カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 会社のメンバーから聞いた、ウソのようなホントの話です。
      
 今から4年近く前の夏のこと。
当時、彼は塩尻の事業所勤務だったために、松本にアパートを借りて住んでいて、その日は打ち合わせで上田の本社に出社すべく、朝7時頃峠道を登り三才山トンネルに入って走行していると、何と目の前に豚が歩いていたのだとか。それも、何頭も・・・。そして、間もなく先行車両が停車していて、トンネル内で動けなくなってしまったのだそうです。

 後で分かったことは、上田側のトンネル入口付近(大きくカーブをしてトンネル内に進入します)でトラックが横転し、“積荷”の豚が20匹ほど逃走(“豚走”?)して、トンネル内を松本方面に向かっていたのだとか。その結果、逃げた豚の捕獲作戦実行のためにトンネル入口は閉鎖され、2時間ほど通行止めになったのだそうです。
彼がトンネルに入った時は、上田側だけで、まだ松本側は閉鎖されていなかったため、運悪くトンネル内で立ち往生する羽目になったのだそうです。
しかし、全部捕獲されたんでしょうか?中には食べられたくないと、運良く山中に逃走出来た豚もいるかもしれませんね。もし、イノブタが三才山で発見されたら、その豚の子孫かもしれません・・・?

 先日寒さが緩み、松本は横殴りの雨。早朝、念のためPCで三才山有料道路のライブカメラ(トンネルの両側入口付近の映像)を見てみると、道路が真っ白。里は雨でも、標高1000m付近は降雪のようで、慌てて早めに家を出発しました。するとトンネル付近では雪でスリップして登れなくなった大型トラックが走行車線に停まっていて、皆反対車線を注意しながら追い越して行きます。そうした場面がトンネルの両側で発生していました。
雪道でのアクシデントは付き物とはいえ、夏のトラック横転事故での豚逃走とは、イヤハヤ、この峠道は何が起こるか分かりません。
      
「信じられないけど、そんなことが起こるんだね・・・。」
そうなんですと、別れ際に彼が一言。
「ハイ、これが本当の“豚ネル”ということで・・・」
ムム・・・お見事!誰か座布団一枚持って来てぇ!