カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 我々、生粋の“松本っ子”が当たり前と思っていても、県外から来られると驚いたり意外だったりすることも多いようです。そんな話題としてお送りします。題して「信州松本“ぶったまゲーション”」。

 例えば、私の会社でも県外出身で入社してくるメンバーが多いのですが、以前(30年も前ですが)採用を担当していた時のこと。
入社後からの4月の集合研修も終わり、それぞれの事業所に配属されていった彼ら。
その配属先の各事業所出社の初日、ある新入社員が朝来ないと心配した事業所の担当から連絡がありました。当時、携帯電話も無い時代。我々も心配していたところ、また事業所から連絡があり、彼女が泣きそうな顔をして遅刻をしてきたとのこと。その理由を聞いて、皆で(申し訳なくも)笑ってしまいました。

 朝、松本駅から大糸線の電車に乗り換えて、最寄駅で降りようとしてドアの前で開くのを待っていたら、ドアが開かずにそのまま電車が発車してしまったとのこと。
入社間もない4月は、まだ寒い日もあることから、列車内が暖房されているとその暖気を逃がさぬよう、乗降車時にロックは解除されても自動ではなく手動で開けるようになっているのです(昨夏は節電対策で、冷気を逃さぬために夏も手動でした)。
従って、誰も乗り降りせず、また最初の人が開けないと、ドアは閉まったまま。都会(彼女は正しく東京出身でした)ではありえないことから、自分で開けるなどと言う発想にはならなかったのでしょう(今は時々車内でその旨のアナウンスがされる時もありますが)。しかも慌てて次の駅で降りても、田舎では戻る電車は下手をすると1時間に一本あるかないか・・・。
因みに、乗車する時に誰も続いて来なければ、寒さが入らぬよう最後の人がまたドアを閉めるのがエチケット。

 更に最近では、大糸線の新型車両には、ドア横にボタンが付いていて、乗り降りの際に、そのボタンを押さないと開かない(押したドアだけが開く)システムも導入されています。
なお、全員が降車する終着駅では、さすがに自動で開閉されています。

 そう言えば、以前ブログを通じて、ハーモニーホールへわざわざコンサートを聴きに来られた県外の方から、松本駅から二駅の最寄り駅(大糸線島内駅)に着いたらドアが開かずにビックリしたというメールを頂戴しましたが、冬期間だけではなく晩秋から早春に掛けてはドアが手動になっていますので、松本(信州全域?)に来られて普通列車に乗られる時は、どうぞお気をつけください。