カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 暖冬の今シーズンで、関東に早くも春一番が吹き荒れたという2月22日。松本も風の強い一日でした。
 翌日、奥さまが雑穀を買いたいとのことで、内田のJAの直売所とアルプス市場の二ヶ所に買いに行ってきました。この日もまだ少し風が強かったのですが、内田の高台にある直売所から松本平を眺めると、山形村から朝日村方面一帯だけが茶色の霞に包まれた様に染まっていました。

 この時期、特に春一番の吹く頃になると、西風に乗って黄砂が中国大陸から舞って来るのですが、この地域だけが茶色に煙るのは、その黄砂ではなく、長芋や西瓜の名産地であるこの一帯は細かな砂地の畑が続いています。塩尻から松本平の西側のこの辺り、松本平の風の通り道で、その風が畑の細かな砂をもうもうと巻き上げて土埃となって辺り一帯を覆うのです。
 遠くから見ると、まるで土煙の様に薄茶色の膜に覆われた様に見えます。或る意味、松本平の春先の風物詩でもあるのですが、遠くから眺めるのはともかく、そのエリアに住む方々にとっては、例えばどんなに快晴でも洗濯物を戸外に干せないでしょうし、車はまるで火山灰が降ったように土埃まみれになってしまいます。この時期、何ともうっとうしい有難迷惑な日々が続きます。
【注記】
分かりづらいですが、写真は内田の直売所からと、その後下った村井地区から眺めた“土煙”の様子です。