カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 「高嶺(たかね)ルビー」という「赤い蕎麦」の花(高嶺の花に非ず)が咲く品種があり、南信地方(伊那谷)の箕輪町では赤一面の蕎麦畑が広がっていると、地元紙だったか以前ニュースで読んだ記憶があります。その記憶が間違っていなければ、隣の南箕輪村にある信州大学農学部の先生が、中国の高地(チベット地方?)で栽培されている品種を持ち帰って、品種改良をして地元で広めたという記事ではなかったと??

 さて、先日茅野の市街地から奥蓼科に行ったおり、八ヶ岳の広大な山麓に、まるでレンゲ畑のようなピンクの絨毯が点在していました。この時期にレンゲが咲いている筈もなく、「もしかしたら」と道端に車を停め、その畑に近寄って見ると、間違いなく「赤い蕎麦」の花でした。休耕田?なのか、畑一面今が盛りと満開に咲いています。

10月中旬。世間では新蕎麦のシーズンとなるだけに、蕎麦にしては(しかも場所は高原地帯)遅いように感じます(今満開だと11月中旬頃が刈入れ?)が、中国の高地で栽培されていただけに寒さにもきっと強い品種なのでしょう。
 白い絨毯も素朴で素敵ですが、昔懐かしいレンゲ畑のような色鮮やかなピンクの絨毯に(蕎麦の花が赤いということが先ず素直に受け入れ難く、また春のレンゲ畑のイメージも消えず、何とも不思議な感覚で)目を奪われるような感じがしました。

 22日付の日経長野版に拠れば、品種名の記載はありませんでしたが、八ヶ岳山麓も赤い蕎麦を「紅そば」として栽培を奨励し、「紅そばの里」として売り出そうとしているのだとか。先日奥蓼科への途中で見たのは、その一環だったのでしょうね。