カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 奥様が無事退院の日。2週間振りに“シャバ”に出られて、先ずは美容院へ。終わった後、病院食から開放されて久し振りに蕎麦が食べたいとの仰せ。

 そこで、美容院のすぐ前にあった「小沢そば」(並柳の国体道路沿いで、大きな水車が目印。石挽きの腰のある田舎そば)に寄ろうとしたら、車はまだ何台も駐車していますが既に準備中の札が。だったらと、車で程近い『井川城』へ行くことにしました。
念のため電話をしてみると、二人なら大丈夫とのこと。既に昼時は外れていましたが、駐車場には大阪や飛騨ナンバーの車も。松葉杖で店内へ。

 ここでは二八が我々の好みなのですが2枚で終了とのことに、やむなく十割と両方をざる2枚の特盛り(それぞれ1250円と1365円)で注文しました。
待つ間に、刻んだ胡桃の混ざった味噌を載せたふろふき大根をサービスしてくださいました。こちらは本格的なお蕎麦屋さんには珍しく夜も営業(但し7時頃には終了だそうです)されていて、一品には蕎麦屋定番の「焼き味噌」もありますので、それ用の味噌かもしれません。“そば前”も頂きたくなりますが、我慢、我慢。

 最初に娘たちと伺って(第491話参照)3種類(井川城では、二八と江戸時代に倣って「とわり」と呼ぶ十割。そして、他店で言う真っ白な吟醸そばは、松本藩のお殿様が好んだとかで「大名そば」)の蕎麦を食べ、一番腰のあった二八をその後は注文しているのですが、この日両方を食べ比べてみると、何故かこの日の十割は二八に負けないほど腰があり、蕎麦の香りはやはり十割が優ります(なお「井川城」自体のイチオシは十割です)。
そして、唐沢集落の「水舎」(第557話)で習ったように、薬味のワサビは蕎麦猪口に溶かずにそばに付けていただきます。二八もしっかりと腰があります。そばつゆも甘過ぎず辛過ぎず、蕎麦徳利もあり量も十分です。2枚半を私が食べて、そば湯をいただいて、最後にいつもの「そば大福」をサービスで頂戴しました。こちらは自家製で、蕎麦粉も入った皮で包んだクルミ餡の逸品です。

 うん、やっぱり美味いなぁ。今度からは二種盛りにしようかなぁ。
但し奥様曰く、“コスパ”は善光寺大門通りの「大善」(第584話参照)の方が断然上だとか・・・。ふむ、奥様方は“コスパ”に弱いですな。