カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 先週末の10月18日。今シーズン最後の巨峰を家内の実家(因みに義母が、恐らく父の代からの当園の一番のファンにして最大のお得意様であり、最近では当園の“専属リンゴ評論家”。ありがたいことです)に届けた後で、せっかくなので少し足を延ばして、一度は行きたかった奥蓼科の横谷峡へ。
諏訪ICから37kmの表示。実家のある茅野からは、市街地を抜け国宝“縄文のビーナス”の尖石考古館近くを通って(蓼科経由のビーナスラインだと遠回りです)八ヶ岳に向かう30分足らずのドライブですが、道路もしっかり整備されています。
松本は午後北アルプスに雲が掛かってしまいましたが、幸い諏訪は快晴で八ヶ岳が眼前に雄大な裾野を広げています。

 地元出身ながら、家内も横谷峡は初めてとか。ここは、渋川沿いの谷間(たにあい)に幾つもの小さな滝があり、この時期は色付いた木々を愛でつつ、清流沿いにハイキングをしながらの滝巡りをすることができます。コースにして約4km。
午前中仕事を終わらせてからでしたので現地到着は午後3時半。
何のことは無い、昔会社の研修で何度か来た事があるホテル(以前のグリーンバレーから蓼科パークホテルへと名称が変わっていましたが)のすぐ近くが横谷峡への入口でした。奥に横谷峡温泉があるのですが宿泊客用の駐車場しかないようなので、横谷峡入口に二ヶ所設けられていた無料の駐車場に我々も車を停めて、谷間を歩いてみることにしました(案内板を見ていたら観光案内所の方が出て来られて、案内所への車の停車を怒られるかと思いきや、わざわざ駐車場の場所を教えて下さり、散策用の案内図までいただきました。こういうちょっとした「おもてなし」の心が観光客には嬉しいですね)。そんなに有名ではない(県内でも知らない人が意外と多い)と思っていましたが、観光バスも含め結構県外車が来ていて正直驚きました。


 モミジなどの山の木々も既に赤や黄色に紅葉が始まっていました。この様子だと10月下旬頃までが見頃でしょうか。
渋川の渓流沿い(この川は硫黄分だったかが含まれるために、魚が生息できないと昔聞いたことがあります)にウォーキングコースが設けられていて、清流と紅葉を楽しみながら、乙女滝、霧降の滝まで。1km足らずの距離なのですが、アップダウンがあり、写真を撮りながらゆっくり散策して時間も4時半近く。各滝には1cc当りのマイナスイオン量(因みに滝壷から見上げるような乙女滝は20000個/cc)が表示されていました。残念ながら、渋川温泉の王滝(さらに奥におしどり隠しの滝があり、そこまでは全長6㎞とのこと。案内図によれば王滝へは急坂を登るためトレッキングシューズ「以上」でないと無理だそうです)まで行くのは断念して帰ることにしました。帰りは横谷峡温泉横に道路があり、そちらを戻ってきましたが、あっという間に到着。1kmどころか、数百メートルでしょうか。歩くのが苦手な家内も、「えっ、こんなに近かったの?」。
駐車場近くのお店のテラスにてコーヒーで一休み。家内も(実家から30分足らずの近いところに)「こんな良い所があったなんて・・・」と些か感動のご様子。コースの残りは「またいつか子供達と(日帰り温泉も可能とのことですが、場合によっては温泉に宿泊し)来てもいいね!」と、その時までとって置くことにしました。

 帰路、道沿いに農産物の直営所(「自由農場」)があり、そこで地場特産のセロリ(漬けても可。柔らかければ葉もサラダに。更に細い茎はブーケガルニにも使われますが、セロリの茎や葉だけでもスープ材料に)を一株(298円也。大株でしたので市価の半値?)とブロッコリーやカリフラワーなど、採れたて野菜をお土産に購入して帰りました。