年で最も大きな赤字決算。2年連続でこの大赤字が続けば、スキー場としての存続も危ぶまれる状況です。
緊急事態と判断した私たちは、「大きく落ち込んだ前年度同様の売り上げで、しっかり利益の残る予算」を組むことを決意します。そのためには「やれることは何でもやる」。とにかく生き残りをかけて、徹底的にコスト構造を見直すことにした
「やれることは何でも」の例の1つが、駐車場整理コストの削減でした。当社の財務担当取締役が、こんな「禁断のコメント」を言い出しました。
「駐車場整理に年間500万円くらい使っているけど、これ、俺らがやればタダじゃない?」
「駐車場整理が本当に必要になるのは週末だけ。その日は基本的にはデスクワークや会議はないし、なんとかなるんじゃない」
財務担当取締役自らがやると言うのであれば、断れるはずもありません。
結局、土日祝日は仕事が少なくなる私たち経営陣が、必要なタイミングで駐車場整理に入ることとしました。言い出しっぺの財務担当取締役と私(社長)は、ほぼ毎週末、朝から駐車場整理をするようになっています。
さらにはその流れで、駐車場整理が終わるお昼前後からは山頂に上がり、レストランのレジ打ちや皿洗いをすることも日常になってきました。こうすることで、少しでも人件費を抑制しつつ、お客さんにスムーズに食事を提供できるサポートをしています。
いまではリフトやゴンドラの乗車係、バギーツアーの運転手など、手が足りないところならどこでも、経営陣が穴埋めできるようになりました。(中略)
社長をはじめとした経営陣がこうした現場仕事に入ることの功罪は、いろいろあると思います。
もちろん、「会社全体の置かれている状況をしっかり把握し、対策を立て、実行する」「人を育て、適切に配置する」といったことは社長・経営陣しかできない、大事な仕事、本業です。
本業がおろそかになってしまっては元も子もありませんが、自分自身も駐車場やレストランという現場の最前線に立ってみて、単なる固定費削減以上に現場を知ることには大きな意義があったと気づきました。』

中には、ずうずうじくも『成功した「岩岳マウンテンパーク」で大人気のブランコのヤッホースウィングを見て、「自分たちも設置したいので、どこへ頼めば良いのか?紹介して欲しい!」とあからさまに聞いて来る輩がいるんです。どうして自分たちで知恵やズクをださないのだろう!?』と、和田さんが憤慨しつつも残念そうに語っていたのを思い出します。
因みに、“ずく”とは信州弁で、「精を出すこと、根気、やる気、熱心さ」などを意味する方言です。怠けることを「ずく無し」と表現することもあります。
和田氏は2023年10月に(株)岩 岳リゾートの社長を退任。 その後は2022年に設立した、正に“ずく”と知恵を体現するべく、「(株)ズクトチエ」の共同代表に就任して、引き続き白馬の観光振興に取り組んでいるそうです。
和田氏ご自身は東京出身で信州人ではありませんが、正に白馬に惚れて根を下ろした和田氏の成功の鍵とモットーこそが、この「ずく」と「知恵」なのだと理解しました。
“清流の城下町”と聞いて、思い浮かべるのは何処でしょうか。
真っ先に思い浮かぶのは、 “郡上踊り”で有名な郡上八幡でしょうか。
正に郡上八幡のキャッチフレーズが“清流と名水の街”で、町割りに沿って家々の軒先を流れる水路は、元々は防火対策のために時の城主が城下纏整備として4年の歳月をかけて築造され、今でも水路が街中に張り巡らされていて、また市内を流れる“清流”吉田川では、地元の子供たちが“度胸試し”に高い橋の欄干から川に飛び込むのが夏の風物詩とか。まだ行ったことが無いのですが、是非一度は訪れてみたい奥美濃の城下町です。
また、“清流”ではないかもしれませんが、八幡堀沿いの風情ある街並みを眺めながら船で巡る、琵琶湖の水運を活かして近江商人で栄えた近江八幡。豊臣秀次がその基礎を築いた、こちらも“水”が感じられる城下町でした。



そうした川の伏流水が松本市内で湧水として湧き出し、“まつもと城下町湧水群”として「平成の名水百選」にも選定されていますので、松本も十分に“名水の城下町”だと名乗ることが出来ましょう。

上高地から流れ出る梓川は特急名にも使われるなど、信州を代表する“清流”としてのイメージがしっかりと定着していますが、松本の街中を流れている訳ではありません。
三才山峠に源を発し、市街地を流れて田川と合流して奈良井川に注ぐ女鳥羽川は、全長17㎞という短い川ですが、昔はお城の総堀の外側を直角的にL字型に流れていることから、外堀の更に外側で自然のお堀としての役目も果たしていました(小笠原氏の支城だった深志城を大改修して、松本の城下町の基礎を築いたのは信濃を征服した武田信玄ですが、信玄堤で知られる様に信玄が“治水の名手”だったことから、女鳥羽川を堀として使うために直角に流れを変えたという説がありますが、近年の研究ではそれは史実ではなく、自然の流れをそのまま築城時に活かしたのではないかとのこと)。




両方とも川幅が1mにも満たない、用水路の様な小さな川なのですが、“まつもと城下町湧水群”である源池の水源地やその辺りの湧水そのものを水源としていて、途中民家の中に在る湧水も含め、更に幾つもの湧水が流れ込んでいることもあって驚く程キレイな清流なのです。しかも昔誰かが放流したモノだそうですが、所々に外来魚であるニジマスが棲息していて、街中でもその姿を見ることが出来ます。(上二枚の写真は源池の水源地。次は上が榛の木川で下が蛇川です)





難しいとは思いますが、何とかその暗渠を撤去して江戸の昔の様な小路に沿って流れる清流が見られる様にして、「源智の井戸」を始めとする「まつもと城下町湧水群」の名水と、その湧水が流れる榛の木川、蛇川の清流を合わせて“まつもと水巡り”として、郡上八幡の様に清流と名水に沿って街歩きが出来る様にすればまた一つ、それぞれ北アルプスを挟んで、飛騨地方の郡上八幡にも負けない“清流と名水のアルプスの城下町”として、信州松本の“街歩き”での観光的魅力が一層高まると思うのですが・・・。
以前もご紹介したと思いますが、マンションの4LDKの我が家では、リビングと寝室、長女の部屋の3ヶ所にエアコンを設置してあり、特にリビングでは近年の猛暑の中で、人間の様に汗をかいて体温を調節することが出来ないワンコは、主にハアハアと舌を出して呼吸すること(パンティング)で体温を下げようとするのですが、悪徳ブリーダーに声帯を切られてしまっているコユキはただでさえそれが大変なので、ハァハァという口呼吸が酷くなる様な暑い日には、出来るだけ早めにエアコンを入れてあげる様にしています。
片や、物置代わりの部屋で私メが“男の隠れ家”的に書斎スペースで使っている一室は、北側の通路に面していて直射日光が当たらないので、当初からエアコンは設置してありません。
我々のマンションは、中央のエレベーターではなく両脇の階段を使う場合に、各戸の前の通路を通る他のお宅とは違って、我が家はL字型のマンションの角の隅の部屋なので、我が家に訪ねて来る人しか家の前の通路を通りません。そのため、同じ階では我が家だけが外の目を気にせずに通路に面した通路に面している北側の窓を開けられるので、マンションの高層階ということも手伝って、猛暑で無い日は家の中の窓を開ければ結構風が通ります。しかし、それも猛暑日はさすがに別。エアコンを入れるリビングと物置では10℃とは言いませんが、かなりの温度差を感じます。そんな日は扇風機を付けてもただ“熱風”が動くだけなので、さすがに余り涼しくは感じられません。
そうかと言って私しか部屋を使わないので、工事までしてエアコンを設置するのは無駄です。
そこで以前から気になっていたのが、気化熱を利用して冷気を発生させる冷風扇でした。しかし以前沢村の戸建てに暮らしていた時にも、当時の国内メーカーの最新型の冷風扇を購入したことがあったのですが、それはタンクに水を入れて使っても全く涼しく感じられず、何ら扇風機と変わらなかったのでガッカリして、一年で廃棄してしまいました。
ですので、TV通販のCMなどで冷風扇が“最大-10℃の冷風”などと謳っているのを聞いても、“誇大広告”としか感じられずにいました。
近くの家電量販に別の製品を買いに行った時などに、小型クーラーや冷風扇などを見たこともあったのですが、どうしても冷却効果が高い製品は外に排気をする必要があり、小型のエアコンの代用ともなると最低でも4万円~6万円クラスにもなりますので、だったらもう少し足せば型落ちのエアコンなどを購入するのと変わらなくなってしまい、結局何も対応出来ずにいました。


注意点もある。フィルターの下にあるトレーに水が溜まる構造なので、水平に保ったままゆっくり移動させないと水がこぼれる。また(給水タンクが空の状態で)風量を強にして長時間運転し、完全に乾燥させないとカビやイヤな臭いの原因になる。
今回、使いやすい3商品を試してみた中で、ショップジャパンの最新モデル「ここひえR7」は、最大で室温からマイナス10℃の冷風といううたい文句どおり、風の冷たさでは群を抜いていた。
防カビ抗菌フィルターの採用、リモコン付きでオフタイマー設定もできるなど、機能面も充実している。他の2商品より高いが、多機能であることを考えると、この価格にも納得した。』
またネットでの口コミ評価もチェックしてみました。良い評価は、
『・小型ながらも十分な冷却力があり、USB給電でどこでも使える点が便利
・持ち運びやすく、就寝時や料理中など、様々なシーンで活躍
・寝るときに使っても気にならない程度の静かさ
・手軽に使えるパーソナル冷風扇として、快適さを提供 』
一方で、反対の悪い評価としては、
『・過度な期待:エアコン並みの冷却効果を期待すると、期待外れに感じる場合
がある
・冷却範囲:冷却範囲が狭く、パーソナルな使用に適している
・フィルターの臭い:フィルターの汚れや湿気による臭いが気になる場合が
ある
・水タンク:水タンクの容量が小さく、こまめな給水が必要 』
要するに、メーカーも“パーソナルクーラー”と謳っている通り、家族向けではなく飽くまでパーソナルユースであって、これ1台で部屋を冷やすといったエアコンを想定するには無理があります。いくらコスパが良いとしても、たった1万で最低でも5~6万円以上するエアコンの代替品が買える訳がありません。
個人的には以前購入した冷風扇は気化機能が期待外れだったのですが、日経の実際に商品を試した結果の「最大で室温からマイナス10℃の冷風といううたい文句どおり、風の冷たさでは群を抜いていた」という評価は、そこはさすがに日経の評価ですので、客観的評価としてかなり信用出来ると感じた次第です。

同じ家電量販でも、少なくとも松本近郊では、例えば以前PCスピーカーを購入した時もそうでしたが、他店には殆ど陳列されていなかったモデルも含めてK’sデンキにはたくさん並んでいて、しかもネット通販よりも安く目的の「Pebble V2」が購入出来たのです。
今回の「ここひえR7」もK’sデンキでは9千円ちょうどと、ネット通販価格よりも千円ほど安く(しかもネット通販だと届くのが1週間後でしたが、その場で)購入出来ました(但し、ネット通販の様な「ひんやり敷きパッド」などの“おまけ”は付きませんが、既に同様の製品を使用していて不要ですので、安い方がお得です)。

『気化熱を使えば扇風機よりも涼しいが、エアコンよりは涼しくはない。飽くまでパーソナルユースで、複数人では使えないし、ましてやエアコンの様に室温を下げて部屋全体を涼しくするというのはどだい無理。広告での謳い文句の“パーソナルクーラー”というキャッチフレーズの中の、“クーラー”の文字に過度に期待してはいけない。ただ、自分のすぐ近くに置いてその“パーソナル”で使うにしては些か音が大きい。風量を“強”にするとうるさく感じられて結構気になるので、自分は常に“弱”か“中”で使用している。』
といったところでしょうか。
ただ「ここひえ」の独自特許という気化熱発生の仕組みや大型の給水フィルターが効果的なのか、以前購入して失敗した冷風扇よりもちゃんと涼しく感じますし、これなら十分使えると感じました。
更に、水を冷蔵庫で事前に冷やしておいた冷水や氷を入れたりすれば、出て来る冷気の温度が更に下がるのでより効果的です。謳い文句の様に「好きな処に持ち運んで・・・」というのは、いくら1.5㎏と軽量でもトレーの水が零れ易いので止めた方が良いでしょう。出来るだけ個人向けに吹き出し口から50㎝以内の場所で、「卓上」と謳っている通りに、顔などの冷気を当てたい高さの台やテーブルに置いて、移動せずに固定して使うのが良いと思います。

なお、口コミでは「ここひえ」は水の気化熱を使うため、「湿気が発生し室内の湿度が上ってジメジメする」というマイナス面の指摘がありましたが、「ここひえR7」より大型モデルの「ここひえ タワーT2」(この2万円のモデルは更にミストを噴射するので、余計室内の湿度が高まります)は分かりませんが、気化熱と共に発生するという湿気も個人的には全く気にはなりませんでした。
結論的には、「エアコン程涼しくない」のは当たり前です。1万円でエアコン並みを期待する方がどうかしています。
個人的には、少なくとも数年前に購入してガッカリしてすぐに廃棄してしまった冷風扇よりも、この「ここひえR7」の方が遥かに使えると感じた次第です。