カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 我が家の定番、「松本古城そば」。
いつもは冷たいざるそばで。私メは辛味大根の搾り汁(辛味大根が入手出来ない時は、個体差はありますが一般的な青首大根でも“しっぽ”部分は結構辛かったりします)で創味のつゆを割って“お絞り蕎麦”風に頂きます。一方、奥さまは“サラダ蕎麦”が多いでしょうか。

 冬になって、お決まりのざる蕎麦も芸が無いし、チト寒い・・・。温蕎麦(かけそばに何かトッピング。何も無ければ“月見”)にすると、2パックでは蕎麦が余りそう・・・・。ということで、さて、どうしよう?
選んだのは、鴨汁つけ蕎麦ならぬ、鶏つくねと焼きネギつけ蕎麦です。
鍋材料用に鶏挽肉を買ってあったので、すりおろしの生姜とブラックペッパーを混ぜて練り合わせ、鶏つくねを作ります。松本一本ネギを丸ごと5cm程にぶつ切りして、先ずはフライパンでじっくりとこんがり焼き色を付けます。
鶏つくねも焼いて、ざるそばの倍率で割った創味のつゆで焼いたネギとつくねを入れ、更に野菜の甘みを増す様にと、残っていた白菜の芯の黄色い部分も加えてじっくり煮込みます。
蕎麦を茹でて、ざるそば風に冷水で〆て、アツアツのつけ汁で頂きます。
薬味にはお好みで、刻みネギや大根おろし、そしてナガノケンミン定番である八幡屋磯五郎の七味唐辛子も用意。
 「おぉ、旨!」

鴨ネギとまでは云いませんが、鶏つくねから出たコクと焼き色が付くまでこんがりと焼いたネギの甘味と香ばしさが相俟って何とも美味。予想以上の美味しさでビックリです。
これなら、“蕎麦のしゃぶしゃぶ”の様な奈川(松本市奈川。旧奈川村)名物の「とうじ蕎麦」(注)とまではいきませんが、寒い冬に食べるのにはピッタリです。
 いよいよ一級の寒波がやって来て寒い年末年始になりそうなので、年越し蕎麦にも良いかもしれませんね。
【注記】
とうじ蕎麦は昔から奈川に伝わる郷土料理。
以前奈川村出身の会社の先輩に聞いた話に依ると、「とうじ蕎麦」は本来「投汁蕎麦」と記載したいそうなのですが(他にも湯通しするという意味での「湯じ」からという説もあるとか)、地元の旅館が商標登録してしまっていて他者には使用させず、やむなく奈川の地元でもひらがな表記をせざるを得ないのだとか(そちらでは登録へのこじ付けのためか、鍋の中身が本来のキノコや山菜といった具の入っていない温めたソバツユのみで「汁」だけというのも、或る意味シニカル的には涙ぐましくて笑えますが・・・。蕎麦本来の風味を味わうためという説明だそうですが、だったら蕎麦屋さんの様に、盛りやざるか、或いは冬は漬け汁か、ソバツユではなく岩塩や水蕎麦でもイイ筈)
「とうじ」というひらがなだと冬至や湯治もあってすぐには分かりませんが、投汁と書けばイメージされ易いので、むしろ地元の皆で積極的に使って奈川名物としてPRした方が、その旅館を含めた地元観光の目玉としての波及効果もあるでしょうに。ナントも小せぇ、小せぇ・・・。

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