カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 毎年恒例の年末大掃除。
すす払い、窓拭き、床磨き・・・。一年分の垢?を落として、気持ち良く深淵が迎えられるようにと、今年も一生懸命。
勤めていた頃は、年末のカレンダー設定によっての時間的制約がありましたが、リタイア後は時間的には十分過ぎる程に余裕はありますが、逆に余り早く窓拭きをして、その後に雨や雪が降ると(風が強ければ)新年前に汚れてしまいますので、時間よりもむしろ天気予報を気にしての大掃除となります。
今回の年末は30日に雨予報だった(しかも風も強かった)ので、大晦日ギリギリでの外の窓拭きになってしまいました。

 初日に、二階のすす払いの後で掃除機掛けをしてから、拭き掃除、床磨きと内側の窓拭きをして、外側の窓拭きを残して二階は終了。
そして(いつも通りに晩酌後)早めに寝て、深夜に目が覚めて、何となく右手が“ダル、重~”。右手だけが全体に熱っぽく感じます。少し肘が晴れているような気もしたので、一階に降りて湿布薬を張ることにして薬箱などがある棚を探したのですが、良く分からなかったので、悪いと思ったのですが奥さまを起こして聞くことにしました。
そこで理由を説明して、晴れているように感じる右肘を見せたところ、家内が驚いて悲鳴を上げるではありませんか。
 「腫れてるなんてもんじゃないヨ!コブになってる。イヤだ、バイ菌が入って感染でもしてるんじゃないの!?」
自分では良く見えないのですが、どうやらコブの様にぷくっと腫れている様子。しかし、痛みは全く感じませんし、普通に動きますし、力を入れることも全く問題ありません。
 「大丈夫だよ。湿布だけして、朝起きて未だ腫れてたら医者に行くから」
 「もし感染でもしていたらそれまで待ってたらダメだってば!すぐにこれからお医者さんに行こう!」
と、自身が(骨折で)何度か連れて行かれて慣れている家内の“断固たる”勧めに従い、緊急医である相澤病院の救急外来へ行くことになりました。
着いたのが深夜の1時半。
受付と看護師の問診を済ませてから、外科医の先生の診断です。
夜勤なので若い先生でしたが、一目見るなり、
 「あぁ、これはカツエキホウエンですね!」
今迄全く聞いたことが無い単語に、「えっ?、えっ?」、「どんな字を書くんですか?」と何度も聞いてしまいました。
そのため、先生は端末のPCでグーグル検索をしてその画面を見せてくれました。
「カツエキホウエン」は漢字で「滑液包炎」。片や膝、肘などの関節などにあって、クッションの役目をしている「滑液包」に、何らかの刺激によって水が溜まり炎症が起きる症状とのこと。慢性的な刺激(例えば常に頬杖をついているとか)や、直近ではなくても、例えば半年や一年前の打撲でも発症することもあるのだとか。多くは謂わば関節の勤続疲労で、中高年や老人に多い症状とか。
先生の言われるには、痛みが無いのであればそのまま放っておけば自然に治癒するとのこと。整形外科によっては注射で溜まっている水を抜く医師もいるが、そのためにバイ菌が入ってしまうこともあるから、当院はそうした治療は実施していないとのこと。そして、
ぁ 「もし、(見た目で)気持ちが悪くて水を抜きたいのであれば、紹介状を書くことも出来ますが、どうしますか?」
と仰るので、実際全く痛みも無いことから、先生の勧めに従って何もせずにそのままにしておくことにしました。

 実際に痛みも無く、翌日からも大掃除をして無事新年に間に合わせることが出来ました。大掃除後も“滑液包炎”の方は特に痛みも出ず、年も明けての5日。腫れは引いいてきたものの、まだコブのまま・・・。
ま、機械も人間も勤続疲労で色んな所に“ガタ”は出て来るものですが、機械の様に部品を交換する訳にもいきませんので、騙しだまし使うしかないのでしょう。

 それにしても、子年を迎えて“大山鳴動ネズミ一匹”。
関節の軟骨や骨のカケラ(小骨片)が遊離して、関節内を自由に動きまわるために痛みが出るケースをネズミ(或いは“関節ネズミ”)と呼ぶことがありますが、今回は同じ関節でもそのネズミではなく、水が溜まっての炎症でした。いずれにしても、大騒ぎで、情けなくもトホホのネズミ年の年明けとなりました。
【追記】
新年早々グロテスクな写真掲載で誠に恐縮ではありますが、いずれにしても中高年のご同輩の皆さま。お互い勤続疲労には気を付けて、くれぐれもご自愛くださいますよう。以上、恥ずかしながらご参考までに。
【追記その2】
日頃の頬杖でもなるという「滑液包炎」。
毎晩奥さまとのチャンネル争いに敗れ、止む無く寝室の壁掛けTVをベッドに横になって頬杖を付いて寝ながら視ている私メ故、家内は今回の炎症はそのせいだと信じて疑わずに断定しているのですが、それって絶対違いますから!だって、TV視ている時の頬杖はいつも左手ですから!
最近は勿論、ここ一年間を遡っても、特に右肘を強打した記憶も全く無いので、従って結局は勤続疲労だろうと思います・・・。