カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 奥さまが、昨年初めてチャレンジし、思いの外良く出来たと自画自賛した干し柿。そこで、今年はお友達にも配るからと、昨年の3倍ほどの柿を剥いて吊るしました。この時期、秋の風物詩である「柿すだれ」です。昔は、秋になると農家の軒下に必ずたくさんの柿すだれが下がっていたものですが、最近では余り見なくなりました。信州では下伊那地方の市田柿が有名で、今では地域ブランドになっています。

 最近では、信州でも富有柿など美味しい柿が店頭で買えるようになり、田舎の甘柿は殆ど見向きもされなくなりました。しかし、柿は古来『柿が赤くなると医者が青くなる』と云われるほど栄養価の高い果実です。昔の様に冬の田舎の保存食とまではともかく、渋柿を乾燥させた干し柿も、栄養価は勿論、(乾燥させることでビタミンCは壊れるが逆に増加する)βカロチンやタンニン、ビタミンA、ミネラルや食物繊維を豊富に含んだ健康食品だそうです。我が家の様に平種の木があって毎年たくさんの実を付けるので、作る手間さえ惜しまなければ、冬場の野鳥たちのエサにするだけではなくて干し柿にして人間の益にしなければ、それこそ勿体ない・・・でしょう。
昨年は暖冬気味で少しカビてしまったとのことから、今年奥さまはカビ防止のために剥いてから熱湯に数十秒浸して消毒をしてから軒下に吊るしました。
 今年は奥さま用に採るのに併せて多めに採って、横浜の叔母にも数年振りに送ってあげました。一箱一杯の柿ですが、ご近所さんにも配るのだそうです。都会の横浜にも珍しい柿すだれが吊るされるのでしょうか・・・。