カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 新年 明けましておめでとうございます。
2021年、信州松本より謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 世界中がコロナ禍で翻弄された昨年。年が明けて、今年は丑年ですので例え歩みは遅くとも着実に一歩ずつ前進しながら、コロナ禍もきっと収束していってくれるのではないかと期待します。
少なくとも世界中でワクチン投与が開始されますので、国によってスピードの違いこそあれ、地球規模で見れば徐々に収束はしていくには違いはありません。

 しかし、喜んでばかりはいられません。新年早々堅い話で恐縮ではありますが、この混乱に乗じた動きが音も無く静かに進行しているかもしれないのです。
昨年のコロナ禍の中での世界の論調で一番納得したのは、第1544話で触れたフランスの経済学者・思想家、ジャック・アタリ」へのインタビュー番組でした。
特に印象的だったのは「新型コロナとの戦いを口実に、その国のトップの権限が拡大し“独裁国”になる危機」だという指摘でした。 ハラリ氏の云う
『全体主義的な体制が台頭する危険性があります。ハンガリーが良い例です。形式的にはハンガリーは民主国家ですがオルバン政権は独裁的ともいえる権力を握りました。それも無期限の独裁的権力です。緊急事態がいつ終わるかはオルバン首相が決めます。ほかの国にも同様の傾向があります。非常に危険です。通常、民主主義は平時には崩壊しません。崩壊するのは決まって緊急事態の時なのです。』
という指摘でした。
その後、各国はコロナ対応に専心するあまり、このこといつの間にか忘れられている様な気がしますが、気を付けにないと、「独裁国家」の毒牙が知らない内に徐々に忍び寄って来るかもしれません。

 さて寒波が到来し大荒れが予想された年末年始でしたが、松本は意外と30日に多少吹雪いただけで、積雪量は大したことはありませんでした。
母屋の片付けが年末近くまで掛かり、その後、奥さま用の米津玄師の後で“クリスマスの約束”代わりの小田和正とオフコース、更には年末恒例で今年はフルトヴェングラーの“第九”を聴き乍ら、自宅も断捨離を兼ねての恒例の大掃除です。
そして、年寄りばかりとはいえ、多少なりとも年取りと正月食材の買い出し。大晦日、何とか全てをやり終えての年忘れの温泉で暫し大掃除の疲れを癒し、そして何とか迎えた年取りと新年でした。
 予報での寒波襲来で諦めていた今年の初日の出。
不思議なことに、全体は曇っていたのですが、我が家の辺りからだと、この時期の太陽は美ヶ原の王ヶ頭と鉢伏山の中間、ちょうど山辺の谷の辺りから上って来るのですが、その上空だけが山間に架かった雲の上に青空が覗いていて、今年も奇跡的に初日の出を拝むことが出来ました。
そこで、今年はナナとコユキを寒空で待たせては可哀そうと、朝の散歩を終えて7時20分、自宅の二階から拝んだ初日の出。
家内と一緒に、初日の出に、NYに居る長女たちと横浜に住む次女たち、そしてナナとコユキの分も合わせて、今年一年の家族の安寧を祈りました。
 
 因みに、今日掲載した写真は、コロナ収束を願って、昨秋に山中湖村から仰ぎ見た日本一の富士山です。
 今年一年の皆さまのご多幸を、ここ信州松本より謹んでお祈り申し上げます。どうかコロナ禍が一日も早く収束し今年が穏やかな日常が戻って、いつもと変わらない“普通の年”になりますように。

 本年も、どうぞ宜しくお願いいたします。

                       カネヤマ果樹園一同+ナナ&コユキ💛

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