カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 今日は13日の金曜日。
クリスマスケーキを毎年食べても、こういう時は大和民族の“八百万の神”の精神で気にせずに参りましょう。
無宗教と外国からは蔑まれようが、唯一絶対神ではなく、一本の木や岩一つにさえ神が宿り、自然をも畏れ敬うのが、遥か海山を超えて最後にこの“災害列島”に辿り着いて安住の地とした我々の祖先が、長い年月をかけて導き出した宿命への回答であり、自然をあるがままに許容することで培われ、それに伴い、結果として民族のDNAに刻まれた日本人の持つ柔軟性ではないかと思います。

 さて、以上全く関係ありませんので、この辺で本題に移ります(閑話休題=それはさておき)。

 前話でのBBQパーティーのために、焼肉用の味付け肉を探すのに結構苦労しました。
焼肉屋さんは、A5クラスの高級店や評判店、チェーン店など松本市内にも結構たくさんあるのですが、お肉屋さんとなると昔からの個人経営の精肉店が多く、しかも焼肉用の味付け肉はタレの好みもあるので、実際に買って食べてみないと肉質含めて良く分りません。

 子供がまだ学生だった頃は、時々は自宅での焼肉用に買ったりもしましたが、子供が巣立って年寄りばかりになると、もともとシャブシャブの方が我が家では好みだったこともありますが、焼肉はとんとご無沙汰です。
シャブシャブ用ならイオンに入っている全国チェーンのお肉屋さんのリーズナブルの国産牛(“○△牛”とその土地の名前が付いていますが、和牛ではないようです)や、馬刺しなら値段は少々張りますが絶品の生肉が買える店とかもあるのですが、久し振りに炭火のBBQで焼肉をということになり、さてどうしよう・・・?
ネットで調べてもさすがに「食べログ」のような口コミ記事もありません。
そうなると、昔の記憶に頼らざるを得ません。

 そこで、店の記憶はあっても味の記憶が無いので、松本市内では双方共老舗の、新村にある「ジンギス館」と南荒井にある「丸中」で試しにそれぞれ数種類ずつ購入して、事前に試食をしてみました。
それぞれの好みにもよりますが、結果は特に牛肉の柔らかさと味付けの良さで「丸中精肉店」に断然軍配でした。USビーフのハラミとカルビが柔らかで、ラムのジンギスも臭みがそれ程ありません。
その日の内に電話をして、それぞれ1kgずつ合計3kgを事前に予約し、あとは粗挽きソーセージや野菜を一緒に焼くように準備をしました。
実際に炭火で焼いてみると、更に柔らかでジューシーで大変美味。中でも厚めに切られたハラミが一番のお薦めでした。これでグラム350円はお得だと思います。
こちらでは、同じカルビでもUS、ニュージーランド、オーストラリアと段々値段が高くなるのですが、聞けば「部位が違うから」とのこと。
でも、当時和牛の無かったシンガポールでも、値段は一番高い(と言っても、当時S$で3ドルちょっとでしたので、日本の半値)のですが、一番安価なニュージランドビーフやオーストラリアビーフと違って柔らかで臭みが無い、専ら “Grain fed”(穀物飼育。草を食むとどうしても臭みが出ます)と表示されたUSビーフ一辺倒だったので、今回も迷わずこちらを選択。

 実はこの「丸中精肉店」は、私メは面識が無いのですが、娘の中学時代の同級生のご両親が経営されているお店です。
味付け肉以外にも、和牛や馬刺しなどの高級品も扱っていらっしゃいますが、焼肉用の味付け肉も柔らかでタレも美味しくて、また値段も安くてBBQ用にはお薦めです。国道19号の渚二丁目の信号を西進し、奈良井川を渡った先にあります。たくさん買う場合は(解凍のためか)事前に予約をしておいた方が宜しいようです。

 松本も今週に入って漸く暖かくなってきました。今日が松本(お城)の開花予想日ですが、果たして?
お城を囲むピンクの桜と、残雪の白と青い山肌の北アルプスをバックに聳えるモノトーンの天守閣。“北アルプスの城下町”松本でしか見られない鮮やかなコントラストです。

 これから春のお花見や夏のキャンプなど、戸外でのBBQにも良い季節になります。でも、今回ネット検索しても見つからなかったので、知らない土地で美味しいBBQ用の味付け肉を探すのは結構大変なもの。お手軽なのは、野菜や飲み物と一緒にスーパーでのまとめ買いかもしれませんが、味の良し悪しまでは焼いてみないと分らないので、もしキャンプ等で信州松本(お城は国宝ゆえ火気厳禁ですが、広大なアルプス公園は火気使用が許可されていますので、お花見でのBBQにもお薦めです)に来られた際の一助になれば幸いです。