カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 ・・・と書くと、知らない皆さんはビックリされるかもしれませんね。
「えっ?諏訪の御柱って、5月で終わったじゃん!」

 “天下の奇祭”と形容される、7年に一度の御柱祭。
諏訪大社の上社・下社は5月上旬の建て御柱を以って終了しましたが、同じ諏訪社系の「小宮(こみや)」と呼ばれる各地区の氏神様では、この秋が御柱の本番です。諏訪地方だけで、その数100を超えるとか。従って実際の曳いて建てるだけでも一年中御柱一色みたいなもの。毎年では大変なので、やはり7年に一度で正解でしょう。
昔は、御柱年は(お金がかかるので)結婚式も出さなかったと言います。
地元の料理屋さんなど、週末以外は閑古鳥が鳴いて大変だそうです。実際、あるお店のオーナー曰く、こんな年は初めてだとか。そのレストランは開店6周年だそうですので、やはり御柱しか理由が見当たりません。皆さん、客呼びは自宅ですし、また地区での集まりは公民館などの集会所でしょうから。

 どの地区も、色とりどりのテープを注連飾りのようにして細い小路にまでびっしりと張り巡らせてあり、むしろ小宮の飾り付けの方が、上社・下社の本番(里曳き)の時よりも賑やかなほどです。

 ここ、上諏訪駅近くの地区(湯の脇、大和)でも、手長神社と先の宮神社の御柱が9月末に盛大に行われたようです。特に手長神社の御柱は、写真の奥に見える長い階段を上まで曳き上げて行きます。

 諏訪地方ではこの秋、10月までの各週末に各地区の小宮の御柱が行われています。中には直径60cmもある大きな御柱から、写真にあるような小さな祠(こちらは水天宮ですが、祠としては大きな方です)の杭のような御柱まで様々です。
 まさに地区毎の“おらが”御柱で、子供たちも参加して、親から子へ、子から孫へと御柱祭りが伝えられ、子供たちはその小宮での経験を元に、やがて大社の御柱へと繋がっていきます。

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