カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 我々、生粋の“松本っ子”が当たり前と思っていても、県外から来られると、驚いたり意外だったりすることも多いようです。そんな話題としてお送りします。題して「信州松本“ぶったまゲーション”」。

 以前、都会から会社に中途入社された方が、10年くらい前の大雪の後、感心して仰るには「松本の人って、すごいですねぇ。雪で凍った道でも転ばずに平気でスタスタ歩いていて。自分なんか、もう何度も転んで、もし車が来たら轢かれそうでした!」とのこと。でも、決して冗談ではなく、転んで骨折されたと聞くのも珍しくはありません(先日も、某銀行の某支店長さんが腕を複雑骨折とか・・・やはりその方も県外からの転勤です)。

 確かに、雪道では大股に歩かずに、いつもより歩幅を狭くした方が良い、ということはありますが、それほどの違いでも無い筈と話をしていて分かったこと。
その方の履いていた靴の底がツルツルだったのです。そこで自分の履いていた靴を見せて、こういう滑り止めが付いた靴を履かないと駄目だということを教えてあげました。「あ、そうなんだ!」ということになり早速買われたそうです。以降その方も、松本の住人「らしく」雪道でも全く転ばなくなったのは言うまでもありません。

 雪と言えば、北信、とりわけ飯山地方は豪雪地帯で知られています。以前、県庁の方と話をしていて分かったこと。
飯山から長野へ出勤してくる人は、駅のコインロッカーを冬季常時借りていて、自宅から履いていた長靴(スノーブーツ)を入れて、普通の革靴に履き替えて出勤されるのだとか。一方長野から飯山に出勤する場合は、逆に駅で皮靴から長靴に履きかえるのだそうです。これも雪国ならではの“トリビア”(もう死語?)ですね。

 今年は既に太平洋岸にも降雪があり、今朝も松本は15cm程の積雪です。、本来松本地方では、“上雪(カミユキ)”と呼ぶ雪の時期は2月中旬から3月くらいで、むしろこれからが本番です。もしこの季節に信州に来られて、歩道が凍結していたら、どうぞご注意ください。