カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 9月の上旬に仕事の関係の全国会議が神戸であり、一泊二日で出張して来ました。いつも出張は東京方面ばかりなので、数年振りの関西です。

 松本からは、名古屋まで朝一番の特急しなの。
しなのはJR東海の特急で、70年代の国鉄時代に初代の振子電車が中央西線に日本で始めて登場(その後紀勢本線にも特急「くろしお」で投入)しました。
昔は船酔いがすると言われました(最初の頃は車掌さんが酔い止めの薬を常備されていました)が、今は殆ど感じません。却って、同じ振子電車のスーパーあずさよりも揺れないかもしれません。
なお、塩尻~長野間(篠ノ井線)はJR東日本が運行を担当しますので、塩尻駅で乗務員が交替します。

 緑濃い谷間を縫うように走る木曽路。今は「寝覚めの床」の紹介アナウンスは無いんでしょうか?それとも下り線の時だけ?      
木曽川沿いに、大正モダン風でレトロな発電所の建物や橋が目を引きます。
確か、“日本の電力王”福澤桃介縁の発電所や橋もあった筈です。

 名古屋からは、ひかりではなく、のぞみで西へ。
名古屋~京都間では、名古屋を出て直ぐの沿線に再建されている小振りの清洲城と、やがて国宝彦根城が遠くに望めます。

 学生時代暮らした京都。入学した時に一年間下宿していた山科。そして東山トンネルを抜けると、ロウソクの京都タワーがお出迎え。
東山のお寺や西本願寺、東寺など。懐かしいですね。久し振りに見返り阿弥陀さまにもお会いしたくなりました。

 しかし、のぞみは早いですね。学生時代、名古屋・京都間は50分でしたが、今では30分。個人的には、N700系より引退してしまった500系の方が好きだったのですが・・・。
そう言えば、90年頃、赴任中のホームリーブで日本へ帰ってきた時のこと。自分の国について、本だけの知識で実際に見たことが無い娘たちに実物を見せてあげようと、京都と奈良を巡ってから信州へ帰省しましたが、その時に一番喜んだのは“新幹線”でした。

 新神戸から会場のポートピア・ホテルへ。全国から600人が参加。
全体会議、分科会、講演会と、夜まで含め一日半ホテルに缶詰でどこへも出れず。
ポートアイランドは、阪神大震災での液状化現象の記憶が残りますが、新神戸駅からのホテルのシャトルバスから見た様子では、すっかり神戸の街並みも復興したようです(写真はポートアイランドから望む神戸六甲方面)

 二日目も夕方までの会議を終え、帰路も同じルートです。
職場で手配してくれた乗換えがスムーズ過ぎて、名古屋駅ホームのきしめんも食べる時間無し。あれ美味しかったなぁ・・・(因みに、松本駅のホームでは6番線の“駅ソバ”が一番美味しいそうです)。
名古屋からは闇の中。陽が短くなりました。
出張では観光することは出来ませんが、列車の車窓からの景色だけでも結構“旅”を楽しむことができます。

 新神戸を夕刻5時20分に出て、夜8時40分に松本駅に到着。
しなのは姨捨からの夜景を車窓に終点の長野を目指します(写真は下りのしなの。先頭はグリーン車。松本駅にて)。