カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 春から目を楽しませてくれた我家の庭も秋終盤を迎えています。
雑木林風ガーデンの山モミジも色付き、赤や黄色の落ち葉の絨毯が樹下や小道に錦絵のように広がっています。
「綺麗だなぁ・・・」
と感傷に浸る間もなく、家内からは落ち葉を片付けるようにというご命令。確かに風で舞って行ってはご近所迷惑になるので、止むを得ません。


 雑木林風ガーデンの下にグランドカバーとして植えていただいたポテンチュラも少し色付いていて、その中に家内のリクエストで植えていただいた20株ほどのクリスマスローズが、この時期赤や黄色との対比で緑鮮やかに映えています。
クリスマスではなく、春先に清楚な花を今年も咲かせてくれるでしょうか?
 片付けの前に、せっかくの自然が作った造形をパチリ。そして、そんな感傷もそこそこに落ち葉掃き。そうなると「もう誰!こんなに葉が落ちる木ばっかり選んだのは?」という家内の悲鳴ともつかぬ溜息も何となく理解できるような・・・。「だって、雑木林なんだから当然広葉樹でしょ・・・」。
ま、忙しない秋ではありますが、暫し雑木林(風)の中に佇みて、“秋の日の ヴォーロン(暴論)のためいきの身に染みて ひたぶるにうら悲し”(注記)・・・でしょうか?
【注記】
『 秋の日の ヴィオロンのためいきの身にしみて ひたぶるにうら悲し。       
  鐘のおとに胸ふたぎ 色かへて涙ぐむ 過ぎし日のおもひでや。         
  げにわれは うらぶれてここかしこ さだめなくとび散らふ落葉かな。 』     
言わずと知れた上田敏の詩集『海潮音』に納められたヴェルレーヌの『落葉』。海潮音は原作を超えた名訳と言われ、カール・ブッセ「山のあなたの空遠く 幸い住むと人の言う・・・」で知られる『山のあなた』も収録。