カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
前回ご紹介させて頂いた様に、PCのオーディオ面強化として購入したPC用のアクティブスピーカー Creative Pebble V2。
僅か3000円足らずでの音質強化や、その使い勝手には非常に満足していますが、前回も記載した様に、唯一の個人的不満は「スピーカーグリルが無いこと」・・・でした。
終活に向けて実家と家を処分して、僅か100㎡の4LDKの狭いマンションへ引っ越すにあたり、設置面積が広くスペース効率の悪い長岡式の傑作バックロードホーンスピーカー「D-101スワンa」は泣く泣く手放してしまったのですが、シンガポール赴任時に自作したこのD-101スワンは、オリジナルではスピーカーグリルが無く、生まれてすぐ帯同した次女がよちよち歩くようになった時に、きっと音の出る部分が不思議だったのでしょう、スプーンで叩いてスピーカーユニットのコーン紙が凹んでしまいました。そのため、その後帰国した折、秋葉原で交換用にオリジナルのFOSTEXの10㎝フルレンジスピーカーユニットFE106Σとそれに適合するスピーカーグリルを購入し、その後マンションへの引っ越し時に手放すまでの25年間、我が家のメインスピーカーとしてずっとリビングに鎮座していました。
また、自作ではなく購入したスピーカー、40年以上も経った現在でもメインのKENWOODの前身時代のTORIO LS-202や、サブシステムのKEFのトールボーイCoda‐9もそれぞれ木枠をサランネットで覆ったスピーカーグリルが付いています。
こうしたスピーカーグリルは、スピーカーを保護して音質を維持するために使用される部材。 スピーカーユニットの音が出る部分を覆うことで、埃などからスピーカーユニットを保護することが出来き、結果としてスピーカー寿命を延ばすことができます。
一方、スピーカーグリルを外すメリットは、一般的には音質(特に高音域)がクリアになる、見た目がスマートになると云われています。
スピーカーのネットを通さずに直接スピーカーの音が耳に届くため、スピーカーグリルを装着している時よりも音がクリアに聞こえると云いますが、これは見た目も含めて、人の好み次第で好き嫌いが分かれます。しかも果たしてそれ程鋭敏な耳を持っているのかどうか・・・。少なくとも私自身は長女の様な絶対音感も持ち合わせていませんので、個人的にはスピーカーグリルがあった方が良いと思っており、先述の自分で取り付けた自作のスワンを始め、市販のスピーカーもスピーカーグリルを装着したまま音楽を聴いてきました。
むしろ私が一番気になるのは埃。長年外したままだと、特にスピーカーユニットのコーン紙などの振動板にハウスダストが溜まって経年劣化が進んでしまい、やがて音質面にも影響が出てしまいます。

スピーカーユニットの大きさに合わせてスピーカーグリルが色々市販されているのですが、これらは皆D-101スワンの時に秋葉原で購入したモノと同様に、自作するスピーカーの部材はシナ合板や集積材などの木製ですので、スピーカーグリルの丸い金属のフレーム枠に穴が開いていて、自作スピーカーの板材に木ねじで留めるタイプ。従って木製ではないCreative Pebbleには使えません。
色々探してみると、我が家のスピーカーもそうですが、純正の木枠のスピーカーグリルが経年劣化で穴が開いたり破れたりした場合などの修理用に、メッシュ状のサランネットも売られています。修理用にこれを購入して、スピーカーグリルの木枠に合わせてカットして自分で張り替えるのですが、云わばサッシの網戸修理と同じです。
ただスピーカーグリル用のサランネットはサイズが汎用で大きいので、
スピーカーユニットのドライバーが僅か2インチのCreative Pebbleには大き過ぎて無駄です。そこで代わりになるモノを探していたら・・・ありました!
それこそ、網戸修理用の補修シールです。これならDIY用のホームセンターだけでなく、100均ショップにも売っています。
Creative Pebbleの2インチのユニットのコーン(振動板)部分をカバーするには最低でも直径6㎝の円形サイズが必要なので、中に90×90サイズの3枚組の補修シールがあり、これを購入することにしました。
また調べて行く中で、ネット情報の中に同じく100均ショップで売られているメッシュケースを切ってスピーカーグリルとして代用したという記事があり、併せてこれも探して、白黒、大小色んな種類やサイズがあった中で、一番網目の細かかった黒のA4サイズを購入し、どちらか合う方で自作してみることにしました。


網戸補修シールは色がグレー、メッシュケースは黒。Creative Pebble V2はブラックを購入したので、色的には黒いメッシュケースの方が合いそうです。
そこで先ずメッシュケースをバラシて、円形の型紙に合わせてハサミで丸く裁断します。








我が家は今年新盆でした。
先日の第1920話でご紹介した「おせがき(御施餓鬼)法要」は、浄土真宗を除く仏教宗派では一般的な様ですし、地域性は余り無いと思われます。
信州松本地方のお盆は月遅れでの旧盆で、8月の13日が迎え盆、16日が送り盆です。
因みに信州では節句は全て旧暦で行われます(信州では、4月にならないと桃の花が咲きませんし、6月にならないと柏の葉が大きくならないので、陰暦での実施には本来合理性があります)ので、8月7日の七夕が過ぎると(但し、最近では長野県内でも幼稚園などでは七夕を7月7日に実施する方が多いかもしれませんが)、すぐにお盆になります。

昔、「信州の年寄りは必ず天ぷらそばを注文する」とこのブログで書いたことがありますが、信州では(特に戦前・戦中派のお年寄りたちは)天ぷらが大のご馳走なのです。
以前の県庁所在地での比較調査で、小麦粉の消費量が“粉物文化”の大阪などの関西を抑えて(うどんはうどん玉で別)長野県が全国一位だったのですが、これは天ぷらがその理由だと云われていて、これまた消費量全国一番の野菜を日頃の煮物や味噌汁や漬物で食べるだけでなく、これらを天ぷらにすることでご馳走になるからなのだというのがその理由でした(第137話参照)
ですので、その天ぷらをお盆にご先祖さまにもご馳走としてお供えするのです。ナスやカボチャ、サツマイモなどの他に、きっと珍しいのはお饅頭の天ぷらでしょう。但し、これは全県ではなく、長野県でも中南信エリア(中部と南部)が主流の様です。この時期になると、スーパーにはお盆の「天ぷらまんじゅう」としてのお供え用に、お団子を一回り大きくした位の“小振り”のお饅頭がパックで売られています。

昔はお盆が終わると、精霊流しの様にこの精霊馬も近くの川に流してご先祖様の霊を天国に返したのですが、環境保護で現在はそれも出来ず、自宅で処分するしかありません。

そして、春(秋はお盆から間が無いので)とお盆の年二回、草刈などのお墓掃除に行って来てから、迎え盆になると松本地域独特らしい白樺の樹皮を剥いで乾かしたカンバ(「樺」、白樺の意)での迎え火をお墓と家の玄関先でも焚いて霊をお迎えします。カンバの灯りで、お墓から家までの道筋をご先祖様に示すと云われています(送り火の場合は逆に玄関→お墓の順番で焚きます。防火上、ペットボトルに水を用意して、火が消えてからちゃんと水も掛けます)。
因みに、カンバはこの時期になるとホームセンターやスーパー等で普通に売っていますので、松本地域以外にもカンバを焚くエリアが長野県内にはあるかもしれません。しかし、少なくとも諏訪地域ではそうした風習は無いようです。家内の実家でもカンバは焚きませんし、婿に入った父方の茅野に住む伯父の家でも、亡き叔父はわざわざ松本からカンバを買って来て、お盆には松本流にカンバを焚いていたそうですが、茅野出身の叔母はカンバは知らなかったそうです。
昔は家から歩いてお墓に行ったので、お墓で迎え火を焚いてから、祖母に「ご先祖様をウチまで背中に負ぶってお連れするだでナ」と云われ、本当に背負う様に背中に手を組んで家まで歩いて帰ったものですが、今は車なので、そうした気持ちだけで勘弁してもらいます。
そして13日にはお寺さんが家に来られ、新盆と先祖供養の回向のお経をあげていただき、期間中に親戚からの新盆のお詣りに来られた対応をして、16日に今度は家の玄関先とお墓で送り火のカンバを焚いて、これでお盆が終わります。
送り盆の8月16日、京都では「五山の送り火」ですが、松本ではカンバの小さな“送り火”を焚いて、ご先祖様をお送りしながら今年の“ゆく夏”を偲びます。
こうして、何とか無事に我が家の新盆を終えることが出来ました。
マンションのベランダでの、夏野菜のプランター栽培。
一番の課題は旅行など不在時の水やりです。特にマンションのベランダは、屋根があるので雨が掛からず、自然水での給水は全く期待出来ません。一日二日ならともかく、五週間近く不在するとなると、この給水問題が一番の課題になります。そのため、昨年長女がまだ東京に居た時には、長期出張や休暇中に婿さんと会うための渡米時などで留守番が一週間以上になることから、二人目が生まれたばかりの次女の支援で家内が横浜に行っている時に時期が重なると、私メが長女の留守中は柴犬のマイの世話に行かねばならず、そのためプランターでの野菜栽培は断念しました。
しかし今年は、長女が幸いNY本社の空きポスト採用に合格してマイも一緒に連れて日本支社からの転勤が出来たので、昨年の様な長期間の東京滞在が不要になることから、南紀白浜旅行から戻った6月末に少し遅めの夏野菜のプランター栽培を開始しました。
ところが、私も次女の戸建てへの引っ越し作業を手伝うことになり、最低でも一週間は不在になることに・・・。
「え~っ!水やりどうしよう?・・??・・・???」
そこで、ネットで留守中の水やりについて検索して色々調べてみました。
先ず選んだのが、100均ショップで売っている「とんがりキャップ」(2個入で税込110円)で、中でも一番評判が良さそうなセリアのモノを購入してみました。

ところが、1ℓのペットボトルだと2~3時間足らずで水が無くなってしまうのです。これでは2ℓに換えても一日と持ちません。説明書きには、『給水量が多い場合は、2ヶ所ある穴のうち1ヶ所をふさいでください。』とあり、念のため、上の穴と下の穴、両方を塞いで試してみたのですが、それだと逆に殆ど水が出ない(土の粒子の大きさにも影響を受けるのかもしれませんが)。かなり斜めに倒すと出て来るケースもありましたが、かなり微妙な調整が必要で、結局穴を塞いでの調整は(少なくとも私は)上手くいきませんでした。
そこで止む無く諦めて、ネットで別の情報を検索した結果見つけたのが、『水やり楽だぞぅ』(株式会社アーランド)という4本入りで800円程度の製品でした。



地元のホームセンターではどこも売っていなかったので、止む無くAmazonで購入。4本入りセットが760円ちょっとで、2セット(計8本)を購入しました。
試しにやってみると、24時間経って2ℓのペットボトルの1/5位減っていました。当然給水時間はペットボトルの大きさに比例するので、2ℓのペットボトルを3つのプランターに合わせて、大きな2つのプランターには各3本、小さな一つのプランターには2本の、合計8本用意して対応することにしました。これで、計算上一週間近くは給水が出来る筈です。
因みにペットボトルの水を全部給水させるには、土の面とペットボトルの高さがポイントとのことなので、発泡スチロールのブロックを購入して自分でカットして高さ10㎝程の置台にしました。

綿棒はどれもまだ湿り気を残していましたので、空になってから然程時間が経っていないのが分かりました。そして、勿論プランターの土も乾いておらずしっとりと湿っていて、野菜苗は葉っぱも萎れておらずキュウリもミニトマトも、ナスも皆元気でした!
これなら、もし仮にもっと長期に不在になる場合は、2ℓのペットボトルより容量の大きなバケツとかを用意すれば、比例的に不在日数分をカバー出来る筈です。
なおネット記事に拠れば、麻紐などの天然素材を使って自作することも可能な様ですが、素材の違いと太さに依る給水量との調整には試行錯誤での時間と工夫が必要でしょう。
今回の一週間不在での、留守中の水やり。
この株式会社アーランド製の『水やり楽だぞぅ』、大正解でした。
物置に使っている部屋の空きスペースを、ミニ書斎的に“男の隠れ家”として使っていることは既にご紹介した通りです。
そこでは、メインシステムであるリビングルームのマランツのネットワークレシーバーM-CR612に対し、ミニコンポのKENWOODのK-521 のオールインワンのレシーバーをサブシステムとしてKEFの3WayトールボーイCoda-9に接続しているのですが、K-521は10年ほど前に購入した古いモデルでネットワークオーディオではないので、例えばYouTube音源はPCからK-521へアナログ接続で聴いています。ただ、YouTubeの音楽配信ではなく、例えばグルメや観光地情報などを映像をPCで見る時には、わざわざスピーカーから聞くのも大袈裟なのでPCの内蔵スピーカーかイヤホンで聞いています。しかしそれだと、PCの内蔵スピーカーの音は“しょぼい”し、イヤホンだと音自体はそれよりはイイのですが、個人的に耳を塞がれるのは生理的にあまり好きではありません。
そこで、無駄遣いと云われればそれまでですが、PCからの音をもう少し改善することにしました。ツールはアクティブスピーカーです。
アクティブスピーカーとは、スピーカー内部にアンプを搭載している製品です。最近人気のBluetoothスピーカーや、イヤホン端子に挿して使えるPCスピーカーの大半は、このアクティブスピーカーです。
片や、K-521に繋げて聴いているKEFのCoda-9などの“通常の”スピーカーは、パッシブスピーカーです。このパッシブスピーカーとはアンプを搭載していないスピーカーなので、アンプと接続してアンプ側で音を増幅し音量を調整する様に作られています。従って、パッシブスピーカーを使用する場合には、必ずアンプに接続して使用する必要があります。
これに対し、アクティブスピーカーはスピーカーに小さなアンプを内蔵しているため、PCに繋げば直ぐに音を聞くことが出来ます。但し、アンプが小型のため、音質や音量に制約があり性能面では劣りますが、簡単に接続が出来、小型のスピーカーが多いので省スペースでスペース効率が良く、そして何より価格が安いモデルが多いのがメリットです(勿論高価なハイエンドモデルもあります)。
特にコロナ禍での在宅勤務やゲーミングPCで、テレワーク時のWeb会議での音声やゲームでの効果音など、PC内蔵のスピーカーでは聞き取りにくかったり音質が低かったりするのを改善するために、お手軽なアクティブスピーカーを使うケースが増えて来たのだそうです。(下の写真2枚はH/Pからお借りしました)

このクリエイティブテクノロジー (Creative Technology, Ltd.) という会社は、シンガポールに本社を置く多国籍のマルチメディア機器製造企業で、スピーカーやヘッドフォンなどの音響機器を手がけていて、日本法人はアイ・オー・データとの合弁会社だそうです。因みに、創業者はシンガポールのニーヤン・ポリテク(日本で云う高専)出身とのことですが、シンガポール赴任中に技術スタッフの採用面接で良く聞いた懐かしい名前だったのも選んだ理由かもしれません。

『人気のUSB電源スピーカー Creative PebbleがUSB Type-C電源に対応しパワーアップ!総合8W RMS/ピーク出力 16Wのパワフルサウンドをお楽しみ頂けます。
リスナーへサウンドがダイレクトに伝わるよう、スピーカードライバーを45°の上向きに配置し、パーソナルリスニングに適したサウンドステージを実現。また、スピーカー背面にパッシブラジエーターを備え、重低音の効いた奥行きのあるサウンドを再生します。』とのこと。
オンラインでは3000円程ですが、近くの松本のK’sデンキにもちゃんと「PCスピーカー」コーナーがあって(エディオンには殆ど無し)、このCreative Pebbleを含め20機種程各社のモデルが並んでいたので、オンラインよりも価格は少し高かったのですが、せっかくなので地元で購入することにしました。店頭価格は税込み3300円でしたが、K’sデンキの“安心パスポート”があるので5%Offの3135円で購入出来ました。
因みに、他に検討したPCスピーカーの候補モデルは、実際にK’sデンキにも実物があった、日米の老舗のオーディオ専門メーカーである、先ずオーディオテクニカのPCスピーカーの中で同額クラスのAT-SP95(3000円弱)とJBLのPebbles(7000円程度)でした。
オーディオテクニカのモデルは所謂箱型で高さ20㎝程の小型スピーカーなので、ちょっと“かさ張る”一方で音量が2wしかなく、またJBLのPebblesは同じタイヤの様な形状で(Pebbleとは英語で「小石」或いは「小さな玉石」という意味だとか)、この中では一回り大きくて音量も25wでDAC内蔵の、高音質な“JBLサウンド”モデルで且つBluetoothスピーカーでもあるのですが、“ミニ書斎”での音楽専用スピーカーはKEFがあるので、そこまで音に拘らなくても良いかと思い、またレビュー上、JBLのそれはスピーカー側の初期設定の音量が“爆音”で設定上難があるとの評価も、書斎でのPCとは別のKEFも繋げているので都度の音量設定が気に掛かり、結局コスパでクリエイティブを選びました(Creative Pebbleシリーズの中にも、上位モデルにはBluetoothスピーカーやDAC内蔵モデル、更にサブウーファー付きモデルもあります)。

電源はUSB接続でPCから取れるので、コンセントに差す必要もなく、机上がスッキリします。またUSBからの電源供給はPCの電源On / Offと連動しているのが何よりも便利です。
Creative Pebbleの形状は直径11㎝程の球体を斜めにスパッと切った様な形で、とてもコンパクト。この斜めというのが、PCの左右の机上に置いて作業者の耳に向けた45°で聴くことを前提にしています。



最近「インテリアグリーン」という言葉を聞きます。
「インテリアグリーン」とは、室内に飾って鑑賞を楽しむ植物のこと。「観葉植物」という呼び方と意味は同じなのですが、近年はインテリアグリーンという呼び方も定着しているのだそうです。
元々観葉植物は、屋外・屋内を問わずおしゃれな空間づくりに取り入れやすいアイテムとして人気でした。そして近年ではマンションをはじめ集合住宅が増えたことで、(正に我が家もそうなのですが)屋外よりも屋内で植物を育てる機会が増加。こうした変化に合わせて観葉植物のインテリア要素がフォーカスされ、インテリアグリーンという呼び方が広く浸透してきたのだそうです。
前の家から持ってきたのが、もう10数年にもなる観葉植物で、ハワイで“幸福の木”とも呼ばれる「ドラセナ・マッサンゲアナ」。これは、確か家内へのバースデイプレゼントに購入した筈。新しい葉が出ると茎も伸びて随分成長したので、一度園芸店に頼んで大きめの鉢に移し替えて貰っています。購入した時の写真と比べてみると、その違いは一目瞭然です。

ところが、最近は信州も猛暑なので、夏になるとその黄色だった葉も全部が鮮やかな緑色に見事に復活してくるのです。


こちらは、前の家で家内が生け花を自宅に先生に月一回来てもらって習っていた時の材料で、数年前に活けた中でこれだけ花瓶に刺していたら、その名の通り本当に丈夫で、やがて切り口から根が出てびっしりと生え揃ったのです。時々水を換えるだけで何もしてこなかったのですが、最近葉が黄色くなってしまいましたが、根がしっかりとしていたので捨てずに切り戻して、もしかするとまた芽が出て来るかもと水だけ定期的に換えていました。
しかし、時間が経ってもなかなか芽が出て来ません。切り口も段々黄色っぽくなってきました。
時々野菜などを買いに行く産直市場の中に、演芸コーナーもあって、そこで切り花や生け花用の切り花とかを売っているので行くと覗くのですが、昔ミリオンバンブーがあったと思うのですが、最近行ってもミリオンバンブーは入荷がありません。スタッフの方に聞くと、最近良いのがなかなか無くて入荷していないとのこと。その後も見当たらず、種類は違うのですが、たまたまあったドラセナの切り枝で雰囲気が似ているのがあったので三本買って来て、ミリオンバンブーの花瓶に一緒に刺してみました。

個人的には何となく「万年竹」という名前から、てっきり中国原産の竹の仲間だろうと勝手に思っていたのですが、あに図らんや!!全く違っていたのです。
ミリオンバンブーは節のある竹のような茎が特徴ですが、竹の仲間ではなく何と「ドラセナ・サンデリアーナ」という植物の形を変えたものなのだとか。
「えっ、これもドラセナなの!?」
そして原産地は中国ではなく熱帯アフリカ西部のカメルーンで、リュウゼツラン科ドラセナ属の常緑低木なのだそうです。
学名はDracaena sanderianaで和名は「銀葉千年木」。ミリオンバンブーは緑の葉に白い斑が入るドラセナ サンデリアーナ、濃緑色の青葉サンデリアーナ、葉がライム色で全体的に黄色っぽいサンデリアーナ ゴールデンの3つの種類があるそうで、今回買って来たドラセナは白い斑入りなのでサンデリアーナでしょう。そして、生け花用に先生が持って来られたのは、濃緑色の青葉サンデリアーナだったのでしょう。
園芸コーナーでの記載もドラセナでしたし、今回ミリオンバンブーとは知らずに似たような葉だったので「ドラセナでもイイや」と買ったのが、まさか同じ種類だったとは・・・。
因みにミリオンバンブーは、「ラッキーバンブー」、「万年竹」、「開運竹」、「富貴竹」、「億万長者の竹」、「長寿の竹」など数多くの別名があるのだそうです。

幸せをもたらすと云われるそれぞれのドラセナ、「幸福の木」と「幸福の竹」。
それはドラセナが家にただあれば幸福をもたらしてくれるのではなく、その強い生命力で例え枯れそうになってもまた濃い緑が復活したり、葉が枯れても根の中からまた新しい芽が出て来る、そして切った枝も水に刺しておくだけでやがてしっかりと根が出て来る・・・。そんな強さを目の当たりにすると、小さな植物の頑張りがそれを見る人間にも諦めちゃいけないと悟らせて、人もまた頑張ることで結果幸福がもたらされて来たのかもしれない・・・。
思いがけずも出て来た小さな芽を見て、そんな気がしてきました。
そんなことを想わせてくれた、我が家の真夏のインテリアグリーンです。