カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 次女の大学の父兄会役員会で上京し7日土曜日の懇談会が終了した後、上の娘も会えそうということで東京に泊まることにしました。但し、娘は土曜日も休日出勤のため会えたのは夜9時頃。
久し振りの家族4人全員集合です。そこで、シンガポール時代を懐かしんで、汐留のシティセンター地下一階にある『海南鶏飯』で待ち合わせました。

 シンガポール赴任中は、オーチャード通りにあるマンダリンホテルのカフェテリア『チャター・ボックス』のチキンライス(ローカルフードでは他にホッケンミー=福建麺やチキンカリーも美味しくてお薦めでした)が家族全員大好きで良く食べに行ったのですが、帰国後はタイ料理はあっても、シンガポールのローカルフードのレストランは皆無で、どうしても食べたくて自家製にチャレンジしたこともありましたが、残念ながら(当然ですが)同じ味は出せませんでした。
チキンライスは、移民国家であるシンガポールで中国海南島からの移民が広めたことから、現地では英語名「ハイナニーズ・チキンライス」、漢字表記は「海南鶏飯」。最近、シンガポール料理というジャンルのレストランが東京では幾つか現われてきて、ありがたいことに日本に居ながらにして現地の味が楽しめるようになりました(第65話もご参照ください)。
二年ほど前でしょうか、インターネットで「チキンライス」と検索しても見つからず、ものは試しと「シンガポール料理」で検索したところ見つかったのが、水道橋にあるその名もずばり「海南鶏飯」というシンガポール料理店で、その後家内たちは二度ほど行ったようです。JR浜松町駅からほど近い「汐留シティセンター」にも支店があって、こちらも昨年に続き二度目になります。

 夜9時でしたが、週末とは言えほぼ満席。
オーダーは、季節の青野菜炒め、ペーパーチキン(注記)、揚げた海老の炒め物と、お目当てのチキンライス(一人前950円也)。スープは何故か味付けが現地と異なりますが、ソースは現地の味。グリーンチリ(青唐辛子の酢漬け)が付いていないのがチト寂しくも、ご飯も美味しいタイライスで、その懐かしい香りが溜まりません。そして(私だけ)現地定番のタイガービール(オール・モルトビールです)。彼等はデザートにマンゴープリン。
 どのお客さんも殆ど皆さんチキンライスをオーダーしており、日本(東京?)でも大分ポピュラーになっているようです。

 家族四人水入らずで、当時を懐かしむことが出来ました。日本でこの味であれば、充分納得+満足でした。

【注記】
現地ではPaper wrapped chicken。ローカルレストランである『ヒルマン』の名物料理。下味のタレに漬けたチキンのモモ肉をクッキングペーパー?で包んで揚げたもの。そのため肉汁が逃げずジューシーで柔らかく幾つでも食べられます。かのポール・ボキューズ氏も絶賛したとか。
赴任当時、会社の借りていた港湾倉庫近くに「マンヒル」という支店(姉妹店?)があり、四半期毎の棚卸に行った時の昼食に、ローカルスタッフが必ず連れて行ってくれました。お店そのものは(ヒルマンも同様に)オープンエアでエアコンも無く、お世辞にも綺麗とは言えませんでしたが、何を食べても絶品でした。今もあるといいのですが・・・?