カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 プロ入り2年目となる巨人の直江大輔投手。松商学園高校からドラフト3位指名で入団。お父上も3季連続で甲子園に出場した松商のエースでした(写真を見ると、フォームが親子そっくりです)。生まれは長野市ですが、父親の背中を追って同じ松商に入学。2年時の夏の甲子園大会に出場して先発していますが、3年時は連戦が続く中、次の強豪校との対戦に向けてエース直江を温存し、軟投派投手を打てずに結果敗戦。結局エースとしては甲子園で投げることは出来ませんでしたが、手足が長くゆったりとした如何にも投手らしいピッチャーで、その将来性を評価されて巨人に3位で指名(3名指名した高校生投手ではトップ指名)。一年目はプロとしての体作り優先で3軍暮らし。2年目の今年の春キャンプで注目されましたが、その後は慎重になりすぎての四球連発に、阿部二軍監督に叱咤激励されたり試合後の“鬼ノック”で指導されて“シゴキ”(パワハラ)ではないかと話題にされたり・・・。
しかし、連戦が続く夏の苦しい一軍の台所事情の中、原監督から「二軍で誰か投げっぷりのイイ投手を」という推薦依頼に、阿部二軍監督が推薦したのが直前の二軍戦で漸く1勝を挙げたばかりの直江投手でした。
原監督も春のキャンプで54番の背番号から“槇原2世”と直江の将来性を高く評価をしていたこともありますが、たった1勝しかしていなかった直江を推薦した阿部二軍監督にも本当に驚かされました。しかし、
 「イヤ、いくら何でもまだちょっと早いでしょ!?確かに将来性は高くても、あと5キロくらい体重を増やしてスタミナが付けば、球速も150㎞を超える筈・・・だけど、まだプロの体じゃない・・・。」
と、素人評論家的には思っていました。ましてや、阿部二軍監督が「もっと前面に闘志を出せ!」とヤキモキした様に、淡々とした投げっぷりで威圧感は無いし、顔も今風の醤油顔?で優しいし・・・云々。

 心配した初登板から3戦。一回りまでは抑えられても、二回り目になると相手もプロ。しかも、スタミナ切れか球が浮きだして高めに抜けたりして、結果四球連発。しかし、球速表示以上に直球はスピンが効いて切れがあり、横のスライダーと縦のカーブ(今は縦のスライダー)、フォークの曲がりも大きく制球もイイ・・・。
残念ながら、味方がリードしていても勝利投手の権利が得られる5回を投げ切れず、自らの四球で降板・・・。なかなか一軍での1勝が遠い。
しかし、頑張る直江を何としても援護しようとする野手やベンチの様子が感じられますし、降板する直江へのファンの拍手も暖かい・・・。
個人的には、4点もリードしているんだから、あと2点取られるまでまだ投げさせても良いのでは?とか、せめてマウンドに投手コーチが行って間を置いて投げさせてみても良いのでは?・・・と勝手に思ってしまいますが、非情にもいきなりの投手交代・・・。きっと、将来性に期待するからこそ「自分の力で文句つけようの無い勝ち投手になれ!」ということなのでしょう。

 君はまだ若い。正直、素人目にもまだ一軍レベルではない気がします。今後、ずっと長くプロでやるのであれば、目先の1勝ではなく、1点でもあれば完封出来るような投手になって欲しい。しっかりとローテーションピッチャーとして来シーズンは定着出来る様に、もう少しプロとしての基礎体力を付けるべく下で頑張った方が良いと思います。しかも、当時担当スカウトとして直江の素質を高く評価し、監督に上位指名を進言した木佐貫スカウトが、現在は投手コーチとして二軍にいるのですから・・・。
一軍での実戦経験を含め、一歩一歩着実にステップアップしているのは間違いないと思います。だからこそ、将来のために目先の1勝なんかに拘るな!文句の付けようのない勝利を目指せ!と呼び掛けたくなります。
それにしても、2年目でプロとしての勝負がついたわけではありませんが、その意味では同じ高卒2年目の戸郷は凄い!としか言いようがありません。しかもドラフト6位指名ですから・・・。
 「直江も負けるな! 初勝利目指してガンバレ!!」

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