カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 3年ぶりに人出が戻った、今年のGW。
我が家はその期間中ずっと東京にいたのですが、GWが明けて戻って来ると、北アルプスの峰々の雪がすっかり消え、GW前にはまだ残っていた“常念坊”の雪形も無くなっていました。

 (写真は2月の雪山と、4月桜の頃のアルプス公園からの残雪の北アルプス)
また冬の間は鉢盛山辺りまでと随分南に下がっていた太陽も、大分北に上がって来て、GW明けには常念付近に日が沈む様になっていて、大分夏山の夕焼けの雰囲気に近くなっていました。
そして里山も新緑の装い。黄緑から深緑まで濃淡様々な緑色に彩られていて、日本語は世界で一番“緑”を表す言葉が多いというのも納得の美しさです。そして、ちょうどこの時期は、里山が白く染まるくらいにアカシア(ニセアカシア。正式にはハリエンジュ)の白い花が山を覆い尽くしています。
 5月12日、奥さまのご命令で、洋服ダンスを整理して着ていない服を捨てたいとのこと。既にリタイアした時とマンションへの引っ越し時にも洋服はずいぶん整理したのですが、マンションのクローゼットが一杯なので更に整理したいとの仰せ。
併せて、前の一戸建ての家とは違って狭いマンションですので、無理やりクローゼットに入れていた古い二つタンス(一つは、若い頃社宅に住んだ時に購入して一緒にシンガポールにも行った、懐かしいシステム収納家具の一部。昔の家具なので、しっかりしている代わりにかなり重い)を廃棄して代わりに新しいタンスを購入し、二つを一つに纏めることになりました。何でも取っておきたい私としては、「イヤ、これまだ着れるから・・・」とか「痩せたら、また着るから・・・」とか言うのですが、家内からは「ここ何年も一度も着たことない!」或いは「そんなにビールばっかり飲んでて、痩せられる訳が無い!」と全て否定され、結局半分近くを捨てるハメになりました(トホホ・・・、でもこうして断捨離が少しずつ進んでいきます・・・)。
 そこで空いた二つの古いタンスを、もう軽トラは処分して無いので、トランクスペースがある3ナンバーよりも、むしろ後部座席を倒してフラットにすると軽でもSUVで天井が高く荷台スペースが広くなるハスラーの方に何とか二つ積み込んで、松本クリーンセンターに大型粗大ごみとして持ち込んで処分してもらうことにしました。
 途中、マンションでは昔の自宅の様に自宅で洗車出来ないので、冬の間の塩カル(融雪剤)で汚れた車を(荷物を積んだまま)深ヶ丘のGSで洗車してもらい、山田を超えて平瀬に在る市営の松本クリーンセンターへ。母屋の片付けやマンションへの引っ越しで、何十回と通った道です。
途中、快晴のこの日、余りに山がキレイに見えたので、北アルプスの展望スポット(道路沿いのただの空き地なのですが、北アルプスの絶景が望めるので、アマチュア写真家の皆さんが良く写真を撮っている場所です))に立ち寄って、私もスマホで写真撮影。
GW頃から始まった田植えで、まだ田植えが済んでいなくて、水が張られ代掻きが終わった田んぼがちょうど池の様に見え、この時期だけの風物詩として、下界では水鏡の様になった田んぼの水鏡の様な水面に残雪の北アルプスの峰々が映っているだろうと思います。
 ちょうどその時、偶然FDAの定期便が松本空港へ着陸するために、峰々の上を少しずつ高度を下げながら飛行していました。
着陸態勢を取る機体を眺めながら、嘗てTDA(東亜国内航空)が一番最初に松本空港と大阪伊丹空港間に定期便を飛ばしたのですが、その時に、クルーの間で松本空港へのフライトが“日本で一番美しい路線”と謂われたという眼下に北アルプスを眺めながら、きっとあのFDAのフライトも、今絶景の信州の空を楽しんでいるのだろうと想像していました。