カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 美味しい蕎麦を食べようと思えば、やはり蕎麦屋に行かないと・・・。それはそうなのですが、行く暇(+お金?)が無い時に意外といける(=美味しい)のが松本平の地元スーパーに並ぶ「生そば」です。

 数ある中(全部試した訳ではありませんので悪しからず)で、我家の定番は『松本古城そば』(松本・熊谷製麺)と『安曇野道祖神そば』(豊科・安曇野麺匠・・・旧赤だすき製麺)。
前者が2人前230円程度(パック入り)、後者は3人前で同450円とやや高め(こちらは袋入り)。但し、二人前とは言っても、(私の場合は)一人で充分完食可能な量。勿論、お湯で「ぬめり」をしっかり取って、温そばにも。
古城そばは、蕎麦好きだった父のイチオシ(因みにお蕎麦屋さんで父が好んで行ったのは、マエストロ・オザワも通う浅間温泉の「かどや」と、オヤジさんが倒れる前の開智の小さなお蕎麦屋さんの「奈川」。いずれも黒い田舎蕎麦)でした。
また、道祖神そばは、「地元の食堂でもこれを客用に使っている店もあるほどだから」と、その昔穂高に住む会社の先輩から薦められた生そばです。

 個人的な工夫(?)、好みとして「お絞り蕎麦」風(但し味噌に非ず)に、(付属のではなく)市販の濃縮つゆを大根おろし(普通の大根で可)をすったその絞り汁で(水の替わりにして)割って、蕎麦つゆにして食べると、これがいけます。(勿論、そばそのものも美味しいので)下手なお蕎麦屋さん顔負けの味です。

 そう言えば、その昔、木曽の某有名宿場町へ観光に行って、入った観光客相手の食堂でオーダーした「ざる蕎麦」。これが、信州でありながら(現在は岐阜県)何と乾麺。あまりのひどさ(不味さ)に、食べず(≒食べられず)に残したほど。それと比べれば、これらの生蕎麦は雲泥の差です。

 双方生そばですので、ゆで汁は勿論、蕎麦湯になります。自宅に居ながらにして、手軽に本格的な(≒に近い)味を楽しめるのも有難い(信州ならでは?)ことです。例えば新蕎麦の時期とか、季節によって蕎麦の味が微妙に変化するのも、むしろ生っぽくて気に入っています。

 地元以外には恐らく出回っていないと思いますので、県外の方は松本方面へ来られた際の(お手軽な)お土産にどうぞ(松本駅前ですと、バスターミナルのある「エスパ」地下の、お土産コーナーではなくスーパーの一般食料品売り場にあります・・・の筈)。
【追記】
『安曇野道祖神そば』(豊科・安曇野麺匠)が、何と先日の日経日曜版の“何でもランキング”の取り寄せの「夏に食べたい冷やし麺」で、何と堂々の2位になっていました。いやはや、驚きました(・・・ということで地場スーパーで買わなくても取り寄せ可能の由)。
最近、少々味が落ちてしまい、この記事も実は1年以上前に書いたのですが、がっかりしてお蔵入りにしていたものです。しかし、この高評価。味が戻っていればイイのですが・・・、果たして?
【追記その2】
・・・という訳で、今回掲載にあたり「確かめねば!」と写真掲載もあって両方購入。
うーん、残念ながらその印象はやっぱり変わりませんでした。
特に『安曇野道祖神そば』は、昔に比べてツナギが多すぎて、小麦粉の味しかしません。一体どうしちゃったんでしょうか?
むしろ、個人的には『松本古城そば』の方が、遥かに美味しく感じましたが如何でしょうか。お試しください。
安曇野麺匠の皆さま、どうぞ「赤だすき製麺」時代の味に戻ってください。そして日経「何でもランキング」の審査員の皆さん、「古城そば」を食べてみてください。

コメント

参考記事ありがとうございました。道祖神そばについては同感です。15年くらい前に実家から送ってもらい初めて食べ、ファンになりました。しかし、何年か前から味の変化を家族皆が感じていました。赤だすきが安曇野製麺の前身だったのですね。帰省する度にお土産に買って帰りますが、期待の味でなければ次は古城そばを注文しようと思います。
どういたしまして。ご参考になれば何よりです。
最近ずっと食べていないのですが、そうでうすか、あまり変わっていませんか・・・。でも、蕎麦はその人の好みで異なりますので、たくさん種類がある中から、ご自分が美味しいと思うモノをご自身の舌で是非見つけてください。

コメント追加

タイトル
名前
E-mail
Webサイト
本文
情報保存 する  しない
  • 情報保存をすると次回からお名前等を入力する手間が省けます。
  • E-mailは公開されません - このエントリーの新規コメント通知が必要なら記入します。

トラックバック