カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 暮れの父の葬儀に始まり2月の法要と相続手続き(まだ終わっていません・・・)、そして何より2月の二度の大雪。通路の雪を芝生の上に掻いたこともあり、一ヶ月近く積雪が消えなかったことが一番の理由ですが、色々に追われて週末が潰れ、後回しになっていた庭仕事。
    
 家内は、自分でクリスマスローズと蘭の手入れをし、玄関脇に置いた鉢の植え替えを済ませ、今度は秋に刈れず伸びたままの芝生の草取りを開始。
さすがに、任せっ放しでは「こりゃ、チトまずい・・・」と、ここで一緒に草取りをした後、意を決し枯れた芝生を埃まみれになりながら半日掛かりでの芝刈りです。そして、翌朝「どうせなら・・・」と芝焼きをすることにしました。

 17年前の新築時、庭までの予算が無く、翌年自分で作庭した、ベランダをL字に囲む芝生ガーデン。凡そ50㎡程はあるでしょうか。以前、庭のリフォームの際、園芸店の方からは「素人でここまで管理できていれば立派ですよ!」とお褒めをいただきましたが、芝焼きは3年に一度くらいで十分とのこと(そのため、前回の芝焼きは3年前。やはり4月上旬でした)。
 田の畔や土手の野焼きもそうですが、芝焼きの効果としては、害虫(卵)駆除や雑草(の種子)対策と共に、芝生の場合で特に重要なのが芝刈りで出るサッチ対策です(副次効果として、焼いた後の灰は肥料にもなります)。
サッチと呼ばれる粉のような芝の刈りカス(屑)が溜まって通気性が悪くなっているので、そのままだと高温多湿の日本では、梅雨時など蒸れて根腐れや病気の原因になります。
 本来芝焼きは、若草山を持ち出すまでもなく、萌芽前の2月から、野焼き同様に3月中が好ましいのですが、冒頭のエクスキューズで既に4月も半ば近くなってしまいました。
 「もう、芽吹き始めているけど、今頃芝焼きしても大丈夫なの?・・・」
と奥さまも訝しげ。
芝は元々雑草(我が家は日本芝の姫高麗芝ですが、洋芝は元々伸びの早い牧草の一種だったりしますし、野焼きをしても全く雑草の生えないという土手はありません)で丈夫なので、芝焼きで多少芽吹いた部分が焼ければ生え揃うのは例年より遅れるかも知れませんが、長い目で見ればやっておいた方が良いでしょうし、いずれ回復すると思います。

 事前にお隣にはお断りをしてから、先ず風下を確認し、エッジの木枠や庭木の根本、またエアコンの室外機周辺などに火が当たらぬように周辺に水撒きをした上で、場合によっては直ぐに水で消火出来るように家内にホースを持ってもらいながら、ガーデンタイルを並べて燃え広がるのを制御しつつ、一度焼いた後、金属製の熊手でサッチを掻き集めて二度焼きしながら作業を進めます。点火するには、ライターよりもチャッカマンの方が安全で便利です。この日は幸い風も殆ど無く、チリチリと少しずつ燃え広がりながら、3時間弱で終了しました。最後に、念のため残り火が無いように、また風で灰が飛び散らぬように十分に散水しました。芽吹きの既に始まっている個所は焼けず、多少部分的にムラが出来ましたが、「気にしない、気にしない」。遅ればせながらではありますが、(気分的にも)スッキリしました。      
 残った時間、プランターに昨年採取しておいたルッコラの種を蒔きました。生え揃ったら間引きつつ丈夫そうな苗を選んで、今年は多めにハーブガーデンへ移植する予定です。
 二週間経って、芝生も少し緑が濃くなってきました。

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