カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 松本の北の高台にある岡田地区は、地名そのものも岡の上にある田に由来すると言うくらいで、元々降水量の少ない松本地方の中でも特に水利が無く、昔からたくさんの溜池が造られています。我家周辺でも、神沢池、塩倉池(日本海から「塩の道」を運ばれて来た塩を納める松本藩の倉があったことが地名の由来)、新池(農民の請願により江戸時代に造られたこの池が「新しい池」だとすると、それ以外はもっと古くからの溜池でしょう)があり、北部には六助池(学生スケート発祥の地の記念碑が岸に建てられています)や田溝池などがあります。
その中の一つ、神沢池。周囲200mに満たないほどの小さな溜池ですが、チロルとナナの散歩で時折横を通ります。横を流れる小川でハヤを採ったりした子供の頃の遊び場でした。第209話で書いた八ヶ岳を最初に見つけたのもここからでした。

 さて、冬のこの日。以前から野生の鴨が20~30羽、冬になってこの池で羽を休めています。チロルとナナの早朝の散歩で、神沢池まで来ると、ここのところの氷点下5℃近い冷え込みで、薄っすらですが池の水も凍って氷が張り、次第に水面の面積が狭められ、この日は写真の通りの状態で、その狭い丸い水面に鴨たちが集まっていました。全部凍っちゃたらどうするんでしょうか?中には、興味津々?氷の上を歩いている好奇心旺盛な鴨もいます。
一番岸から近いところまで来ると、特にナナが物珍しげに首を傾げて暫し観察しています。鴨さんたちを驚かさぬように(特にチロルが吼えて)「さぁ、早く行くよ!」っと・・・。

関係ありませんが、最近フレンチや蕎麦屋などで、鴨肉が比較的手軽に提供されるようになったのは、アイガモなどが水田で農薬に代わり雑草駆除用に飼われるようになり、その鴨が一年後に食用にされるからだとか。環境全体には良いことですが、鴨たちは「とかくこの世は住み辛い」と思っているかもしれませんね。
【追記】
松本もこのところ氷点下10℃を下回るような寒い日もあり、先日久し振りに神沢池の横を散歩で通ったら、既に全面結氷で鴨は一羽もいませんでした。どうやらエサを求めて、まだ氷の張っていないもっと大きな池や川に移動したようです。今年は、暖冬予想でしたが、鴨たちにとっても思いの他寒い冬のようです。

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