カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 2月中旬。今年はインドネシア(ジャカルタ)、シンガポール、台湾(台北)に駆け足で一週間出張してきました。氷点下10℃近い信州から赤道直下の熱帯へ。気温差40℃の世界です。

 90年代前半6年間のシンガポール駐在中に出張で何度も訪れたインドネシアの首都ジャカルタ。そして、3年振りのシンガポール。台湾は10年振りになるでしょうか。

 どこも1~2泊での駆け足の出張でしたが、震災影響だけではなく、沈滞気味の日本に比べ、どの国も熱帯の暑さばかりではなく、ムンムンとした活気が街に溢れていました。

 17000を越える島々からなるインドネシアは、2億4千万人の人口を抱え、87%がモスリムという世界最大のイスラム教国です。また、バリ・ヒンドゥーと呼ばれる“神々の島”バリや、コモド・ドラゴンの住むコモド島もインドネシアという多様な国でもあります。
2010年にGDPが一人当たりUS3000$を越えたそうで、一般的に3000ドルを超えると最低限の衣食住が足りて車などの消費が爆発的に拡大すると言われる通り、インドネシアも今まさにその状態とのこと。確かに昔に比べ、ジャカルタは新しい高層ビルが立ち並び、街を走るタクシーを始め新しい車が増えました。またタイの洪水回避の影響もあるのか、海外からの投資が急増し、日系商社が造成したブカシ県などジャカルタ周辺の工業団地は既に売り切れだそうです。
一方で、地下鉄などの公共交通網の整備が遅れ、通勤時はひどい車の渋滞。また10年ほど前、10%の中国系住民が90%の経済を握るこの国の貧富の格差が発端で、中国系商店などが焼討ちされるという暴動が起こりましたが、そうした矛盾を孕みながらも、2億人を超える内需を強みに街全体に活気がみなぎり、この国の成長を実感させてくれます(写真はヒンドゥー教の神鳥ガルーダ。国威の象徴としてインドネシアの国章にも使われています。ジャカルタのスカルノハッタ国際空港にて)。
      
 3年振りのシンガポール。この国は数ヶ月も経つと街が一変しているのではないか、という感じがします(以降次話にて)。

 台湾は人口2400万人で、首都台北は260万人ですが、それ以上の大きさを感じさせます。PCやスマートフォンなどに代表されるEMSは殆ど台湾企業で、官民挙げての電子工業に集中投資してきた結果、今や“ITアイランド”と呼ばれています。アジアでは最も親日的な国。

 赴任者の皆さんとの夜の懇親会は日本食中心でしたが(気持ちは良く分ります)、移動時に空港で食べたフィッシュボールヌードルやチキンライスが、昔を思い出させてくれました。
また、台北での台湾料理で出された名物の生の蜆(シジミ)のニンニク醤油漬け。あまり食べるとお腹をこわすと言われますが、やっぱり旨いなぁ。紹興酒に良く合いました。

 帰路は日系キャリアだったので、チャイナエアで到着した桃園国際空港(台北市内まで車で1時間以上)ではなく、市中から僅か車で15分の松山(ションサン)空港から羽田へ。空港が近いとホント楽ですね。
因みに、この松山空港からは中国本土へ週550便が飛んでいるとか。台湾と中国との実態経済での蜜月度を示しています。

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