カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 人気の今年の大河ドラマ「真田丸」で、上田も大いに盛り上がっています。“大河効果”恐るべし・・・です。そうした観光産業への波及効果を狙って、信州高遠(現伊那市)が会津若松と連携し(個人的には、正妻のお江の方に疎まれて幼少期に預けられた高遠藩時代よりも、大老になる前に名君として藩の礎を築いた会津の方がメインの地の様な気もしますが・・・、その会津も「八重の桜」で既に登場していますし)何年にも亘って熱心に運動している保科正之の大河ドラマ登場ですが、同じ信州が舞台の真田一族が今回取り上げられたことで、当面無くなった?のでしょうか・・・(「真田丸」の画像が無かったので、些か見当外れの写真で恐縮です)。

 さて、10月16日放送の「真田丸」第41話「入場」。豊臣方の説得により幽閉されていた九度山から抜け出して、いよいよ大阪城へ入場する場面でした。
その中での九度山からの脱出場面で、徳川幕府の見張り(見番)の浅野家家臣たちを欺くため、酒宴で踊り(雁金踊り)ながら、佐助、春、・・・と一人ずつ退席していく様子は、まさにあの「サウンド・オブ・ミュージック」で、トラップファミリーがゲシュタポから逃れるため、音楽祭で「So Long, Farewell(さよならごきげんよう)」を歌いながら次第にステージから抜けていくのを連想させました(ステージに最後に残るトラップ大佐同様に、信繁改め幸村が最後に宴席から踊りながら退出します。そうすると、きりがマリア?)。

三谷脚本は、絶対にサウンド・オブ・ミュージックをモチーフにパロディーとして描いたのでは?と思わせるシーンでしたが、そう思われた視聴者も多かったかもしれません(特にサウンド・オブ・ミュージックを視ている年配者は)。因みに、“雁金踊り”なるモノが上田に実在するのかどうか知りませんが、真田家の家紋は「結び雁金」(確か、上田城や信濃鉄道の電車「六文銭」の車体にも描かれている筈です)ですので、ちゃんと史実をなぞらえてはいます。退職する前の上田の職場に「出浦さん」がおられ、どうして「いでうら」って読むのかと不思議でしたが、「真田丸」の放映を機に、実際に「出浦昌相」のご子孫であることを知り大いに納得したものです。

 三谷脚本は、深刻悲惨な場面でも暗さ一辺倒ではなく、真剣な中にも現代的なユーモアや捻りの要素が盛り込まれていることがその面白さ、人気の要因なのでしょうね。